なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

府道を行く・府道241号線~あの黄色い花は何だ!

2021-10-03 06:01:39 | 府道を行く

宇治川隠元橋左岸堤防は、京都市内(観月橋)から宇治(宇治橋)に至る府道241号線になっています。
下の写真の右手に見える道路がそれです。



青空が綺麗な秋晴れの日・・・こんな日は府道だ!
ということでやってきました!


隠元橋を渡り、左岸の道路沿いを歩いて行きます。
赤いスピーカーは、「こちらは国土交通省天ヶ瀬ダムです。まもなくダムから流す水の量を増やします・・」
という放送をするための設備。すごい音量で、結構広い範囲で聞こえます。


左岸の道路脇、路側帯すらない道をビクビクしながら歩きます。
でも大丈夫、ほんの少し歩いたら階段があり、高水敷に下りることができます。
左手が川、右手の上の方が府道241号線ですね。


キンエノコロが光って綺麗です。


でもこの日の目的はキンエノコロではありません。
実は、前に車で府道241号線を通った時、目の片隅でとらえた大きな木の花らしきもの。
運転中だったのでそれ以上見るわけにもいかず、数日後、その正体を確認しにきたというわけです。
それほど遠くなかったはず・・・あ、あれでしょうか!
逆光でよく分かりませんが、かなり背が高い木の上にあまり見覚えのない花?実?が見えます。
(手前の木はセンダンです)




カメラの明るさを調節して・・・
花は黄色いようですね。ぶら下がっているのは実でしょうか。


ズームで見てみました。
おー! これはひょっとして・・・


去年右岸の隠元橋畔でみた、オオモクゲンジ(ムクロジ科モクゲンジ属)ではないでしょうか。


中国原産の高木で、8-9月に小さい黄色い花を付け、9-10月に袋状の淡紅色の実を沢山付ける。
花と実を同時に見られることもある・・・とのことで、まさに今回その状態でした。



ちなみに、宇治市植物公園にはモクゲンジの木があり、これまで何度か花や実の時期に見ています。
左が花、右が花と実を同時に見られた写真。
花の形はよく似ていますが、オオモクゲンジの花の方が小さいです。
実は最初は緑でだんだん茶色になるので、今回見たオオモクゲンジとはかなり感じが違います。

 
2020/6/21(左)、2018/7/8(右)、いずれも宇治市植物公園

それにしても中国原産のオオモクゲンジが去年は右岸、今年は左岸でみられたのはどうしてなのでしょう。
実が熟すと、中から小さくて黒い陀羅尼助のような種が出てきます。
やはり鳥が食べて運ぶのでしょうか。
それにしてもそんなに一般的な木ではないと思うので、どこかに親の木があるはずですよね。
謎です・・・

蘊蓄はともかく、朝から珍しい木が見られてラッキーでした。


この辺りでお気づきでしょうが、今回の府道を行く、完全に後付けです~
この府道、距離が短く、淡々と川沿いを走るので、いつもの宇治川が見所・・・ということでお許しを!
後は何もなかったので、早々に戻りました。


隠元橋手前の行先標識。
おや、府道245号線というのもありますね。万福寺まで行けるのでしょうか。
また行ってみなくては・・・


最後は隠元橋右岸たもとのフヨウの花で・・・
今年は去年以上に木全体をクズのつるで覆われていたので心配しましたが、ちゃんと咲いていました!



【撮影:2021/9/24  宇治市】


コメント (10)
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