伊吹山山頂の散策を終えた後、帰りはいつものように東登山道から下りることにしました。
東登山道の入り口には、
「これより先危険!登山靴等の装備出ない方はご遠慮ください。
この先は転倒事故が多く、軽装では大変危険です。」
という看板があり、途中で引き返す人も多く、静かに下りられる道です。
ところが昨日も書いた通り、この日は軽装の人が次々降りて行きました。
東登山道はあまり整備されておらず、両側はわりと荒涼としています。
一昨年9月下旬に行った時はトリカブトなど少し咲いていたのですが・・・
あ!何か咲いてる!
今年初見のアケボノソウ(リンドウ科センブリ属)が咲いていました。
たった1本でしたが、少し気分が上向きます。
花はありませんが、景色は広々として気持ちがいいです。
何もないので写真もない(笑)
でももう少し歩いたら、まるでクッションのような緑のもこもこがあるはず。
ありました!
スギゴケです。
なぜかここだけ道の両側にスギゴケがもこもこ。目に優しい緑ですね~
山の上にあるのが不思議だったのですが、調べてみたら日本では海抜の高い場所に見られることが多いそう。
スギゴケの緑に紛れて分かりにくかったのですが、ヒカゲカズラや(左)、シダなども同居してました。
こちらでは花(胞子体)が付いていました。黒っぽいですね。
前日の雨で道がぬかるんでいる場所もありました。
伊吹山には木が少ないのですが、左手にマユミが生えていました。
秋になると、紅葉と赤い実が綺麗らしいです。
おや、向こうの方にまたアケボノソウが咲いています!
ズーーーム! 残念、ほとんど蕾でした。
見るとあっちにも、こっちにも咲いていました。
開きかけの花も可愛いですね!
他に咲いていた花と言えば、
葉が輪生しているのでクルマムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)でしょうか。
山の上だからか、背が低くとても小さいです。
そして、近くにはこんな花も。
分かりにくいですが、萼などに毛が沢山生えているのでイヌトウバナだと思います。
ということは、昨日載せたあの背の高い花は何!?
・・・ということで駐車場まで下りてきてしまいました。
でも、まだ駐車場がある!
8月下旬に行った時には満開だったこちらの花・・・
コアカソではなく、アカソ(イラクサ科ヤブマオ属)です。
こんなに赤かったかな~
まるでベニヒモノキのように赤かったです。
他には、こちらの黄色い花が群生していましたね。
全然珍しくないですけど・・
キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)です。
半分以上、実になっていました。
で、その隣に咲いていたのが、やったー!見たかったこの花。
くるんくるんカールした花弁、釣鐘のような形はクサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属)です!
色も落ち着いた灰紫色で結構お気に入り。
葉が牡丹の葉ににているので、この名前が付けられたそうです。
それにしても駐車場の端の崖の上の方に咲いているので撮りにくいのなんのって・・・(左)
センニンソウ属なので、花の後はお鬚になります(右)
ということで、帰りのドライブウェイの所々にある展望場所に車を停めて、近くからパチリ。
道路の縁に沢山咲いています。
こういう場所は結構日当たりもよく、花が咲く条件が整っているのでしょうね。
ところで、何枚も撮りましたが、どの写真にも白い綿のようなものが写っています。
検索してみたら、アオバハゴロモの分泌物と言われましたがどうでしょうか・・・
あ!ここにもアケボノソウ!
それにしてもこの完璧なまでの5倍数性の花は見事ですね。
黄色い蜜標にはアリさんがたかって、蜜をなめていました。
これでいよいよおしまいなのですが、ちょっと気になった植物を最後に2種類並べます。
最初はこちら。
エノコログサ風なのですが、穂が小さく、地面にへばりついています。
結構あちこちに生えていました。
名前は不明・・・
こちらはまだ蕾でした。
これから秋が深まると一面に咲く予定です。
リュウノウギク(多分)ですね。
10月上旬に行った時は、ほぼリュウノウギクしかありませんでした。
そしてそのあとは紅葉です。
ということで今回の伊吹山のお花たちはこれにて終了~
ご覧いただいてありがとうございました。
【撮影:2023/9/16 伊吹山】
最新の画像[もっと見る]
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
- 2024年紅葉ラストは琵琶湖疏水 13時間前
私でも、名前が分かるアケボノソウ、
リンドウの仲間、そして、センブリの仲間、
へぇぇぇと思いつつ、楽しませていただきました。
山には、秋が来ている感じですね。
花(胞子体)
さすが、なつみかんさん、苔の花とは、
こちらもへぇぇぇでした😵
イヌトウバナ
なんで犬って言うのは、あるんですが、
シソ科らしい可愛い花ですね
クサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属)
これは見たことないんで、見たら撮りまくりです^^;
センニンソウの仲間、
ひげのおじいさんになるんですね^^
伊吹山、たくさん楽しませていただきました。
ありがとうございます^^
おはようございます。
アケボノソウがいっぱい咲いていますね!
