宇治市植物公園の続きです。
寒咲きのアブラナなど春らしい花が見られて良かったのですが、実際にはほとんどが落葉した木と落ち葉。
わずかにパンジーやストックなどが花壇に植えられていました。
寒々しいと思いきや・・・
これな~んだ
半分以上実が落ちていたので分かりにくいですが、サネカズラ(マツブサ科サネカズラ属)の実。
真ん中の赤い花托の回りに、丸くて赤い液果が付いています。
最初は全体を覆うように丸く付いていますが、冬が進むにつれて鳥が食べるのでしょうか、粒が減ってきています。
粒が全部残っている実(左)と、全部取れた後の実(右)を載せておきますね~
どちらにしても、赤いので目立ちます。
(左:2020/1 宇治市植物公園、右:2020/11 当尾)
ハーブ園を進むと、遠くに黄色い実が沢山落ちているのが見えました。
あれは何??
近づくと・・・なんとカリン(バラ科カリン属)の実が沢山地面に落ちているのでした。
一つだけ、枝に残っている実も。
カリンの実はそのままでは渋酸っぱくて食べられませんが、加熱すると赤く変化し、渋みも消えます。
なので、ジャムや果実酒に利用されます。
咳止めや抗炎症の効能があり、のど飴などにも配合されているのはよくご存じのことと思います。
そうそう、実のない時でも、樹皮が滑らかなまだら模様になっているので分かりやすいですよ。
先に進むと修景池の畔に出ました。
しばらく行かないうちに、風景は、全体が赤茶色からオレンジ色に。
見上げると、センダンの実が残っていました。
鳥たちの食べ残し?いえいえ、これから食べるのでしょうね~
対岸を見ると、中央に少しだけ緑色が・・・
これが昨日ご紹介したアブラナの段々畑です。
さらに歩いていくと、池に張り出した休憩所と濃いオレンジに染まったラクウショウ。
ヨシがいつ収穫してもいい感じになっていますね。
そしてラクウショウ脇の園路へ。
地面に降り積もった落ち葉の色が鮮やか・・・
枝に残っている葉、もう寂しくなっています。
この日は雨だったので水滴が綺麗!
地面の落ち葉・・・
人が入れないので、美しさに乱れがありません。
もうすこしアップでどうぞ。よく見ると、広葉樹の落ち葉も混じっています。
道を挟んで反対側、シロヤマブキの大きな群落が。
四個一になった黒い実が魅力です。
さて、今日お見せできるのはここまで。
冬枯れと思いきや、この日はまだラクウショウの葉も少し枝に残っていました。
雨のせいで、より濃いオレンジとなり、目が釘付けになりました・・・
【撮影:2023/1/5 】