「常識バグってる」
家族の定期券で不正乗車、駅員の指摘に“逆ギレ” 女性客の行動に批判殺到(ENCOUNT)~gooニュース~
【モラルの問題】
昔っから、この手のキセル乗車は、鉄道関係の人間でなくても、鉄道通勤者でもない、この自分でさえ、その現場は何度も当該案件で悶着を起こしているであろう場面に遭遇したことがある。
一番多いのは、首都圏近郊の在来線のグリーン車の車内だろうか。
中には定期でグリーンも乗れる条件もあったのかもしれないが、今のようにタッチ式でない車内改札時代は、そもそも本人しか乗れないのにグリーン券だけ買って他人の定期で乗車した客が「なぜ乗車券も払うんだ」からの流れで「ご本人じゃありませんね?」の流れからの問答によって、車掌とやりあっていた光景を何度かオレ自身も目撃した。
【定期券の意味】
第一、オレもなぜこんな一件に「当たり前じゃんか」と説明しなければならないかと憤りを覚えながら記事にしている。
そもそも定期券とは、
「利用する本人が通勤または通学によって定期的に当該区間を頻繁に利用するのであれば、そんな貴方だけ特別にお安くしましょう。」
・・・という条件によって、作られた制度だ。
こんなもん、そこまで当該区間をそんなに利用しない人へ鉄道会社が運賃を安くさせる理由なんか一つもない。
要は今でいうサブスクみたいなものなんだよ、定期って。
たとえば、とある料理店の一か月食べ放題という権利があるサブスクがあったとするじゃんか?
これをあらゆる人間が使いまわして利用したら、アッという間にそのお店はつぶれちゃうじゃん。
美容室の前髪カットのサブスクもそうだよ。
本人以外が使いまわして美容室へ駈け込んだら、その美容室だってひとたまりもない。
まあ美容室の場合は、顔バレもあると思うので現実的じゃないから例としては適切じゃないかもだけどさ。
まあ要約すれば、固定客へのスペシャルサービスなんだよ、定期券というのはね。
それを改めて説明する必要があるのかっていう話なんだよ、コレ。
【世の中には、いかれポンチも存在する】
そうしたモノの分別がつかないような人が世の中(日本)には、残念ながら少なからず存在する。
「売り手側の勝手な論理で商売したらダメだよ。ちゃんと説明しないとダメだよ。」
・・・と意見してしまった人はそれに該当するか、各個人に任せるけどな。
だけど、この一件はこんなことちょっと考えれば(考えなくても)わかりそうなものだが、日本人のなかでも「自分の犯したミスでも絶対に損はしたくない」という気質の人間が増えたということによって引き起こされているということ。
よって、その結末がこうした連中やポンチ君とかがシャシャってくるおかげで、たとえば電化製品の説明書が無駄にブ厚くなったりするわけだよ。
あれ、説明書というより、子供でもやらないような注意書きばっかりが羅列せざるを得なくなったからだ。
要は、メーカー側が「客の理不尽な要求や請求に対応するため」
・・・にクレーマー対策というか裁判対策のために、ありとあらゆる事態を想定して、自主防衛対応で明記せざるをなくなったことに由来している。
そうなったのは、そうした君らのせいでもあるんだぞ。
【まず自分の立場を置換してみろよって話】
記事中の「鉄道会社の周知不足を訴える声もある」というフレーズも引っかかった。
規約云々の前に、まったくこの一件は特別なルールでもなんでもないし、こんなもんただのモラルの延長。
それを「説明を聞いてないからわからない」と騒ぐのだったら、この程度の理解力しかないと見なすし、鉄道なんか利用する権利は個人的にないものと同等だと思う。
じゃあ、そんな意見をいうことが真に受けて現実化したなら、これから鉄道や公共機関に利用するたびに、職員から利用案内の事前説明がなければ、乗車できないことになる。
(もしくは列車発車前に乗客が一堂に集められ、飛行機の離陸前説明のように数分間のビデオを見てからの発車になるよな。ま、でもそういうことを言う連中なら、結果的にまともじゃないから、”あんな説明では理解できなかった”とゴネることも目に見えているが。)
そうなったら、毎日大混乱が生じて、もう誰も利用しなくなるわ。
それに、サブスクを提供する側、商売をする側の人間になって考えてみろよ。
契約者以外の第三者にも特別なスペシャルサービスを普通に提供していたら、そんなお店、絶対一生儲からんだろって話よ。
【さいごに】
ゆえにオレには、この一件、まったく信じられないし、事前説明不足だと意見した連中はもっと信じられない。
なお、個人的にはこれだけ綴っても怒りは収まらないのだが。
合法・違法の前に、こうしたモラルを受け入れられない貴方の意識のほうが非常識だというのに、どうしてそちらに物事を合わせる必要があるのだろうか。
日本もアメリカナイズされたのか、時代なのか、変わってしまったのか。
これでは気候問題以外に一層生きづらい時代へ入っていくのかもしれない。
(画像は、前段のものを含め「写真AC」から引用。記事とは直接関係ないが、こんな記事を綴らなくてはならない時代も悲しい現実なのかと寂しい。)
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