フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ロシアの怪物たち

2009年03月12日 17時33分57秒 | 社会・政治・思想哲学

  日本の政治家はみんな小粒だと思う。
 
 じゃあ、大物政治家は誰だと訊かれれば、私は迷わずロシアのプーチンと答える。
 政敵をつぶし、アメリカからの圧力に屈せず、エネルギーを盾にヨーロッパを恫喝する。
 なにより、国民に人気がある。
 あの冷たく燃えるような目は恐ろしい。
 「燃えるように冷たい」という言葉が似合う人間は、ロシアにしか生まれないような気がする。
 例えば、ロシア人の最強格闘家ヒョ-ドルも「燃えるように冷たい」目を持っている。

 ドストエフスキーの「死の家の記録」面白い。この本は隠れた傑作だと思っている。
 隠れてなんかないよ、というがいても驚かない(笑)。

 ドストエフスキーは思想犯として四年シベリア送りになった。
 この本は、そのときの経験に基づいて書かれたものだ。
 彼の人間に対する好奇心は凄まじいもので、囚人に対しても徹底した観察が行われている。

 そこにオルロフという囚人が出てくる。オルロフは死ぬ一歩手前までムチで打たれる。
 彼は意識を失うくらいムチを打たれたにもかかわらず、次の日には意識を回復して病院内を行き来する。
 
 ドストエフスキーは、
「彼の内部に秘められた精神力が、強く肉体を助けたことは明らかである。確かにこれは並の人間ではなかった。私は好奇心にそそられて彼と近づきになり、丸一週間彼という人間を観察した。私の生涯を通じて彼ほど強い鉄のような性格を持った男に一度も会ったことがない。」と記述している。

 
 また、トボリスクという男が出てくる。
 この男は完全な野獣で、人目見ただけで精神が鈍化し、快楽、淫欲、情欲の渇望しかない。
 顔の筋肉をひとつ動かさず人殺しをしたという。
 しかし、ドストエフスキーはトボリスクは刑を前にしたら恐怖におののくに違いないと考えていた。
 精神は子供以下だからだ。

 
 オルロフは強靭な精神が肉体を完全に押さえつけるタイプである。
 このような人間は自分をどこまでも抑制することができ、あらゆる苦しみや刑罰をものともせず、世の何者をも恐れていない。
 彼の中に見出されるのは、無限のエネルギーと行動の渇望と復讐の渇望と心に決めた目的達成の渇望だけである。

 プーチンもこのようなタイプだと思う。
 
 ロシアにはこのような怪物は生まれてくる。理由はわからないが。

 革命家レーニンもそうだったのかもしれない。

 そもそもドストエフスキー自体が怪物だ。

 

 

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都会と田舎

2009年03月12日 00時02分28秒 | 社会・政治・思想哲学

 田舎から都会に出てきた人間にとって多少気になる問題がある。

 地方の過疎化だ。

 そして、その最も進んだ形が、限界集落の問題である。
 
 地方に仕事がなくなると、若者が都会に出てくる。

 そうでなくても、若くてエネルギーのある人間は積極的に都会にでてくるだろう。

 しかし、現在、インターネットの普及により田舎にいても都会と変わりのない情報を受け取ることも出来る。

 また、情報の発信についても、ブログなどを通じて簡単に、出来るようになった。

 これらの点で、都会と田舎の差はなくなりつつある。

 ただ、地方の一番の問題はどうやって、そこでお金を稼ぐかである。

 農業をしたい人はやればいい。ただ、それだけにこだわる必要もない。

 例えば、芸術の分野(小説、漫画、アニメ、デザイン等)で稼いだっていい。

 その辺は、いろいろアイデアを出せばいい。

 都会の人間が田舎に引っ越してくることも考えられるが、田舎の人間がいろんなことをやろうとするなら、それが出来るだけの人材を育成する教育が重要になる。

 面白いことは、一程度の知性が必要である。 


 「国家の品格」の著者の藤原氏は、数学の天才は自然の美しいところで生まれると言っていた。

 数式の美的感性と関係があるらしい。

 そうだとすれば、教育は田舎でやるほうがいいのかもしれない。
 

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