【こんなことってあるんだ、という一日だった】
ある日の夕方、この日はいつもなら狂ったメンバーが精神病院よろしくで大騒ぎしかしていない職場のはずが、やけに平穏の時間が長く経って定時を迎えた。
こうして思えば、これが伝説の前兆だったのだろうね。
職場を離れてから、まあとにかく実にすべての出来事が裏目裏目となるのだから。
【第一弾:餃子の王将にて】
この日は、実家に数本転がっている「ウイスキーくじ」で外れまくった飲みたくもないウイスキーを消費するために、どこかで「夕食&おつまみ」をテイクアウトして居宅にて晩酌するつもりだった。
そのため、仕事の終業時間に合わせて、テイクアウトの予約を行い、それをピックアップするため職場から最も近い餃子の王将へ向かった。
予約したのは、1時間半くらい前だったし、予告時間ぴったりに店舗着だったから、用意できているだろうと入店すると・・・これが、カラ予約だったというオチで。
先方からは、やれ「何を頼んだとか」、「予約したのは何時なのか」、「本当にうちの店舗だったのか」と、こちらに責があるような物言いで詰め寄ってきてさ、謝るどころかコッチが悪いようなものの言いようでさ。
どのみち、お願いしたはずの用意がない時点で、どのみち大きく待たされることが予想されたから、さっさとこんなクソ店舗から引き揚げて、その辺のスーパーにでも立ち寄る方向へ気持ちを切り替えた。
去り際に、自分の携帯電話の発信履歴を店員へ見せる流れになったのだけど、なぜかそれを見せると様子が一変。
「今から大急ぎで作りますから・・・」
と言い出してきたものの、それじゃあ今いる客に迷惑がかかるワケだから、それをもちろん拒否してそのまま退店した。
最初から、そう言ってきていれば、それをお願いしていたかも知れないだけに、本当に腹立たしいし、この店舗は何なら一番来ていたお店だっただけに残念でならなかった。
もちろん、この店に来ることは二度とない。
【第二弾:近所のスーパー】
餃子の王将から車で移動すること約1時間、小宅の近所のスーパーに到着する。
テイクアウトではなく最初からこうしておけば・・・と後悔もアトの祭り。
運よく、店前の駐車スペースが空いたので、ハザードをつけながらバックしていると、それに割り込むように軽自動車が逆方向からバックしてきた。
間一髪、お互いが気づいて衝突は免れたが、本当に肝をつぶした出来事となった。
まあ見たところ、中年後期の主婦の方っぽかったので、そちらへ譲ったんだけどさ。
なんと先方も入庫をあきらめ、違うところへ駐車しようとしていた。
「おいおい、一体何なんだよ~」
と、ぼやきながら、他にスペースがないかと彷徨っていたら、あっと言う間に出口付近まで流れてしまい、押し出されるように、このスーパーでの買い物を断念することになったという。
【第三弾:雨の連鎖と想定外】
結局、自身の駐車場まで戻ってきてしまったので、クルマを置いて駅へ繰り出すことにしたんだ。
これまで、ただ居宅で晩酌したかっただけなのにね。
そんな2回も思いがけない出来事に遭遇し、タイミングの悪さとイライラでムカムカがピークになったから、もういつもの居酒屋に行くしか道はなかった。
ところが、駅へ着くなり雨が降っていたせいかお迎えの自家用車がロータリーを占拠して、路線バスが普通に走れない状況だった。
自分はこれが嫌で雨の日は飲みにいかないのだけど、この日ばかりは裏目裏目がここでもそれが発揮される始末となり、思わず首をもたげるワタクシ。
徒労感と途方もない気持ちのまま、居酒屋の暖簾をくぐると、ここ最近はガラガラのはずのカウンター席が(ほぼ)満席で、アッサリすごすごと退店。
「こんなことって・・・あるんだ」
茫然自失とは、まさにこういうことかと、居酒屋の入口でしばし立ち尽くしてしまった。
【第四弾:とどめの一発】
本当に止む無く、ガラガラだった駅近傍のチェーン系中華料理店で飲みたくもない最も安価な日本酒を多めにあおって退店し、帰りのバス乗り場へ立つことに。
乗り慣れたバスだったが、雨の影響もあってすでに列をなしていたので、傘を差しながらその後列へ回る。
すると、傘を持たない中年男性が、オレの後ろではなく、雨に当たらないよう本線ではなく盲腸線の場所に立ったんだ。
あれ?と思ったら、駅に電車が到着したのか、その中年男性の後ろに行列が続いてしまったのだ。
格好的には、オレだけ別なところから割り込んで見えるような場所になってしまったんだよ。
そんな行列が長くなるにつれて自分の居場所がなくなったような気になり、結局列を離れたという。
もうこの時点で、心が折れるどころか、泣きたくなるような負の連鎖に呆れるをすっかり通り越していた。
【第六弾:エピローグ】
その後、どうしたのかというと、駅から徒歩7分くらいの場所にあるコーヒーショップで、時間をつぶして一つ先のバス停から、次の次のバスに乗車して帰路についたのだけど、本来、駅から乗っていたら座れていたはずが、バッチリとラッシュに近い混雑で約20分間、酔えなかったカラダを右に左に揺らしていたという。
ここまで後味の悪い一日は、おそらく経験したこともないはずだわ。
なぜなら、これが餃子の王将に到着してから、その後わずか3時間ほどの出来事だったのだから。
(ただ居宅でテイクアウトした料理とストックのウイスキーで一杯やりたかっただけなのに・・・。結果、それ以上の出費とそれ以上の疲労感・徒労感をもらったことになってしまった。今、体調が悪いのはこのせいなのかもな。)
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