Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

最近読んだ8作品を勝手に評価したい(3)

2021年07月17日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【前回は5作品だったけれど】


今回は評論第三弾として最近読んだ8作品を勝手に評価する。
参考までに、この関連記事以降は小説評論のブログを3~4か月ほど休止します。


その理由は、今秋国家試験に挑戦することを決めたため。
すでに、今後読みたい書籍はすでに買い込んでいるのだけど、試験挑戦を決めたからには読書はしばしお休み。


ちなみに、国家試験に挑戦するけれど、おそらく今回は不合格だと思っている。
仕事が不規則で忙しく、なおかつ本腰を入れる期間が全くなかったからだ。


じゃあ受けなきゃいいじゃん?
ごもっともなんだけど、上司に挑戦するって言ってしまった手前、引くに引けなくなってしまったのは余談まで。



【まずは実績ベースでチョイスしたものから】


前回も読んだと紹介した伊坂幸太郎氏の作品を1つ読んでみたので紹介したい。
これは過去に「アヒルと鴨のコインロッカー」という同氏の作品が脳裏にあったので手に取った経緯。



「SOSの猿」(中公文庫)
伊坂幸太郎 著 50


ズバリ・・・本として最後まで読めたが自分が期待したような推理小説のジャンルではなかった気がする。
推理小説じゃないし、なにが同氏は描きたかったのか、オレには理解できなかったことも評価対象とならなかった。


素敵な作品を過去書いた実績があるからと言って、他の作品も万人にウケるとは限らないということだよね。
また、自分の範疇を超えた”例え”が複雑に何度も出し入れされると読むことに萎えるということも知った作品。




【以下、そのほかネットから得た情報によって購入してみた作品】



「田舎の刑事の趣味とお仕事」
滝田 務雄 著 67


主人公と部下らとの絡みを中心に
殺人事件が起こっているのだけど、明るくユーモアありで楽しく読める推理小説。
だけど、ほとんどのトリックがトリッキーかつ煩雑すぎてついていけない。


トリックは完全に無視して読み込めば、こんな刑事などらが明るく事件に携わっていると思えば面白く読める。
ただ、読者自身は第三者であることが条件だけど。



 




「向日葵の咲かない夏」(新潮文庫)
道尾 秀介 著 10


決して読みにくくはないのだが、展開がエグすぎて読み進める自信がなくなってしまった。
その結果、2割ほど読み進めたところで挫折&断念。


何事もリアルに、そして視点が自分の耐えうる角度じゃないと読めない本があることを知った作品。
結果がどうなるのか気になるけど、あまりに負の展開が続きすぎると読みたいものも読めなくなる。


実は柚月裕子氏の作品のほうがエグイ描写もあるのだけど、彼女の作品ってなんとか目を背けずに読める。
こういった小説の展開のテクニックにも好き嫌いがあるのが、個人差なのかもしれない。



【歌野晶午作品、信濃譲二シリーズを読む】


「長い家の殺人」(講談社文庫)
歌野 晶午 著 7
0


「白い家の殺人」(講談社文庫)
歌野 晶午 著 68


「動く家の殺人」(講談社文庫)
歌野 晶午 著 60


放浪探偵と七つの殺人(講談社文庫)
歌野 晶午 著 71




かつて、自分があるべき推理小説として、登場人物がやたら登場しないこと、話の最後のほうに突然重要なキーマンを登場させないこと、探偵役が終盤に突然登場しないこと、読者に推理を挑戦させないことなどを挙げさせていただいた。


自分が今のところ、過去最高の推理小説いだと掲げさせていただいた「葉桜の季節に君を想うということ」を書いた歌野晶午氏の作品について、全作品を読みたくなったため手始めにこの信濃譲二シリーズを手に取ったのだが、まあ、見事に自分のあるべき推理小説と真逆の展開だらけで、ちょっとふんぞり返ったのが本音。


だけど、読み筋は面白いというか自分にとって読みやすいので、信濃譲二作品はすべて読破することが出来た。
なお、おすすめは1作目の「長い家の殺人」と4作目の「放浪探偵と七つの殺人」になる。


全4作とも信濃譲二が探偵役として、事件を痛快に解決するのだけど、3作目の「動く家の殺人」については、結構卑怯な展開になっていて、終盤は最も萎えた作品だったように思えた。


ちなみに、アタマからの3作品は主人公がつながっているので、ある意味連作になっているし、4作目は短編集となっていることから読破するつもりなら順読みすることを強くおすすめしておきたい。



 





【今回の最優秀作品を紹介】


「○○○○○○○○殺人事件」(講談社文庫)
早坂 吝 著 77



この作品は、ズバリ好き嫌いがはっきりする推理小説だろう。


なお、オレの嫌いな読者に結果とタイトル名を当てさせるという挑戦系であることに加え、なんと話が3/4ほど進むとなぜか作者が答え合わせをしてしまうというトリッキーな読み物となっている。


でも、読み始めたらほとんどの人が最後まで読むことになるだろうな。
なぜなら、話の中盤で「あっ、そういうことか」と不思議なタイトルである理由を理解するからだ。


この作品も実写化不可能なストーリーが、ズバリとオチにもなっている。
つまり、粗々でも展開の一部すら切り取ってタイトルにしてしまうとオチが分かってしまうからなんだよな。


ゆえに、冒頭でこの作品のタイトルをあててみようという苦肉のタイトルだったと読み終えてわかる。
しかし面白いのは、読み終えると読者を煽っておいたのにタイトルなんてどうでもよくなるところだろうな。


注文を付けるなら、ストーリーテラーである主人公のほかに探偵役がいるのだけど、その探偵役が不満なんだよ。
読んだら分かるが、これもこの作品の面白い設定なのだけどさ(笑)


まあ、推理小説好きの人ならこんな作風も読んでみたらいいと思うな。
途中途中でユーモアもあるし、細かく伏線が回収されていく様子も面白い。


でも評価点は・・・
作者が犯人を明かす必要があったのかということと、一段落後のラストがグダグダだったことがこの評価になっている。


ちなみに。
オレは犯人が明かされてしまったタイミングでは、犯人がオレの想像と違っていたことが分かり、なおさらがっかりなんだよ。


 

 


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