なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治川に生息、カラス・キツネ・スズメ

2021-10-01 05:43:25 | 植物

突然ですが、宇治川畔、天ケ瀬ダムの近くでカラスに出会いました。
9月後半、白川のお茶畑を見に行ったのと同じ日です。


実際の大きさはこんな感じで。結構小さいです。


そう、出会ったのはカラスノゴマ(アオイ科カラスノゴマ属)です。
関東以西から九州の山野で普通にみられるそうです。
でも、私がこの場所でカラスノゴマを見たのは今回が初めて。


実はこのカラスノゴマは私にとって非常に思い出深い花です。
忘れもしない2015年9月26日、京都府立植物園で咲いていたこの花の名前がどうしてもわからず、
ドキドキしながら「みんなの花図鑑」で名前を聞いたのが、私とみん花との最初の出会いです。
30分もたたないうちに答えをもらい、感激しました。

さて、この花の見分け方はとても簡単です。
花弁の根元にあるのが雄しべ、そして中央から長く伸びているのが仮雄蕊です。
このような花の造りは少ないので、結構印象に残るはず・・・
ちなみに「カラスノゴマ」の名前の由来は・・・
実が小さい胡麻のように見えることから、「カラスが食べる胡麻」となった説が有力でしょうか。


ところで、カラスノゴマといえば、やっぱりキツネノマゴでしょう(ちゃうか?)
ということで、キツネノマゴの様子を見に行きました。
前回行ったときはびっしりと咲いていましたが、今回も咲いていました。
ただ、葉焼けして、ちょっとお疲れ気味でしょうか。


こちらの花はまだ若々しいですが、咲き進むともじゃもじゃの花穂が伸びてきます。
それにしても、なぜ「孫」なんでしょう。
一説には、小さい穂を孫狐の尾に例えたとか。
安易な名前もどうかと思いますが、不思議な命名もあるものですね~


ところで、カラス、キツネと続くと何か思い出しませんか?
そう、イソップ物語の「カラスとキツネ」です。
肉を咥えたカラスに、キツネが容姿を褒めちぎった上、「美しい声を聞かせてほしい」とお願いし、
いい気分になったカラスが「カア」と鳴いたところ肉は下に落ちて狐の口に収まったという寓話です。
宇治川のカラスとキツネはそんな本家の過去の確執も知らず、のんびりそれぞれの場所で咲いていました。

最後はスズメです。
じつはこのスズメが宇治川畔で一番勢力を拡大しています。
とりあえずご覧ください。

ハート型の葉にちっちゃくて可愛い白い花・・・
後ろの方に緑の実も見えていますね。


スズメウリは、ウリ科スズメウリ属のつる植物です。
カラスウリに対して実が小さいのでスズメだそうですが、圧倒的にこちらの方が繁殖力が強いです。
同じ株に雄花と雌花が咲き、なんとなくツルの上の方に雄花、下の方に雌花が付いているようです。
上の写真でも、ハート型の上に咲いているのが雄花、下にぶら下がっているのが雌花です。
見ての通り雌花の下には実になる子房が付いていますね。

こちらはザ・雄花。


こちらは雌花。
 

ハートの上に実。


実が沢山ぶら下がっているところ。


全体像。実はもっと広がっていたのですが、一枚に収まりませんでした~


ということで、最後はスズメのハートのプレゼント。
いかがでしょうか~

【撮影:2021/9/19  宇治川】


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18 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2021-10-01 06:46:21
カラスノゴマ、良く行く緑道で、保護されているんですよ^^
咲いているですね、見に行かないとです^^;

カラス、キツネ、スズメ、また季節に合わせ、
楽しいものがたり、絵本にできそうですよ^^

スズメウリ、小さい花ですよね。
花の後ろに、実ができる準備をしながら咲く姿が、
好きだったりします^^
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”真面目な善人”を騙してはいけません (ninbu)
2021-10-01 08:35:50
なつみかんさん、おはようございます。
いきなり私のような”真面目な善人”を騙してはいけません。(笑)
突然、カラスに出会ったとのスタートなので、1枚目の写真を
何度も何度も見直しました。でも、花はあってもカラスの姿が
どこにも見当たりません。

2枚目の写真で「結構小さいです」と書いてあるので、さらに
しっかりと探してみたが見つかりません。とうとう目をやられて
しまったかと真剣に思いました。(苦笑)

思い出深い花、みんなの花図鑑で名前を教えてもらったのですね。
私も同じ経験をしています。質問をしてから10分もしない間に
沢山の人から正しい花の名前を教えてくれたことに感激したこと
があり、その日以来、みんなの花図鑑のお世話になっています。

カラスと狐のイソップ物語、覚えています。
子供の頃は、狐はなんというずる賢い動物だと思うようになりました。
今は、人間世界に一杯この手の狐さんがいますね。(^-^;
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おはようございます (shu)
2021-10-01 08:36:52
カラスノゴマ、名前を知らない植物でした。
図鑑で観ると花径は1.5~1.8cm、花期は8~9月なので、そろそろ実になっているころかもしれませんね。

キツメノマゴ、昨年写真をブログに上げました。
図鑑では花の長さが8mmとあります。小さな花で写真を撮るのに苦労しました。花期は8~10月となっていて、まだ見られそうです。

スズメウリ、この花も昨年ブログに載せました。いかにもウリ科の顔つきの花ですね。
雌雄同株で、雌花の直径が6mm、花期は8~9月となっていて、もう実がついている頃ですね。

