今日と明日は植物生態園で見た花をお届けします。
前半の今日はこの時期目立つ青系・紫系の花と白い花です。
例によって、名前後載せ方式にしますので、名前当てっこしてくださいませ。
1つ目は、あるところにはあるこちらの花。
こちらはユキミバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属)。
1993年に発見された新種で、福井県・滋賀県の限られた場所に分布します。
希少種ですが、一度定着するとどんどん増えてくる印象です。
ここ京都府立植物園でも、こんな感じの群生地が何か所もあります。
2つ目はこちらです。
サルビアっぽい?それ、正解です。後ろ姿になりますが、こんな感じで。
こちらはナツノタムラソウ(シソ科アキギリ属)。
サルビアっぽいのは当然、同じ属でした。
アキノタムラソウに比べるとずいぶん色が濃いです。何と京都府では準絶滅危惧種。
3つ目はこちら。
淡い紫色が綺麗です。アップで見ると毛深い!
こちらはアキノタムラソウ(シソ科アキギリ属)ですね。こちらはどこでも見られる花。
4つ目です。こちらも結構増えてきていますね。
次の写真は答え付き。スズカケソウですね。
鈴懸とは、修験者の法衣のことなんだそうですけど、調べてみると結袈裟の方に似ているようです。
5つ目です。
もう咲いてるの!と驚きました。地元の自生地では8月末頃に咲きます。
この特徴的な花、ご記憶でしょうか。とても嫌な匂いがします。
上の写真、花の左手にはもう四個一の実ができていますね!
カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)です。
こちらも絶滅危惧種です。
6つ目です。簡単そうに見えますが・・・
こちらはたった一輪咲いていたアポイキキョウ(キキョウ科キキョウ属)です。
キキョウとの一番の違いは草丈でしょうか。背が低いです。
7つ目はこちら。背が高いです。
こちらはキキョウ。雄性先熟なので、上の花はまだ開きたてのようですね。
そして、下の写真は雌蕊の先が開いているので、雌性期です。
8つ目も白い花で。
湿地ゾーンに咲いていました。
こちらはヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)
オカトラノオのお仲間ですが、直立していて湿地に生えます。
花はオカトラノオとほとんど同じですね。
9つ目は、たまたま見つけた花。
一輪だけ咲いていました。
メガネツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)です。
結構育てやすいとのウワサですが、近場ではあまり見かけません。
京都府立植物園にあったとは!
10個目、本日ラストです。
これが見たくて、2日間も足を運びました。
最初に行った時はこんな感じ。
今にも咲くかと思いましたが、さすがに見ている間に開くことはなく・・・
そして、その2日後に行った時にこんな感じ。
これぞ一番見たかった花、レンゲショウマ(キンポウゲ科レンゲショウマ属)です。
私だけではなく、この花目当ての「カメラマン」が入れ代わり立ち代わり続々と現れます。
下を向いて咲くので、皆さんかがみこんで立派なカメラで長時間の撮影。
全然順番が回ってこず、結局望遠で撮影しました。
まあ、これから次々と咲いてくるでしょう。
【撮影:2024/7/13,15 京都府立植物園】