大文字といえば、言わずと知れた京の夏の風物詩、では秋の大文字とは何なんでしょうか。
その答えは・・・あ、そこのあなた、どうせなつみかんのことだから、アレに決まってる。って・・・
多分当たってるけど、まだ言わないでくださいね~
リンドウ科3種(実際は2種ですが)を見て大満足のなつみかん。
折角なので、気になる花を探しに、天岩戸神社に立ち寄ることにしました。
昨年12月、今年5月、そして10月と今回が3度目の訪問です。
行くたびにパワーをもらえ、しかも花が色々見られるのでここは外せません。
駐車場の記憶がなかったので、途中の空き地に車を停めて、そのあとは徒歩で向かいます。
この辺りは山と水が豊富で、美しい景色がみられます。
おや?何かいますね。望遠で見てみると・・・
あちゃー、シカでした。
可愛いんですけど、最近数が増えて、周りの草木を食べつくしているようです。
天敵のクマなどが減っているせいもあるとか。
岩の隙間から生える木々。
大江の地質は特殊と聞いたことがあります。
こんな光景もきっと特有のものなのかもしれませんね。
付近は渓谷。岩が蛇紋岩なのかどうかはよく分かりません。
多分また行くと思うので、その時に色とか見てきますね~
山肌にはこの季節ならではのヒヨドリジョウゴの実。
にゅっと触角を伸ばすような姿のオオハンゲです。
あとはやはりキク科ですね~
こちらは多分シロヨメナでしょうか。
葉を見たら分かったと思いますが、花の多さに圧倒されて、確認し忘れました。
野菊の花束ですね。
ほどなく、天岩戸神社への降り口です。
石碑に絡みついているのは・・・
テイカカズラですね。このくらいなら可愛いもんです。
そしてついに・・・見つけました!
岩肌にへばりつくようにして咲いていたダイモンジソウです。
大文字といえば旧盆の送り火で有名ですが、こちらのダイモンジソウは秋真っただ中に咲きます。
前に行ったとき、山肌にダイモンジソウのような葉が沢山見えたので、咲く時期に行ってみたいと思っていました。
ほどなくお堂が見えてきました。
なにはともあれ、お参りです。
大きな一枚岩に鎖が垂れ下がっており、それを伝って登ります。
これまでは足が悪いので遠慮していましたが、今回は行けそうな気がしたので登ってみました。
(下の写真の右下に鎖が見えますでしょうか)
無事到着!しっかり手を合わせてパワー充電。
見下ろす景色も格別ですね。
目の前にカエデの木がありますので、紅葉もいいかもしれません。
鎖を伝って下に下りました。
どちらかというと、登りより下りの方が怖い印象です。
そして、目の前のゴロゴロ岩を眺めていると・・・
突き当りの岩肌になにやら咲いているのが見えました。
持っていたデジカメを望遠にして見てみると・・・
そこにも、ダイモンジソウが沢山!
誰も近づかないので、伸び伸びしていますね。
ここらでダイモンジソウについて。
ダイモンジソウはユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で、わりとどこにでも生えるようです。
ユキノシタによく似た花を咲かせますが、葉にはユキノシタのような毛がなくつるんとしているのが特徴的。
白い花弁が「大」の字に似ていることからダイモンジソウと名付けられたそうです。
ちょっとは「大」に見えますでしょうか。
こちらは大がひっくり返っていますね。
ユキノシタは初夏に咲くのに対して、秋に咲くことからも間違い様がありません。
他にも秋に咲くジンジソウがあります。
こちらも葉はツルツルですが、花が「大」の上部分が小さく、「人」に見えることからジンジソウと名付けられたそうです。
こちらは京都府立植物園でしか見たことがありません。
(そういえば、京都府立植物園では、「人」すらなくて、蕊ばかりのホシザキユキノシタというのもありましたね)
切りがないのでこの辺で。
ということで、府道9号線は大江の植物を中心にご紹介しました~
明日は、9号線に行くまでに通った8号線などで立ち寄ったところをご紹介しますね~
ということで、府道を行くシリーズ、まだ続きます。
【撮影:2021/10中旬 大江町】