医師はエリートだろう。私立医大に裏口入学した人以外はそれなりに学力があった人だ。そんな人がなぜ低レベルな仕事しかできないのだろうか。日本の教育制度の欠陥が露呈しているように思える。
①白と黒・・・・学校では、正解は1つと教える。試験の正解は常に1つだけであり、正解が2つ以上あれば設問が間違いとされる。こんな教育を受けたから何もかも白と黒に分けてグレーの存在を認めなくなる。教科書に書かれていることは絶対に正しく疑うことは許されない。だから通説が否定されてもそれに対応できない。20代で教わったことを60歳になっても改めようとしない。コレステロールを目の敵にする内科医が今もいるし、傷口を消毒しなければ気が済まない外科医もいる。
②結果主義・・・・試験では結果が総てでありプロセスは問われない。だから結果にばかり注意を向ける欠陥人間になる。これが2つの悪弊へと繋がる。対症療法と検査数値の過大評価だ。
対症療法を治療だと思い込むのは原因を考えることが習慣付けられていないからだ。下痢を訴える患者には下痢止めが処方される。和歌山の砒素カレー事件や堺市でのО-157集団食中毒事件などでは、下痢止めを処方された患者の死亡率が有意に高かったそうだ。なぜかを考えずに対処するから却って悪化させてしまう。
検査数値はあくまで目安だ。数値だけでは何も分からない。ところが高得点を得ることを目標にした勉強しかしなかった受験秀才崩れにとっては、検査数値を下げることが目標になる。高血圧症の原因など放置したまま検査数値を下げることに躍起になる。受験生時代の誤った考え方から卒業できていない。学力を高めるための勉強ではなく試験で高得点を取るための勉強しかしなかったから、検査数値が結果に過ぎず原因を治療しなければ治らないということが理解できない。生活習慣病の治療のためには食生活を含めた生活全般の改善が必要なのに薬で数値を下げるだけで満足してしまう。困ったことに医師の多くは栄養学の知識を欠いている。だから食生活の改善を無視して、自らの乏しい知識で対応できしかも儲けに繋がる薬やサプリメントに頼ることになる。
受験テクニックの弊害もあるだろう。試験では難しい問題には手を付けず易しい問題で手堅く稼ぐというテクニックが奨励されている。治療などといった難しいことなど放棄して、目の前にある「科学的な」数値だけを下げていれば患者も医師も満足できる。勿論これは幻想であり、治療されずに薬漬けにされた患者は一生薬を飲み続けることによって医原病患者にされてしまう。教育制度の不備だけが現在の歪んだ医療の原因ではあるまいが、今の教育が「考えない人」を大量生産していることは間違いあるまい。
①白と黒・・・・学校では、正解は1つと教える。試験の正解は常に1つだけであり、正解が2つ以上あれば設問が間違いとされる。こんな教育を受けたから何もかも白と黒に分けてグレーの存在を認めなくなる。教科書に書かれていることは絶対に正しく疑うことは許されない。だから通説が否定されてもそれに対応できない。20代で教わったことを60歳になっても改めようとしない。コレステロールを目の敵にする内科医が今もいるし、傷口を消毒しなければ気が済まない外科医もいる。
②結果主義・・・・試験では結果が総てでありプロセスは問われない。だから結果にばかり注意を向ける欠陥人間になる。これが2つの悪弊へと繋がる。対症療法と検査数値の過大評価だ。
対症療法を治療だと思い込むのは原因を考えることが習慣付けられていないからだ。下痢を訴える患者には下痢止めが処方される。和歌山の砒素カレー事件や堺市でのО-157集団食中毒事件などでは、下痢止めを処方された患者の死亡率が有意に高かったそうだ。なぜかを考えずに対処するから却って悪化させてしまう。
検査数値はあくまで目安だ。数値だけでは何も分からない。ところが高得点を得ることを目標にした勉強しかしなかった受験秀才崩れにとっては、検査数値を下げることが目標になる。高血圧症の原因など放置したまま検査数値を下げることに躍起になる。受験生時代の誤った考え方から卒業できていない。学力を高めるための勉強ではなく試験で高得点を取るための勉強しかしなかったから、検査数値が結果に過ぎず原因を治療しなければ治らないということが理解できない。生活習慣病の治療のためには食生活を含めた生活全般の改善が必要なのに薬で数値を下げるだけで満足してしまう。困ったことに医師の多くは栄養学の知識を欠いている。だから食生活の改善を無視して、自らの乏しい知識で対応できしかも儲けに繋がる薬やサプリメントに頼ることになる。
受験テクニックの弊害もあるだろう。試験では難しい問題には手を付けず易しい問題で手堅く稼ぐというテクニックが奨励されている。治療などといった難しいことなど放棄して、目の前にある「科学的な」数値だけを下げていれば患者も医師も満足できる。勿論これは幻想であり、治療されずに薬漬けにされた患者は一生薬を飲み続けることによって医原病患者にされてしまう。教育制度の不備だけが現在の歪んだ医療の原因ではあるまいが、今の教育が「考えない人」を大量生産していることは間違いあるまい。