2001年宇宙の旅という映画はみなさん良くご存じかと思いますが、この映画の制作にあたってシナリオと同時並行で書かれていた小説版を読まれた方も多いのではないかと思います。
(以下、文章がくどいので興味のない人は見飛ばしてください。)
小説版は当時既に世界的な名声を得てSFファンなら知らぬ人はないアーサー・C・クラークがスタンリー・キューブリックのシナリオ制作に協力しつつ書き上げたものです。小説は言うまでもなく文字による表現ですので映像表現では伝わりにくい背景描写などがこと細かく描かれています。それがいいのかどうかはさて置きまして、A・C・クラークの文章自体はたいへん説明的ではありますが、不思議な事に日本語訳された文章ですら視覚中枢に直接訴えてくるような迫力があります。当時中学生で既に自称SFマニアだった私は映画と共にこの小説版に狂喜したのは言うまでもございません。その後の数年間学生時代も含めこの映画が話題になるたびに、モノリスの意味と例の意味不明と言われるエンディングの意味についてを自慢気に話したものです。もちろん熱く話せば話すほど友人達の冷ややかな視線に耐えねばならなかったのは言うまでもございません(笑)。
今でこそ当たり前のように語られますが、当時はまだ地球外生命の可能性はもちろん生命進化の究極だとかこの宇宙がどうなっているのかみたいな事は人々の関心の外側だったのです。
さて、前置きが長過ぎました。
先日ブログ仲間の某男さんが、メビウス1/350ディスカバリー号(プラモ)をめでたく完成されました。
これはそのお祝い替わりの画像です。写真画像の使用については某男さんの許諾を得ています。
小説版2001年宇宙の旅ではディスカバリー号の目的地は木星ではなく土星の衛星ヤペタス(イアトゥペス)となっていたのでその設定に基づいての合成遊びでありました。
土星とヤペタスの画像は米国の探査機カッシーニが撮影したものです。
ヤペタスからはどうしてもデススターを連想してしまいます。
余談ですが、小説版では「はやぶさ」で認知アップされたスイングバイを木星で実施する設定になっており、その軌道通過時の描写からビジュアル化されたイメージが今も脳裏にこびりついております。また小説版のディスカバリー号は巨大な放熱板を備えており、見る角度によって大航海時代の帆船に見えるという描写があったりもします。
木星軌道上のディスカバリー号については某男さんのブログをご覧ください。
ヤペタスと土星の距離は約350万Kmで月と地球の距離のおおよそ9倍強、一方土星の直径は地球の約10倍、という事はヤペタスから見た土星の見た目の大きさは月から見た地球に近いのかとか想像しながら合成作業してましたが、もちろん画像はパースペクティブ優先で実際の比率は参考程度にもなってません・・・。
ただ面白いのは他の主要な衛星と違ってヤペタスの軌道は大きく傾いていて衛星から土星の環を綺麗に見ることができるのはヤペタスだけだそうです(他の主要衛星は土星の赤道面に沿った軌道なので薄い環を真横から見るかたちになるそうです)。
ちなみに背景に星々が見えないのは土星その他の明るい被写体に露出を合わせると相対的に暗い星々は写真には映らないという解釈です、でもそれは手抜きと言ったりもします(笑)。
あらかじめある写真だけで合成を作るのは難しいですね。
光の入射角などがマチマチになっちゃってますし、パースの付き方も違和感が付きまといます。
3DCGならと勢い思ってしまいますが、モデルデータやらテクスチャーマップやら超ややこしい事柄を解決せねばなりません、昔を回顧するのは止めた方がよさそうです(笑)。
でも興味のある方はブログのカテゴリー3DCGをご笑覧ください。
わずかですが嘗ての拙い断片があったりします。
(以下、文章がくどいので興味のない人は見飛ばしてください。)
