10円玉で有名な宇治の平等院には、樹齢300年と言われる藤(ノダフジ)の木があります。
毎年4月下旬には見事な花を咲かせ、特に朱塗りの平等院を背景にした撮影スポットは人気があります。
ベタですが、今年も朝いちばんに平等院と藤のコラボ写真を撮ってきました。
まずはご覧くださいませ。
イマ億の腕でも、ロケーションがいいので雰囲気は伝わるかも・・・と信じたいです。
さて、少し先走りましたが、宇治駅について平等院に向かうところからスタートです。
この日は少し朝霧が出ていました。
朝霧の朝霧橋です。
全く藤とは関係ないですが、宇治橋の欄干の下にこんな虫が・・・
多分地元民の方ならご存じかと思います。
顔をしかめる方も多いかも・・・
そう、こちらは宇治川名物のオオシマトビケラです。
昆虫エクスプローラーによると、「生息地は限られるが、しばしば大量発生する」とあります。
そして、まさに宇治川の写真が載っていました。
・・・おっと、トビケラの話をする予定ではありませんでした。
平等院表参道も朝早いのでとても静かです。
お茶屋さんの店先に藤の花・・・
あれ~まだ二分咲きくらい?
平等院入り口です。時間は8時10分頃でしたがもう10人くらいの列ができていました。
(ちなみに、開門は8時半です)
私も列につき、暇なのであちこちパチパチ。
門の外にも藤棚があり、白いフジが咲いていました。
イロハモミジの花
タンポポ撮ってどうする(笑)
さーて、ようやく開門です!
思ったより人が少なかったので、急いで平等院と藤のコラボ写真が撮れるスポットへGO!
去年も行ったので、今回は迷いませんでした。
そして撮ったのがトップの写真です。
左手から朝日が射していたので、この方向からだと花が赤みがかってしまいました。
あとはのんびりと~
二分咲きだったらどうしようと思いましたが、五分咲きくらいにはなっていました。
マメ科なので、花は蝶形花。
下の写真で花の作りをみてみると、上の大きな花弁が旗弁。
中央の黄色い部分が虫を呼ぶ目印になっています。
そして、下の飛び出した部分の中央が竜骨弁(舟弁)でその中に蕊が隠れています。
舟弁を両側から包むような花弁が翼弁です。
この翼弁にハナバチが止まると、竜骨弁の中にある雄蕊と雌蕊が露出し、受粉するそうです。
確かに大きなハナバチがあちこちでぶんぶん飛んでいました。
下から見たフジ・・・う~ん、やはりまだ半分しか咲いてないのでスケスケですね。
明るめに撮ってみました。
同じような写真ばかりで恐縮です。
見ての通り、フジは1本だけではなく、4本ありました。
宇治名木の札がありましたが、文字が消えて見えません。
直せばいいのに・・
根元がすごいですね。
藤棚の前のヒラドツツジ。
そうこうしているうちに、人が増えてきました。
早く行って、人が入らない写真がとれたのはラッキーでした。
ところで、記事を書くために平等院のホームページを確認していて知ったことですが・・・
今回五分咲きなのでちょっとボリュームが足らないと思っていましたが、この位が実は見頃なんだそうです。
というのも、これ以上咲き進むと、最初に咲いた上の方が枯れてくるから。
そうなると全体としてはちょっと見栄えが悪くなるらしく、初々しい五分咲き位がベストだとか。
運が良かったです!
明日は、フジ以外の平等院の様子をお届けします。
【撮影:2023/4/20 宇治市】