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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

2014年11月19日 14時11分01秒 | 読書事
三上延さんです。

今までは連作短編だったのですが今回は長編です。

お題は「江戸川乱歩」。

今まで敵役だった「ヒトリ書房」の井上さんが栞子側に寝返ったり、せどり屋の志田さんが敵側に…。

など、故意に人物造形を変更してきています。

でも、結局は「アレ」で終わるような気がする。

次巻を読むのは暫く後になりそうです。

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

2014年11月19日 13時51分22秒 | 読書事
三上延さんです。

ちょっと間が空きましたが3巻目です。

たんぽぽ娘
タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの
春と修羅

の3篇にプロローグとエピローグの「王さまのみみはロバのみみ」で構成されています。

2巻目までは栞子さんと大輔君の恋愛成就ものを縦糸に古書に纏わる日常のミステリ的なものが、多かったのですが、栞子さんの母親が登場してからは、このシリーズは大きく姿を変えました。

イメージとしては「スターウォーズ」のEP4~5がこの巻の1~2で、3巻目はルークが暗黒面に落ちてゆく感じです。

天久鷹央の推理カルテ

2014年11月19日 13時40分33秒 | 読書事
知念実希人さんです。

著者は初めて読みます。

難点は「ライトノベル」調の表紙です。

実際、小説世界の骨格となる舞台設定は現実にはありえない「ラノベ」っぽいですが。

でも、内容はしっかりとしたミステリでした。

統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた…?頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。(「BOOK」データベースより)


人魂の原料
不可視の胎児
オーダーメイドの毒薬

の4篇にプロローグとエピローグが付く連作短編集です。

「不可視の胎児」が内容、演出共に一番好きです。

堕胎に関する倫理観や医師の立場等が緊張感のあるセリフで語られています。

次巻が読みたいと思わせる良品です。

警官倶楽部

2014年11月19日 13時31分23秒 | 読書事
引き続き、大倉崇裕さんです。

二人の制服警官が悪徳宗教団体の裏金運搬車を襲撃した!だが、彼らは本物の警官ではなかった。鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの一員だったのだ。ひたすらに警察と正義を愛する善良なオタクたちがなぜ強盗を!?さらに現金奪取直後、仲間の息子が誘拐されて…。ハートは本物より熱い異色の「警察」小説、ここに登場。(「BOOK」データベースより)

この文章で、面白そうだなって読んでみたのですが。

ちょっとがっかりでした。

エピソードの一つ一つは面白いし読ませるんですが、それらが照合して「長編」になってくるとバランスが悪いように感じる。

そもそも警察倶楽部の発起人且つリーダーが「大学生」という設定は如何なものか?

オタクで特殊な事情があるならまだしも「普通の大学生」です。

人生経験もあり財政的にも桁違いな人たちが、ただの大学生の下になりますか?

実際倶楽部では、彼がリーダーです。

誘拐や奪還にも強引さがあるし。

福家警部補が面白かった分、ちょっと残念でした。

福家警部補の再訪

2014年11月19日 13時19分58秒 | 読書事
大倉崇裕さんです。

福家さんの1作目を読んでしばらく放置していたのですが、読書にほんの少しお金を掛けるようにしたので買っちゃいました。

1作目から少しキャラクタが変わりました。

よりマンネリ感のある造形です。

良い意味での。

「マックス号事件」
「失われた灯」
「相棒」
「プロジェクトブルー」

の4作の短編集です。

プロジェクトブルーが一番好きですが、或る意味一番「粗」もあります。

犯人のオタク感がよい作り込みでした。

赤い糸の呻き

2014年11月19日 13時11分17秒 | 読書事
久々の西澤保彦さんです。

結婚式場へ向かうエレベータ内で、指名手配犯を監視していたふたりの刑事。突然の停電後に、なんと乗客のひとりが殺害されていた。もっとも怪しいのは、手や服を血で汚した指名手配の男だが…。表題作「赤い糸の呻き」をはじめ、犯人当てミステリ「お弁当ぐるぐる」、都筑道夫の“物部太郎シリーズ”のパスティーシュ「墓標の庭」など、全五編を収録。“西澤保彦ワールド”全開ともいえる、著者入魂の短編集。 (「BOOK」データベースより)

「お弁当ぐるぐる」「墓標の庭」「カモはネギと鍋の中」「対の住処」「赤い糸の呻き」ですが、一番好きなのは表題作です。

西澤作品は、ミステリじゃない作品が出だした前後に「これじゃ無い」感が強くなって読むのを回避していましたが、腕貫シリーズで、回帰しました。

また、何か読みたいと思わせる内容でした。