突然ですが、宇治川畔、天ケ瀬ダムの近くでカラスに出会いました。
9月後半、白川のお茶畑を見に行ったのと同じ日です。
実際の大きさはこんな感じで。結構小さいです。
そう、出会ったのはカラスノゴマ(アオイ科カラスノゴマ属)です。
関東以西から九州の山野で普通にみられるそうです。
でも、私がこの場所でカラスノゴマを見たのは今回が初めて。
実はこのカラスノゴマは私にとって非常に思い出深い花です。
忘れもしない2015年9月26日、京都府立植物園で咲いていたこの花の名前がどうしてもわからず、
ドキドキしながら「みんなの花図鑑」で名前を聞いたのが、私とみん花との最初の出会いです。
30分もたたないうちに答えをもらい、感激しました。
さて、この花の見分け方はとても簡単です。
花弁の根元にあるのが雄しべ、そして中央から長く伸びているのが仮雄蕊です。
このような花の造りは少ないので、結構印象に残るはず・・・
ちなみに「カラスノゴマ」の名前の由来は・・・
実が小さい胡麻のように見えることから、「カラスが食べる胡麻」となった説が有力でしょうか。
ところで、カラスノゴマといえば、やっぱりキツネノマゴでしょう(ちゃうか?)
ということで、キツネノマゴの様子を見に行きました。
前回行ったときはびっしりと咲いていましたが、今回も咲いていました。
ただ、葉焼けして、ちょっとお疲れ気味でしょうか。
こちらの花はまだ若々しいですが、咲き進むともじゃもじゃの花穂が伸びてきます。
それにしても、なぜ「孫」なんでしょう。
一説には、小さい穂を孫狐の尾に例えたとか。
安易な名前もどうかと思いますが、不思議な命名もあるものですね~
ところで、カラス、キツネと続くと何か思い出しませんか?
そう、イソップ物語の「カラスとキツネ」です。
肉を咥えたカラスに、キツネが容姿を褒めちぎった上、「美しい声を聞かせてほしい」とお願いし、
いい気分になったカラスが「カア」と鳴いたところ肉は下に落ちて狐の口に収まったという寓話です。
宇治川のカラスとキツネはそんな本家の過去の確執も知らず、のんびりそれぞれの場所で咲いていました。
最後はスズメです。
じつはこのスズメが宇治川畔で一番勢力を拡大しています。
とりあえずご覧ください。
ハート型の葉にちっちゃくて可愛い白い花・・・
後ろの方に緑の実も見えていますね。
スズメウリは、ウリ科スズメウリ属のつる植物です。
カラスウリに対して実が小さいのでスズメだそうですが、圧倒的にこちらの方が繁殖力が強いです。
同じ株に雄花と雌花が咲き、なんとなくツルの上の方に雄花、下の方に雌花が付いているようです。
上の写真でも、ハート型の上に咲いているのが雄花、下にぶら下がっているのが雌花です。
見ての通り雌花の下には実になる子房が付いていますね。
こちらはザ・雄花。
こちらは雌花。
ハートの上に実。
実が沢山ぶら下がっているところ。
全体像。実はもっと広がっていたのですが、一枚に収まりませんでした~
ということで、最後はスズメのハートのプレゼント。
いかがでしょうか~
【撮影:2021/9/19 宇治川】