昔「日本沈没」という映画でこんなシーンがあった。主人公の科学者が地殻大変動の危機について説明していると「それは確実なことではない」と官僚が指摘した。科学者は怒って「確実になってからでは手遅れになる」と反論した。そのとおりだと思った。
しかし現代社会では不確実なことを騒ぎ立て過ぎる。大地震が起こるとか温暖化によって多くの都市が水没するとかいった形で危機を煽る。彼らの主張も「確実になってからでは手遅れになる」であって実際のところどうなのかについての明確な根拠の無いまま対策を急がせる。
癌の早期発見・早期治療についても同じ胡散臭さを感じる。本当に早期発見・早期治療は有効なのだろうか。
早期発見されるものは癌なのか良性腫瘍なのか区別できないものが殆んどだ。早期治療が成功したとされる手術の大半が良性腫瘍で、近藤誠医師の言葉を借りれば「がんもどき」なのではないだろうか。
早期発見のための検査漬けも大問題だ。CTにせよX線にせよ被曝量は無視できない。早期発見により助かった人よりも検査被曝によって癌に罹った人のほうが多いのではないだろうか。
殆んどの中高齢者の脳には動脈瘤があるそうだ。これを一々手術していたら動脈瘤の破裂で死ぬ人よりも手術の失敗で死ぬ人のほうが多くなるから大半は放置されているらしい。
癌も手術によって治療できるのは「がんもどき」だけであって癌であれば見付かった時点で既に転移しているらしい。それなら検査も手術も無意味だ。癌検診によって放射線を浴びるだけ丸損だ。私は癌検診を受ける気は無いし癌と分かっても手術を受けようとは思わない。勿論これは現在の医療レベルでの話であって、将来、飛躍的に治療法が向上したら考えを改めるだろう。
しかし現代社会では不確実なことを騒ぎ立て過ぎる。大地震が起こるとか温暖化によって多くの都市が水没するとかいった形で危機を煽る。彼らの主張も「確実になってからでは手遅れになる」であって実際のところどうなのかについての明確な根拠の無いまま対策を急がせる。
癌の早期発見・早期治療についても同じ胡散臭さを感じる。本当に早期発見・早期治療は有効なのだろうか。
早期発見されるものは癌なのか良性腫瘍なのか区別できないものが殆んどだ。早期治療が成功したとされる手術の大半が良性腫瘍で、近藤誠医師の言葉を借りれば「がんもどき」なのではないだろうか。
早期発見のための検査漬けも大問題だ。CTにせよX線にせよ被曝量は無視できない。早期発見により助かった人よりも検査被曝によって癌に罹った人のほうが多いのではないだろうか。
殆んどの中高齢者の脳には動脈瘤があるそうだ。これを一々手術していたら動脈瘤の破裂で死ぬ人よりも手術の失敗で死ぬ人のほうが多くなるから大半は放置されているらしい。
癌も手術によって治療できるのは「がんもどき」だけであって癌であれば見付かった時点で既に転移しているらしい。それなら検査も手術も無意味だ。癌検診によって放射線を浴びるだけ丸損だ。私は癌検診を受ける気は無いし癌と分かっても手術を受けようとは思わない。勿論これは現在の医療レベルでの話であって、将来、飛躍的に治療法が向上したら考えを改めるだろう。