ゼロ戦は人命を軽視した欠陥機だと長い間信じていた。神風特攻隊のような酷い戦法を使った日本軍だから、人命よりも戦闘力を重視しても不思議ではない。しかしこれはアメリカによる悪意あるプロパガンダによって洗脳されていたのではないかと最近になって考えるようになった。
ゼロ戦の長所は当時としては画期的な機動力だ。小回りが利くから敵機は不利な位置に追い込まれた。短所は防御力の脆弱さだ。装甲が貧弱だったために被弾には弱かった。このことから機動力のために安全性を犠牲にしたと戦後になってから非難された。
これは欠陥だろうか。1つの設計思想ではないだろうか。画期的な新素材でも開発されない限り、装甲を厚くすれば機体が重くなって速力も機動力も劣化する。戦闘力と防御力は相反することになる。厚い装甲以外に安全性を高める方法は無いだろうか。徹底的に機動力を高めれば被弾しにくくなるから安全性が高まる。
戦車は頑丈だが重くて遅い。ゆっくりと攻める時には地上最強の兵器だがスピードに欠ける。その弱点を補うのが装甲車だ。戦車ほど頑丈ではないし武器も貧弱だがそれなりに戦闘力が備わっており使い勝手が良い。ゼロ戦は装甲車であり、米軍機は戦車だったのではないだろうか。戦車と装甲車とどちらが優れているかを比較することが無意味であるように、ゼロ戦と米軍機の比較も余り意味が無かろう。これは設計思想の違いだ。
レース用の自動車も自転車も徹底的に軽量化を図る。軽くすることによって速力も機動力も高まるからだ。レースにおいてさえ軽量化が重視されるのだから、戦闘機が軽量化を図るのは当然のことだろう。
野球の捕手は重装備だが打者はヘルメット以外は最小限のプロテクターしか装着しない。これは安全性を軽視しているからではなく機動力を重視するからだ。
新幹線は正面衝突に耐えられるほど頑丈には作られていない。これも安全性の軽視ではない。衝突に耐えられるほど頑丈に作るよりも衝突しない仕組みを作るほうが利巧だろう。ATSやCTCなどの安全装置を備えることによって今のところ新幹線の衝突事故は起こっていない。
実は装甲を厚くしたゼロ戦も作られたそうだ。しかし性能が著しく劣ることからパイロットに嫌われたらしい。分厚い鎧兜で身を守れば歩兵の戦闘力は却って低下する。亀のように丈夫な甲羅で身を守る動物は稀であり大半の動物は俊敏な動きによって身を守る。戦闘という状況において、防御力を高めることは必ずしも安全性の向上には繋がらない。装甲の薄さを人命軽視に結び付けたのは悪意あるプロパガンダだろう。
戦後の占領時にアメリカは日本に航空機の製造を禁止した。これは日本の航空機技術の高さを恐れたからなのではないだろうか。航空機産業から閉め出された優秀な技術者は自動車や電車の技術開発に携わることになり、このことが日本の自動車と電車の技術を世界一にまで高めた。
ゼロ戦の長所は当時としては画期的な機動力だ。小回りが利くから敵機は不利な位置に追い込まれた。短所は防御力の脆弱さだ。装甲が貧弱だったために被弾には弱かった。このことから機動力のために安全性を犠牲にしたと戦後になってから非難された。
これは欠陥だろうか。1つの設計思想ではないだろうか。画期的な新素材でも開発されない限り、装甲を厚くすれば機体が重くなって速力も機動力も劣化する。戦闘力と防御力は相反することになる。厚い装甲以外に安全性を高める方法は無いだろうか。徹底的に機動力を高めれば被弾しにくくなるから安全性が高まる。
戦車は頑丈だが重くて遅い。ゆっくりと攻める時には地上最強の兵器だがスピードに欠ける。その弱点を補うのが装甲車だ。戦車ほど頑丈ではないし武器も貧弱だがそれなりに戦闘力が備わっており使い勝手が良い。ゼロ戦は装甲車であり、米軍機は戦車だったのではないだろうか。戦車と装甲車とどちらが優れているかを比較することが無意味であるように、ゼロ戦と米軍機の比較も余り意味が無かろう。これは設計思想の違いだ。
レース用の自動車も自転車も徹底的に軽量化を図る。軽くすることによって速力も機動力も高まるからだ。レースにおいてさえ軽量化が重視されるのだから、戦闘機が軽量化を図るのは当然のことだろう。
野球の捕手は重装備だが打者はヘルメット以外は最小限のプロテクターしか装着しない。これは安全性を軽視しているからではなく機動力を重視するからだ。
新幹線は正面衝突に耐えられるほど頑丈には作られていない。これも安全性の軽視ではない。衝突に耐えられるほど頑丈に作るよりも衝突しない仕組みを作るほうが利巧だろう。ATSやCTCなどの安全装置を備えることによって今のところ新幹線の衝突事故は起こっていない。
実は装甲を厚くしたゼロ戦も作られたそうだ。しかし性能が著しく劣ることからパイロットに嫌われたらしい。分厚い鎧兜で身を守れば歩兵の戦闘力は却って低下する。亀のように丈夫な甲羅で身を守る動物は稀であり大半の動物は俊敏な動きによって身を守る。戦闘という状況において、防御力を高めることは必ずしも安全性の向上には繋がらない。装甲の薄さを人命軽視に結び付けたのは悪意あるプロパガンダだろう。
戦後の占領時にアメリカは日本に航空機の製造を禁止した。これは日本の航空機技術の高さを恐れたからなのではないだろうか。航空機産業から閉め出された優秀な技術者は自動車や電車の技術開発に携わることになり、このことが日本の自動車と電車の技術を世界一にまで高めた。