<その5からのつづき>
【デジャヴは繰り返す】
本来なら、ホテルに着いたら初日よろしくでシャワーを浴びて夕方まで仮眠するつもりだった。
しかし、疲労感および左足の疼痛感、さらには数々の選択ミスが重なったことによる気落ち状態から全く仮眠どころではなかった。
また、夜に手配していた居酒屋さんへは、国際通りを走るバスでの移動を想定したため、前述のとおりバスなんか走るわけもなく、現場まで歩くしかなくなった。
つまり、想定していた仮眠時間を削って徒歩移動の時間へ回した格好になったこともその要因となった。
まるでデジャヴというか高山での徒歩移動をここ那覇でも繰り返すことになってしまったのは、何の因果なのだろうか。
【予感は外れてほしいこともある】
手配していた居酒屋さんは、沖縄行きを決めた瞬間に予約した居酒屋さんであり、もちろん一見。
ネットからの情報を駆使して、もっとも気持ちよくひとりシッポリ飲めそうなところを選んだ。
なお、およそ2か月前から期待と希望を込めてバッチリ予約していたのだが一見という不安もある。
そのホテルからは、歩行者天国状態の国際通りを延々北東方向へ蒸し暑いなか歩き続ける。
なお、この歩行者天国は、土産屋のおばあ及びホテルのフロントに聞いたところ、「以前より日曜日は10-19で歩行者天国になるもののイベントがあるわけでも何でもない」とのことだった。
自分がこの時間帯とコロナ過中に沖縄で宿泊しようとしたことが、今までほとんどなかったこともあって、この事実を知らなかったということが推察される。
そうしたこともあり、今回初めて予約した居酒屋さんも「もしかしたら、ヤバイお店なのかもしれないぞ」と不安感が立ち始めてきたんだ。
そしてお店は、国際通りから外れてチョット中の道に入り、歓楽街と住居地区の間にあるような何とも言えない場所、さらにはお店自体が階段を上がって2階にあることをここで初めて知ることににもなってね。
お店を見上げた瞬間、「あ、やはりちょっと危険な香りがするのかも」と妙な予感が立ち込めてしまった。
だけど、もう引き下がれない。
お店の前に立つとなぜか「本日の営業は終了しました」という貼り紙が、木製の重い扉に貼り付いているではないか。
いやいや、オレひとりが予約していることは確実なわけで・・・
「この予感、どうかハズレてくれ!!!」
そう思いながら、その重い木扉を押し開けたのだった。
(お店の外観。1階はピロティになっていて、店舗は2階にある。)
【そのお店の名は“うまっさフループ”】
店内は、目の前にバーカウンターがあり、窓側へテーブル席のいくつかが広がっている縦長の空間だった。
厨房やトイレを含めて9~10坪くらいだろうか個人店だったら、標準的な広さのような気もする。
カウンターには、30代中盤頃に見える若者男子2名がお出迎え。
聞けば、ランチ営業もやっているため、そのランチ営業終了の案内の貼り紙をはがし忘れていただけのよう。
二人ともとっても気さくで今の若者らしくない快活な第一印象だったことから、まずはとてもホッとしたという。
(この画像は、ここの記事と関連性は全くないけれど、最近のJALの予約サイトやアプリからは、どこの席に王子様やお姫様が着席されているかが分かるシステムになった。個人的には非常にありがたい。さらに、もし空席が無くて移動できなければ覚悟を決められるという意味合いもあろう。)
<その7へつづく>
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