まだ、秋の花が残ってますが、この台風のあと気温が下がり、そろそろ見られなくなるかもしれませんね。
今秋は散歩することが少なく、特に郊外へ出てないので、お天気を見て出かけてみたくなりました。
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カラス・キツネ・スズメ (fukurou)
2021-10-01 09:14:19
なつみかん様
おはようございます。
今日は鳥か?
宇治川沿いには狐もいるんだ!?
と思いながら読み進めると雰囲気が違いました。
カラスノゴマ、キツネノマゴ、スズメウリのことでした。
カラスからキツネは少々強引?でしたが、なかなか面白くまとまっていました。
かなり上から目線ですね。(笑)
楽しく読ませていただきました。
カラスノゴマは知らない植物です。
お写真、右クリックでいただいてもいいでしょうか?
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なつみかんさん、こんにちは (さざんか)
2021-10-01 11:20:07
今日は鳥や動物かと思ったら、騙されました。
なつみかんさんはお話が上手ですね。
カラスノマゴではなく、ゴマなんですね。
勿論見たことがありません。
みん花に入った思い出の花なんですね。
わー、キツネの孫がいっぱいいること!
子孫繫栄!
スズメと来たら、もう騙されませんよ。
スズメウリだもんね~。
実はよく見せて頂くけど、花は詳しく知りませんでした。
あれ、綺麗な色のはオキナワスズメウリですよね。スズメウリの実は白くなるんですか?
こちらも繁殖力旺盛のようですね。
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そうなんですね~ (なつみかん)
2021-10-01 12:10:25
attsu1さん、こんにちは。
カラスノゴマが保護されているところがあるんですね

こちらでは野生の花を見ることがなかったのですが、今回宇治川沿いに2か所も発見できて大感激です。
(キャーキャー騒いでいてももなかなか理解してもらえないと思いますが・・・)

スズメウリ、実は結構よく見かけるのですが、今回は花も一緒に沢山みられて本当にラッキーでした。
確かに雌花の後ろには小さい実がありますね!
それすら、これまでは知りませんでした・・・
カラスウリも見つけたいです。
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大変失礼いたしました~ (なつみかん)
2021-10-01 12:30:29
ninbuさん、こんにちは。
宇治川の写真を眺めていて、カラスとスズメを発見。
それに、カラスノゴマとキツネノマゴってなんとなく語呂がいいなと思っていたので、その3つを組み合わせることにしました。
出だしは最初もうちょっと真面目に書いていたのですが、ついついおふざけで^^;
カラスを探してくださって、ありがとうございました。

カラスノゴマは普通に生える花なので、2015年に初めて京都府立植物園で見かけたときも、花名板すらありませんでした。
なので当時のみん花はとてもありがたかったです。
一日中見張っておられたんでしょうかね~
あの頃いつも花の名前を答えてくださっていた方が数名いらっしゃいましたが、今はどうされているのでしょうか。

イソップ物語を出したのも完全に思い付きのノリです。
こういうネタを思いつくと我慢できないタチなので、これからも色々悪乗りしてご迷惑をおかけするかもしれませんが、引き続きどうぞごひいきにお願いします!
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ちょっと早めのものも (なつみかん)
2021-10-01 12:33:02
shuさん、こんにちは。
今日載せたのはどれも9月頃に咲く花ばかりなので、キツネノマゴ以外は多分もう終わりかけでしょうね。
キツネノマゴは多少よれよれになっても、狐の尾にたとえられる穂をどんどん伸ばして長寿を誇っています。
(確か12月でも見られたと思います)

スズメウリは短いですね。
あ、花の話ですが。
実は白っぽくしわがれるまでついていますが、花を見るタイミングは結構難しいです。
台風の影響はどうなんでしょうか。
結構ニュースでは大きく取り上げられていましたね・・
こちらは30℃で蒸し暑いです。
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騙されました~?(笑) (なつみかん)
2021-10-01 12:36:38
fukurouさん、こんにちは。
開田高原には狐もいるのでしょうか。
だとすると、「狐もいるの?」と思われたかもしれませんね。
残念ながら、タヌキとシカとサルは宇治で見たことがありますが、キツネはありません。
キツネノマゴだけです。

ということでカラスノゴマ、どうぞ画像持って行ってください。
結構蕊が特徴的で、6年前にたった一回みただけでしたけど、すぐに分かりました。
黄色い花はこれまでクサノオウばかりだったので、ちょっと嬉しかったです。
(今回はもう一つ新しい黄色の花が・・・それはまた明日!)
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お昼休みです~ (なつみかん)
2021-10-01 12:41:13
さざんかさん、こんにちは。
今ちょうどテレワークのお昼休みで、このコメント書き終わったら、出勤します^^
最近、こんなパターンが多いんです。
でも、プライベートのPCも触れるので結構ラッキー♪

さざんかさんも騙されて下さいました?笑
こうやって並べてみたら、生き物の名前がついた植物って多いですね。
カラスウリとか、スズメノカタビラとか集めてみても面白いかもです。

キツネノマゴは本当にどこにでも沢山咲いています。
でも街中にはなくて、ちょっとだけ里山や田んぼのようなのどかな場所に咲くんです。
うちの周りは結構カントリーなんですよね~

そうそう、スズメウリで検索したら、結構沖縄スズメウリが出てきますね。
沖縄スズメウリは派手な色柄ものの実になりますが、スズメウリは白く熟すので、結構和風(地味?)ですね・・・
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