なぜか冷房を入れない北九州空港内の蒸し暑さに参りながら、保安検査所に向かうのだが、検査所を通過しておきながら搭乗手続きをしていない客を探す、JALの案内役職員たちが相当汗だくで本当に気の毒だったことをはっきり記憶している。
オレや周りの客もあまりの暑さで汗をフキフキしている温度環境なのだから、そんな彼女たちは、もっとクソ暑かったに違いない。
なぜ北九州空港は、温度管理がそんなに厳しく設定してあるのかただ不思議に思うばかり。
客第一では無くて、収支第一とは悲しいサービスだと思うのだが。
脱線したが、帰りの便は全日本空輸株式会社(以下、「ANA」という。)のコードシェア便※、株式会社スターフライヤー(以下、「SFJ」という。)で予約していた。
オレには、JALで働く従姉がいるので、彼女に気を使って帰りもJALで帰りたかったのだが、時間の折り合いがつかずSFJで羽田に帰ることになっていた。
復路のチケットは、往路のJAL便同様にeチケット。
もう慣れたもので、出航時間の20分前というタイミングでドヤ顔しながら、保安検査場でピピっとチケットをかざしたら、検査員からなんとも悲しい一言。
「まだ搭乗手続きしていませんね~」
おいおいeチケットでもチェックインが必要ってどういうことだよ~と叫びたかったが、これが北九州空港なのだからかJALではないからなのかは不明。
これも誰か知っていたら教えてください(空港のローカルルール??) 。
仕方がないので、空港端にあるSFJのカウンターに焦りながら向かうと、自動チェックイン機もカウンターも塞がっていてちょっと時間がかかりそうな雰囲気。
チケットには、検査場は15分前に通過してくれと記載があるので、とにかくクソ暑い空港内と焦る気持ちで汗が滝のように流れる。
カウンターが空いても、そこに誘導しないスタッフを尻目に自動チェックイン機の前で並び続け、やっとオレの番が。
自動機にチケットを差し込み、タッチパネルでピコピコやったら、搭乗案内券らしきものが出てきたのでそれを引き抜き、逃げるように検査場へ向かおうとすると、どうやらオレの後ろでその操作を眺めていた、さっきのスタッフが声をかけてきた。
「お客様、まだそれではチェックインが済んでおりません。」
これまでの対応などをひっくるめて、ヒステリーよろしく超大声で叫びたかったが、顔だけは冷静を装い「ではどうしたらいいですかね?」と聞き返せば、オレのチケットを持ってカウンターへスタッフが持っていくと、するとまもなくチケットとともに搭乗案内券がまもなくオレの手元に届く。
いったいなんだったのかすら教えてくれないのもイライラするし、オレが何を間違えたのかも教えてくれなかった。
そもそもとして、「受付カウンターが空いたときに誘導してよ」とか、「オレの後ろでその操作を見ていたならマンツーで教えてよ」等々、沸々と様々な思いがわきあがるものをグッとこらえて検査場を通過。
その後は、eチケットではなく搭乗案内券によって、搭乗口を通過する。
SFJの羽田行きに使用される機体は、A320であってB737-800と比べて胴回りが若干太い印象だったが、客席数はそれと同程度でありながら、高さがある分、室内空間も広く、座席間もゆったりしていて出発前から「往路もSTJにしておけばよかったな」とぼやいてしまったほど好印象。
何といっても、黒の革張りシートでやや硬めの座席設定が疲れなそうだし、全席液晶モニター付きであることで、背面だけを眺めているだけでも、それぞれの装備が充実していることが確認できた。
たしか今般のJALのCMでは、国内線を順次革張りシートにする旨宣伝しているけど、全席背面モニターではないらしいので、今後もしSFJと競合区間で利用することがあるのなら、従姉には申し訳ないけど、SFJを利用させてもらおうと、出発前の段階から決めてしまうほど印象が良かった。
いざ、出発となるのだけど、滑走路は一切渋滞しない北九州空港だから、客側にトラブルがなければ定刻に出発でき、勿論スムーズに飛び立った。
ちなみに、往路より陸路の走破時間はかなり短かったし、水平体制になるまでの時間も往路より高い高度なのにかなり早く落ち着いたような印象だったのは、やはり機体の持つポテンシャルなのかと思うほど余裕があった。
シートベルトをはずすタイミングで、機内サービスが始まった。
これは、定かではないもののJAL便よりも客室乗務員が一人少ないようだったが実にスムーズに展開されていた。
往路同様にコーヒーをお願いしたら、ビターチョコレートのおまけつきでチョット嬉しかった。
この往路で、何が一番“目からうろこ”状態だったかは、背面モニターでは、常に現在の飛行状態(高度、外気温、対地速度、飛行位置、経路)が分かるほか、SFJがチョイスした音楽や映像のコンテンツが数チャンネル楽しめるようになっていることだろうか。
オレは、一睡もせずに、フライトモニターを凝視し続けていたけどね。着陸時については、羽田周辺の気流が不安定で、一瞬乱高下したけど往路時よりも着六時のショックは柔らかく落ち着いていた印象だった。
ちょっと不愉快だったのは、機体から降りる時に、どこの便にも関わらず我先にみんな席を立つのは、日本人としていかがなものかと思ったことかな。
前から順番に降りればいいことなのに。
みんなが早く次の行動に移りたいのは当たり前なのだから、ちょっと日本人らしさのわびさびとか、心づかいが感じられなくて悲しく映った。
またSFJの羽田着は、搭乗口までバス移動。
どうせみんな大して変わらない時間差なのだから、焦って降りるのは止めませんか?
<参考>
コードシェア便とは※
「コードシェア便」とは、例えばANA便として買ったチケットであっても、実際にはSFJが管理運行する便のこと。
別名では「共同運航便」と呼称する。
例に挙げたANAは、航空券の販売以外に関与しないので、ANAとSFJのスタッフが相互に入り混じって1つの便を運行するわけではない。
この場合、一切の飛行管理は、SFJにある。
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