小説版は当時既に世界的な名声を得てSFファンなら知らぬ人はないアーサー・C・クラークがスタンリー・キューブリックのシナリオ制作に協力しつつ書き上げたものです。小説は言うまでもなく文字による表現ですので映像表現では伝わりにくい背景描写などがこと細かく描かれています。それがいいのかどうかはさて置きまして、A・C・クラークの文章自体はたいへん説明的ではありますが、不思議な事に日本語訳された文章ですら視覚中枢に直接訴えてくるような迫力があります。当時中学生で既に自称SFマニアだった私は映画と共にこの小説版に狂喜したのは言うまでもございません。その後の数年間学生時代も含めこの映画が話題になるたびに、モノリスの意味と例の意味不明と言われるエンディングの意味についてを自慢気に話したものです。もちろん熱く話せば話すほど友人達の冷ややかな視線に耐えねばならなかったのは言うまでもございません(笑)。
今でこそ当たり前のように語られますが、当時はまだ地球外生命の可能性はもちろん生命進化の究極だとかこの宇宙がどうなっているのかみたいな事は人々の関心の外側だったのです。
さて、前置きが長過ぎました。
先日ブログ仲間の某男さんが、メビウス1/350ディスカバリー号(プラモ)をめでたく完成されました。
これはそのお祝い替わりの画像です。写真画像の使用については某男さんの許諾を得ています。
小説版2001年宇宙の旅ではディスカバリー号の目的地は木星ではなく土星の衛星ヤペタス(イアトゥペス)となっていたのでその設定に基づいての合成遊びでありました。
土星とヤペタスの画像は米国の探査機カッシーニが撮影したものです。
ヤペタスからはどうしてもデススターを連想してしまいます。
余談ですが、小説版では「はやぶさ」で認知アップされたスイングバイを木星で実施する設定になっており、その軌道通過時の描写からビジュアル化されたイメージが今も脳裏にこびりついております。また小説版のディスカバリー号は巨大な放熱板を備えており、見る角度によって大航海時代の帆船に見えるという描写があったりもします。
木星軌道上のディスカバリー号については某男さんのブログをご覧ください。
ヤペタスと土星の距離は約350万Kmで月と地球の距離のおおよそ9倍強、一方土星の直径は地球の約10倍、という事はヤペタスから見た土星の見た目の大きさは月から見た地球に近いのかとか想像しながら合成作業してましたが、もちろん画像はパースペクティブ優先で実際の比率は参考程度にもなってません・・・。
ただ面白いのは他の主要な衛星と違ってヤペタスの軌道は大きく傾いていて衛星から土星の環を綺麗に見ることができるのはヤペタスだけだそうです(他の主要衛星は土星の赤道面に沿った軌道なので薄い環を真横から見るかたちになるそうです)。
ちなみに背景に星々が見えないのは土星その他の明るい被写体に露出を合わせると相対的に暗い星々は写真には映らないという解釈です、でもそれは手抜きと言ったりもします(笑)。
あらかじめある写真だけで合成を作るのは難しいですね。
光の入射角などがマチマチになっちゃってますし、パースの付き方も違和感が付きまといます。
3DCGならと勢い思ってしまいますが、モデルデータやらテクスチャーマップやら超ややこしい事柄を解決せねばなりません、昔を回顧するのは止めた方がよさそうです(笑)。
でも興味のある方はブログのカテゴリー3DCGをご笑覧ください。
わずかですが嘗ての拙い断片があったりします。
飛んでる飛んでる。
うまく合成していただき私のプラモも喜んでおります(笑)。
あのアングルで背景画像と組み合わせようとすると、ディスプレイに平置きした撮影では無理なんですよね。
釣り糸なんかでプラモを釣って向きを変えて撮影するしか・・・そうか、今度それを試してみよう!(笑)
一つのプラモ製作をきっかけに忘れていたSF魂が蘇り、ついつい熱く語ってしまいますね。
お仲間とそれを共有できるのもうれしいものです。
ヤペタス・・・小説を読んでたはずなのにすっかり忘れてました~。
よろこんでいただけたようので一安心です。
そうです、モノリスはヤペタスにあったのです。カッシーニが撮影したヤペタスの写真を初めて見た時は感慨深いものがありました。モノリスの場所は写真の巨大なクレーターの真ん中あたりになるのでしょうか。
>釣り糸なんかでプラモを釣って
いよいよワイヤーアクションで特撮?、目指せ円谷プロとか(笑)。
こんな話題で盛り上がれるお仲間に巡り合えたのはほんとに幸福な事であります。
生きる意欲が湧いてくるってこういう事なんですね(笑)。