お正月休み明けの次の三連休、初日は雨でしたが、翌日はいいお天気に。
今しかない!と久しぶりに朝から京都御苑と京都府立植物園をはしごしてきました。
京都御苑には、いつもの今出川御門から入苑。
ここでの目的は当然鳥さんです。
ところが、出会う大砲レンズの方々の動きに全く緊張感がありません。
一番期待していたバードバスも、鳥の数よりはるかに鳥撮りの数の方が多いという・・・
早々に諦め、せっかくなので御苑内を今出川から丸太町まで散策しました。
その甲斐あって、好きな木々を沢山見て、鳥さんもちょこっとだけ出会うことができました。
投稿するほどのネタではないのですが、とりあえず初日は出会った木々たちです。
落葉樹は葉を落としているので、樹形がよく分かります。
これな~んだ
せめて樹皮や、下に落ちる葉など撮っていたら良かったのですが、写真はこの1枚。
撮るときに「ムクノキや~」と思った記憶があるので、ムクノキということにしておきます。
次は大丈夫です。
まずは樹形から。
最初の木より、枝分かれした幹がごつい感じです。
これだけではさっぱり分からないので、地面を見てみました。
落ち葉はこんな感じ。
まえに少し似た落ち葉を見たことがありました。
そう、センダンです。でもこの木はどうみてもセンダンではありません。
そんなとき、一個の実を見つけました。
ぱっと見、イチョウの実にも少し似ていますが、匂いは全くありません。
もしやこれは・・・と思い、この実を割ってみました。
中から黒い種が出てきました。
やっぱり、ムクロジでした!
この種はとても硬く、羽根つきの羽根の玉に使われたそうです。
葉は偶数羽状複葉なので、落ちた葉は奇数羽状複葉のセンダンと同じように、葉と細い葉柄の混じったものになっていました。
近くにもうヤブツバキがぽつぽつと咲いていました。
数少ない冬の花です。
落ち葉をザクザク踏んで進みました。
今度はピンクの花が見えてきました。サザンカですね!
あ、中央の太い幹はアカマツで、サザンカはその左手から生えています。
傷んでいる花も多かったですけど、まだまだ綺麗でした。
さらにアカマツと落葉樹が混在する林を斜めに横切ると、下から可愛い新芽が出てきていました。
この寒いのに、春を待てないとばかり生えています。
なんの双葉でしょうか。
さらに進むと、また黄色い実が落ちていました。
今度は簡単です。というのも一帯に強烈な匂いが・・・
この実、実に沢山落ちていました。
葉も混じっているからもうお分かりですね。イチョウです。
木はこんな感じ。まっすぐ立ち上がった樹形や、細かいひび割れが入る樹皮ですぐ想像がつきます。
でも一番分かりやすいのが、このイルミネーションのLED電球のような冬芽です。
またサザンカが見えてきました。こんどは赤です。
もう少ししたら梅園の梅や蝋梅なども咲くのでしょうけど、この時は少し早かったようです。
ということはこの時期が一番の花の端境期ですね。
この京都御苑、一番初めに行った時は、こんな感じの広い通路が延々と続く人工的な場所と思っていました。
木も松ばかり目につき、生き物も少ないのかと思っていました。
ところがどうして、少し中に入ると、実に豊かな自然が息づいています。
冬は冬のお楽しみが沢山。
これからは、京都府立植物園に行く前に立ち寄ってみようかなと思案中です。
明日は少しだけ見た鳥さんや、春の兆しをご紹介しますね~
【撮影:2023/1/8 京都御苑】