御陵の森の林縁で見た花の続きです。
ご存知ムラサキカタバミですが、道草散歩で見る花に比べてなんだか綺麗。
ここ御陵の森は年中薄暗く、少し湿っている感じなので、花もしっとり美人になるのでしょうか。
春にはオドリコソウなどが群生する林縁ですが、この時期はさすがに花が少なめ。
そんな中、あちこちで咲いていたのがこちらです。
ご存知ノアザミ(キク科アザミ属)
キク科の中で筒状花だけで出来ている花の代表です。
蕾の外側から開花が始まります。
こちらは満開になった花です。
一つ一つの筒状花から、バンバン花粉が出ています。
この不思議な花には、受粉を成功させるすごい工夫があります。
あちこちで詳しい解説がされているので、ここではごく簡単に。
雄蕊の集合体が筒のようになった葯筒、この中に花粉が入っています。
虫が花の上に載ると、葯筒が下がり、中から花粉が押し出されます。
その時柱頭はまだ開いていないので、自分の花粉では受粉しない仕組みになっています。
自分の花粉が虫などに運ばれてなくなると、柱頭の先が二裂し、受粉できるようになります。
そう、アザミは雄性先熟なんです。
ネットで色々調べていると、興味深い形態写真が色々と出てきます。
葯筒の下に5本の花糸があり、虫の重みでそれがスプリングのように縮んでいる様子はぜひ見てみたいです。
今日の最後はハートの葉です。
蕾が付いていますね。
ヤマノイモ科ですが、さて何でしょうか。
あ、花が咲いている株がありました。
答えは、オニドコロの雄株でした。
これから宇治川沿いでもじゃんじゃん見られると思います。
そうでした。夏はツル王国でしたね~
【撮影:2024/7/5 京都市伏見区】
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数年前、初めて知ったときは、見つけると嬉しくなったのを思い出します。
アザミ、
こうして説明いただくと、受粉の工夫なんだと
あらためて知ります。
少し違いますが、センニチコウも咲き出しましたよね
晴れよりは涼しいですが、蒸し暑い朝です。
これが梅雨なんでしょうけど
九州では、線状降水帯、最近、この言葉を
よく聞く気がします
紫色に光があり素敵です
お花の説明が細かく上手 なるほどこんな感じで楽しまなくてはと、思い見させてもらっています
暫くご無沙汰しちゃってごめんなさいね。
アザミ 何気なく見ていましたがこうして詳しく見せていただくと
ちゃんと見てみようって気になりますね。
紫カタバミも綺麗な色。
ピンクには出合えるのですが・・・
ムラサキには、なかなか出会えません。
アザミの季節ですネ。
此方でもノアザミを良く見かけます。
霧ヶ峰高層湿原のアザミは紫外線の加減で、特に美しいと言われています。
下諏訪町在住の一青年が八島湿原のアザミを見て感動し、作った詩だそうですが・・・
『アザミの歌』の詩が八島湿原入口に歌碑になって建って居ますヨ。
昆虫が花の上に停まると溢れる様に花粉が出てくる現象、私も何度も目撃しています。
本日の主役はアザミですね。以前、私がノアザミとして投稿したと
ころ、なつみかんさんに、アメリカオニアザミだと教えて頂いたこ
とを覚えています。
アザミだけでも日本には100種類ほどあると聞きますが、私は今で
もアザミを見ると、全てノアザミだと思ってしまうほど、違いがわ
かっていません。
今回、ノアザミの受粉の仕組みを図入りで解説していただいたので、
よくわかりました。受粉するための仕組みが凄すぎて感動してしま
います。
オニドコロは初めて聞いた名前の植物です。念のため、マイ花ライ
ブラリーを見てもありませんでした。どこかで出会っていても、気
付かずにいたのかもしれません。
こんばんは~
ムラサキカタバミ、寒い時期にも咲いていた記憶があるので、ほんの数カ月お休みするだけで、後は咲いている印象です。
野生種ですが、可愛い花ですよね。
アザミの花、今回特に花粉が出ていたので、調べてみたらその仕組みに驚きました。
雌蕊が伸びるときに花粉を押し出すという説明もあり、面白いです。
センニチコウ、もう咲いていますか。
夏ですね~
今日は曇りと雨の繰り返しで、お風呂場にいるような湿度でした。
全国的に豪雨の被害も出ているようですね・・・
さっさと梅雨明けしてほしいですが、そうなったらまたあの40℃近い猛暑かと思うと、そちらも嫌です。
春と秋ばかりが理想ですが、現実は夏と冬だけになりそうですね・・・
日当たりがいい場所で写真を撮るともっとピンク色になりますが、ここは薄暗いのでその名の通り赤紫色に写りました。
アザミの説明、分かった頂けたでしょうか。
葯筒の下に5本の花糸があるそうなので、そちらをぜひ見てみたいです。
近い所が見えにくいので無理かもですが^^;
こんばんは。
ひ孫ちゃんがお風邪ひかれていて、ピエロさんにもうつって大変だったとのこと、もう大丈夫ですか?
今年の風邪はなかなかスッキリしないので、気を付けてくださいね~
(私も1カ月間かかりました)
アザミの花、あちこちにあるのでほぼスルーでしたが、御陵の森のアザミがとても綺麗だったので、ついつい解説してしまいました。
最初からこの仕組みを知っていればもっとちゃんと写真を撮るのですが、後付けなのがダメですね(笑)
こんばんは~
普段ムラサキカタバミは明るい場所で咲いていることが多いです。
ここではうっかり生えたものの、日差しは少ないし、湿気てるしで、少し色が濃くなったのかもしれませんね。
(別の種類ではなく、普通のムラサキカタバミです)
霧ケ峰高層湿原のアザミは紫外線の影響で特に美しいのですね!
なるほど~
誰か御陵のアザミが綺麗なのは〇〇による、と研究してくださらないでしょうか。
え、身びいきですって?(笑)
アザミの歌というのもあるのですね。
信州の方のアザミ愛を感じます。
虫が止まると花粉が出てくるところを目撃されていましたか。
都合よく虫が来てくれなかったら、今度手でつんつんしてみようと思います。
こんばんは~
動物に比べて、植物は自力で動けないので「静」の印象がありますが、なかなかどうして、凄い仕組みを持っていますよね。
今回のアザミのように受粉を成功させるための仕組みや、種を運ばせる仕組みなど・・・
どうやってこんな風に進化したのでしょうね。
調べれば調べるほど、感動します。
アメリカオニアザミも増えましたね。
私はまだ見たことがないのですが、綿毛ができ始めるころの姿が非常に美しいそうです。
ぜひ探してみてくださいませ。
日本のアザミも種類が多すぎるのですが、地域変異が多いようなので、生えている場所で区別しています。
(私の場合、秋に斜め下を向いて咲くアザミをどれもオハラメアザミにしてしまうクセがあります・・笑)
オニドコロは藪や林縁でよく見かけますが、昨日道草散歩をしているときに、小さい水路沿いで見かけました。
いったいどこまで来てるねん!と驚きです。
適度な水と温度があって、種が運ばれてきたらそこで育つんでしょうね・・・