さーて、雨が降っているので、散歩がてらに写真を撮りに行けないし、そろそろネタが切れてきたぞ・・・。
と言う訳で、今日は 「不思議写真」 の話でも。
心霊写真で最近よく出で来るものに “オーブ” ってのが有る。
写真の中に、目には見えてなかった、ぼーっとした丸い光の玉が写っている物だ。
きっぱり言っておくけど、あれを心霊写真と言っている自称 “霊能力者” は、100%偽物と思って良い。
なぜならあれは、写真の知識がある物ならすぐに分かると思うが、空中を舞っているほこりがストロボの光を反射した物だからだ。
電球などの点光源をぼかした時に、丸い光の玉になって写っているのを見た方も多いと思う。
ストロボの光を反射したほこりが、同じようにぼけた点光源として写っているに過ぎないのだ。
ストロボが光るのはほんの一瞬なので、人の目には見えないし、フォーカスが合っていないのでぼけてしまうのは当然の事。
それを 「霊が写ってる。」 と言っている時点で 「私に霊能力は有りません。」 と公言しているような物だ。
いつぞやの 「スカイフィッシュ」 騒ぎの時もそうだったが、あれもビデオカメラの構造を知っている者なら、虫が写っていただけだとすぐに気が付いたはずだ。
なぜあんな風に写ったかってのは、話すと長くなるので割愛するが、インターレース式のビデオカメラで撮った、高速で飛んでいる虫を静止画にするとああ写ってしまうのである。
テレビ局の技術屋はその事を知っていたはずなんだけど、それを隠しておもしろおかしく取り上げてあの騒ぎを起こした訳だ。
その他にも、霊が出る部屋を暗視カメラで撮っていたら 「不思議な物」 が横切った、ってのも大概虫が飛んでいるだけだし。
テレビ番組でやっているこの手の特集に出てくるものは、大概でっち上げと思っていい。
写真は、ほんの一瞬 (大概の写真は数百分の一秒) を写し取った物で、事実ではあるが、真実でない場合もままあるのだ。
人の目で認識出来ない一瞬を写し取っているだけであり、機械である以上いろんな特性を持っているって事。
たとえば、高速で移動する物を、固定した一眼レフカメラで高速シャッターを切ると、像が歪む事があるが、これも、フォーカルプレーンシャッターを持つカメラの特性で、当たり前の事だったりする。
これも長くなるので理由は省くが、フォーカルプレーンシャッターを高速で使うと、一種のスリットカメラのような働きをしてしまう事による為。
また、フィルムを使っている場合は、現像時のミスでフィルム同士がくっつき、全く関係ない物が転写されてしまう事もあったそうだ。
だから、知識を持った者が見れば当たり前の事が “不思議な物” に見えている事も多い。
「アポロ宇宙船が実は月には行って無かった。」 って主張する人たちが出す “証拠” もその手の物ばかりだった。
危険を承知で命をかけた者達を冒涜している事に気が付かないのだろうか。
何の為に三名もの人が命を落としたのか、分からないのかと。
そう言えば、携帯電話もUFOによってもたらされたテクノロジーで作られているって主張している人もいたなぁ。
現場の技術者の苦労を判ってないのかと怒りさえ感じる事がある。
と、色々書いたが、俺は、某教授のように 「すべてがでっち上げだ 」 と言うつもりは無い。
まだまだ解明されていない事、説明が出来ない事も少なからず有ると思っている。
だから、どっちかというと信じている方かも・・・。
って、すでに時季外れの話題になっちゃったし、話自体が脈略が無くなっちゃってるんで、この辺でやめとこう。