実は初めてアケボノソウに出会ったのは伊吹山でした。
今は普通に開田高原で見ていますが、自分にとっては貴重な花でした。
それにしても完璧な美しい花ですね。
雄性先熟の花ですので雄しべの葯がすぐ落ちてしまいます。
写真を撮るベストなタイミングは花の咲き始めだといつも心がけています。(笑)
凄い行動力に\(◎o◎)/!
アケボノソウ 綺麗な花ですね
珍しい 山岳にしか咲かないのかな
田舎にいてる時伊吹登山して下山して友達と他所の縁台で寝てましたね(笑)
星をちりばめたようです。
以前fukurouさんに見せて頂きました。
スギゴケもモコモコと綺麗ですね。
アカソは名前の通り真っ赤。
クサボタン、葉がボタンに似ているそうですが、花は色も形も可愛いですね~。
小型のツリガネニンジンみたい。
キンミズヒキは近所でも見ました。
帰り道は結構石がゴロゴロした所がありましたね。
お疲れ様でした。
伊吹山は花いっぱいの山ですね。
歩けば、小さな草花を発見出来るチャンスが在りますネ。
本当に!スギゴケがこんもりと綺麗だ事。
スギゴケの花を見るのは初めてです。
花が咲くと言う事は実もなるのでしょうか?
アケボノソウ・何と蕾がイッパイ付いて居るのでしょう!
霧ヶ峰高原でも、必ず決まった場所で見られて、私も大好きな花でよく逢いに行きましたヨ。
クサボタンは小さくて可愛らしいクレマチス!
種もしっかり存在感を示しますネ。
アカソがすごく鮮やかな色で咲いて居ますネ。
身近ではアカソは単に雑草扱いして居ますが、リュウノウギクと共に優れた生薬なのだそうですネ。
今回、伊吹山の植物を色々拝見して『伊吹山に薬草を集めた織田信長』おそるべしを
再認識させられて、とても楽しませて頂きました!
伊吹山登山道のお花たち 沢山見せて貰いました。
苔の緑はみずみずしくフワッとしていてとっても綺麗ね。
アケボノソウは蕾が多かったってこれから満開になるのですね。
今日一番気になったのはクレマチスのようなベル型のクサボタンです。
小さな花なのかな?
似た植物でシノノメソウがあります。こちらはまだ観ていません。西日本に分布しているようですね。
クサボタンは名前は草ですが、樹木(半低木)なのですね。どう見ても草に見えてしまいます。
リュウノウギクは知らない植物でした。日本海側の山にはないのでしょうか?
もしかしたら見逃していたかもしれません。
伊吹山は日本海側、太平洋側のどちらの植物も生えるので、植物の種類が多い理由の一つになっているのかもしれませんね。
階段を使う場合、下りる時の方が上るときよりも、転落した際の怪我の程度が
ひどくなると言われています。山登りも同様で、下りの方が転倒しやすく、落
石を起こす危険が大きいので、慎重に降りる必要がありますよね。
この鉄則を知らない人たちが、軽装で下りて行くのを見ると危険極まりないで
す。本人だけでなく周りの人にも迷惑がかかります。事故が起きてからでは遅
いので、絶対に止めて引き返して欲しいですね。
下りになつみかんさんが出会った花たち、今回も私は全て直接見たことのない
花でした。ただ、アケボノソウはブログなどで何度も見た覚えがあります。星
形の花弁と二つの黄緑色の斑点、それに先にあるたくさんの斑点がユニークで
一度見たら忘れません。
また、クサボタンはまだ一度も見たことのない花です。釣鐘型の花弁が反り返っ
ている様子は、なつみかんさん流に表現すると、くるんくるんカールしていて
とても可愛らしいですね。これも私のような忘れやすい人でも、一度見たら忘
れない花になると思います。(^.^)
東登山道からの下りは景色はいいのですがあまり花がありません。
なので、期待していなかったのですがアケボノソウが結構沢山咲いていて良かったです。
以前行った時はイブキトリカブトが沢山咲いていたのですが、今回は全く見られず。
時期が違ったのか、シカに食べられたのか・・・
え、シカは毒大丈夫なの!?
と自問自答・・・
意外とお気に入りなのが本文にも書きましたがスギゴケです。
マイ・ベスト・スギゴケです^^
イヌトウバナは毛深いので犬と名付けられたのだと思います。
とりあえず「役に立たないから犬」ではなくてホッとしました。
そして、クサボタン。
今回見たかった花の一つなので、最後の最後に咲いていてくれてよかったです。
長々と見てくださって、ありがとうございました!
アケボノソウ、てっきりご覧になったのは開田高原かと思っていたら、伊吹山だったのですね。
涼しいところが好きなのか、1200m以上くらいのところに沢山咲いていました。
私が初めてみたのはわち山野草の森だったと思います。
その後、京都北部の山や、最近ではやんたん近くの林縁(残念ながら工事でなくなってしまいました)でも見かけました。
意外とあちこちで頑張ってるのですね!
花の撮り時は咲き始め・・・
私もそう思います。
今回はちょっと蕾が多めでしたが、一番いいタイミングで見られました!