冷戦時代の米ソ間で、それぞれの国のスパイや兵士が敵国に捉えられ、人質交換の交渉をした米国弁護士の実話をベースにした映画”ブリッジ・オブ・スパイ”をWOWOW鑑賞しました。
米ソ間での人質交換を民間人が実現しただけでもすごいことなのに、当時、米国が国として認識しなかった東独が捉えた米国人学生も一緒に交換し、無事救出したのだから驚きです。
とても勉強になったのは、交渉相手が重視することが何なのかを理解しようとすることです。
相手が重視することを満足せず、自分が重視することだけを満足するのは、交渉として成立しないのです。
文字にすると当たり前のことと読めるのですが、実社会においては、成立しない交渉を社会的立場の優位性のみをかざして、押し付けていることが多いのです。
相手への押し付けは、不満が鬱積し、どこかのタイミングで大きなしっぺ返しを喰らうことを忘れたくないですね。
対立する国家間で、人の命を交換するという交渉に比べたら、ビジネスで実施している交渉が可愛らしいものに感じることができるのも、非常に大きな効果です。
映画や本を通して、スケールの大きな話に触れ続けたいと思った一作です。
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