虫に花粉を運ばせるために花が蜜を持っているように、種ごと食べさせるために果実は実る。実を食べた動物が糞をして種を拡散させるからだ。だから果実は文字通り「餌」に当たる。しかし種が消化されてしまったら元も子も無い。消化されないために堅い外皮を持っている。種は動物の卵と同様、生命の源だから栄養価が高い。それだけに、堅い外皮を破ってでも食べようとする動物が現れたら一大事だ。それを防ぐために多くの種が毒素を持っている。種は堅い外皮と毒素という二重の防衛機構によって守られている。
豆類は穀物と共に人類が最も好んで食べる種だが当然毒素を持っている。多くの豆は生で食べれば有害なので人間は加熱して毒素を分解してから食べる。2006年に「ぴーかんバディ!」という番組が生に近い白インゲン豆によるダイエット法を紹介したところそれを食べた多くの人が健康を損なった。加熱が不十分だったために毒素が分解されなかったからだ。野生種のアーモンドには青酸カリに類似したとんでもない毒素が含まれておりこれは加熱しても食べられない。
穀物が無害なのはその栄養価の低さが原因だろう。米を食べる動物は小鳥と鼠と虫ぐらいだ。多くの草食動物からは見向きもされない。稲を狙うのは雀と虫だけだ。だから私が子供の頃は雀は「害鳥」だと教えられた。
麦の原産種は小粒でありしかも堅い殻に覆われている。だから人間以外はこんな物を食べようとしない。
穀物が農耕に適していたのは、他の動物が食べないということが最大の要因だろう。人類が農耕を始めた時点では周囲には多くの野生動物がおり、彼らと競合する作物であれば忽ち食い荒らされていただろう。だから人類は穀物と、生では毒がある豆類に頼らざるを得なかった。
こう考えればいつまでも穀物と豆類に頼る必要が無いことに気付く。野生動物は激減したので食物競合を心配する必要性は乏しい。本来の食物であった果物に回帰しても良かろう。穀物はその保存性の高さもあって長らく人類の主要な食物だったが、決して栄養価の高い食物とは言えない。穀物偏重の食事では健康を損なう。
豆類は穀物と共に人類が最も好んで食べる種だが当然毒素を持っている。多くの豆は生で食べれば有害なので人間は加熱して毒素を分解してから食べる。2006年に「ぴーかんバディ!」という番組が生に近い白インゲン豆によるダイエット法を紹介したところそれを食べた多くの人が健康を損なった。加熱が不十分だったために毒素が分解されなかったからだ。野生種のアーモンドには青酸カリに類似したとんでもない毒素が含まれておりこれは加熱しても食べられない。
穀物が無害なのはその栄養価の低さが原因だろう。米を食べる動物は小鳥と鼠と虫ぐらいだ。多くの草食動物からは見向きもされない。稲を狙うのは雀と虫だけだ。だから私が子供の頃は雀は「害鳥」だと教えられた。
麦の原産種は小粒でありしかも堅い殻に覆われている。だから人間以外はこんな物を食べようとしない。
穀物が農耕に適していたのは、他の動物が食べないということが最大の要因だろう。人類が農耕を始めた時点では周囲には多くの野生動物がおり、彼らと競合する作物であれば忽ち食い荒らされていただろう。だから人類は穀物と、生では毒がある豆類に頼らざるを得なかった。
こう考えればいつまでも穀物と豆類に頼る必要が無いことに気付く。野生動物は激減したので食物競合を心配する必要性は乏しい。本来の食物であった果物に回帰しても良かろう。穀物はその保存性の高さもあって長らく人類の主要な食物だったが、決して栄養価の高い食物とは言えない。穀物偏重の食事では健康を損なう。