なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

蘇鉄の実と氷中睡蓮~大阪公立大付属植物園2022/12下旬(2)

2023-01-07 06:04:29 | 植物

大阪公立大付属植物園の続きです。
サザンカエリアからちょっと時を戻しますね。
駐車場に車を停めるとまず出迎えてくれたのがジョビ子ちゃん(ジョウビタキ♀)。
独特の屈んでは尾羽をぴょこっとさせる仕草を繰り返し、とても可愛いです。



入り口でもらった今咲いている花のチラシを見ると、ウメやサクラの花があるようでした。
とりあえずそちらに向かいます。途中で見たこちらの穂。
分かりにくいですがノギがぴょんぴょん飛び出しているので、ススキでした。


野山にも生えること、根元から叢生しているのも特徴ですね~


先に進むと、イチョウの葉がすっかり落ちて、また下がザックザク。
この感じ、お気に入りです。


ザクザク道をさらに行くと、大きなソテツの木。


右側の株の中央、丸いものがみえますでしょうか。
少し近寄ってみます。


雌花です!もう赤い実が沢山出来ていました。
実は雌花の基部にできるということですので、このベージュの羽状のものが雌花ということみたいです。
未熟なソテツの葉に似ている・・・と説明にありましたが、ちょっと生き物みたいな微妙な形。


この赤い実は有毒ですが、十分さらして毒成分を抜き、デンプンを救荒食として食べたそうです。
ヒガンバナなどと同じですね。

ソテツ(蘇鉄)という名前は、弱った時に鉄分を補給する元気になる(蘇る)ことから名づけられたとか。
いかにも暑いところの植物のようなのに、まさかの日本固有種。
とはいえ、最北端が宮崎県の都井岬なんだそうで、南方系の植物であることは間違いないようです。

続いて発見したのがマメキンカンです。


写真では分かりにくいですが、普通のキンカンよりさらにずっと小さくてパチンコ玉くらいです。
花の少ない時期には、このオレンジ色がよく目立ちます。


そしてお目当ての桜はと言うと・・・ありました!
意外と小さい?
元は大きい木だったようですが、幹が折れてしまっていました(台風??)


それでも根元から生えたひこばえが育って沢山花を咲かせていました。




フユザクラは一重の五弁花です。


そして、ラッキーだったのが近くにいたコゲラ。
ちょこまかと動き回りますが、なんとか一枚顔写真をゲット!
なかなか凛々しいです。


そしてさらにラッキーだったのがこちらです。


うわ~水中花ならぬ、氷中花です!
こちらには温帯スイレンが咲きますが、まさかこんな時期に咲いているとは思いませんでした。
寒そう・・・でも綺麗!


ということで、今年も新年早々こんな感じでスタートを切りました。
今年も「なつみかんの木々を見上げて」をどうぞよろしくお願いします!
見上げてないけど、いつものクスノキの巨木でご挨拶~


【撮影:2022/12/24  大阪公立大付属植物園】

コメント (12)
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