お待ちかね! 府道を行く、今回は府道62号線です。
府道62号線の起点は、宇治の交通の要所、宇治橋西詰になります。
前に6本の府道の起点・終点が集結しているとご紹介した場所です。
その時の行き先看板には府道62号線はありませんでした。
というのも、途中の分岐までは府道3号線との重複区間になっているからです。
終点は相楽郡和束町ですが、今回通らなかった大部分の道は府道ならぬ腐道として有名だそうです。
(興味ある方は、検索してみてくださいね~)
さて、宵待橋の分岐点を直進し田原川沿いを進むと、郷之口という交差点に出ます。
そこを右折し、すぐに左折するとそこは国道307号線。
307号線をしばらく行くと今回の目的地への分岐の標識があります。
ここまで読んで「詐欺や~」と思われた方すみません。
詐欺その1、府道62号線は通りましたが、目的地に隣接しているのは国道307号線です。
詐欺その2、いつも行ってるやんたん(湯屋谷)やないかーい!
今回はいつもと違う場所、日本遺産にふさわしい緑茶の故郷をご紹介するということでお許しを・・・
とりあえず初回はそこ(永谷宗円生家)に行きつくまでの道のりをお楽しみくださいませ。
それでは出発です。
山肌に咲いていたシロヨメナ・・・でしょうか。
途中で出会ったネコちゃん。
「こっちは順路ではありません」ととうせんぼ。
道の脇の水路には沢山の魚影が・・・
花は何もないな~と歩いていた時、なんと今年初見の花を発見しました。
ツルニンジン(ジイソブ;キキョウ科ツルニンジン属)です。
それもかなり大きい株!
下には沢山のミゾソバが咲いていました。
淡いピンクから、濃いピンクまで様々な色合い。
目を上げると、もう実になったイタドリ。
渋い木の道標が出てきました。矢印に従って進みます。
また俳句の道しるべです。あと500m。
さすがは緑茶のふるさと、いつも通る道より狭いこちらの道にも大きなお茶屋さんがあります。
ものすごく高い石垣、何かいわくありげですが、水害除けなのでしょうか。
普通の民家も高い石垣の上に建てられています。
さっきまであった水路には蓋がされて暗渠になっているようでした。
案内図によると、こちらの地区を塩谷(しょんたん)、道を「宗円街道」と呼ぶそうです。
途中でまた水路になりました。そこにあった「1500万年前の砂岩層の化石」の看板(左)
下を見ると、ただの岩にしか見えない岩が・・・(右)
丁度通りかかった集落の方に伺うと、砂の中に大昔の蜆が沢山入っているそうです。
ナワシログミの花を見つけました。花のソバカスが特徴的。
だんだん近づいてきているようです。また道標です。あと150m!
もう花は終わっていましたが、なんとボタンヅルを見つけました。
葉が明らかにセンニンソウとは違っています。
京都南部にはないと思っていましたが、ちゃんとありました。
近くに咲いていたアザミ。アザミはすごく沢山の種類があるので、名前は不明です。
これが最後の道標でしょうか? あと100m!
見るからに何か生えていそうな山肌に、ゲンノショウコがまだ残っていました。
雌性期(左)と雄性期(右)です。
ケチって小さい写真にしたら、あまり分かりませんね。
ということでようやく永谷宗円生家が見えてきました!
大きな石碑が立っていましたが、書いてある言葉が全く読めません・・・
とりあえず、入ってみましょう!
(つづく)
【撮影:2021/10/3 宇治田原町 】