フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

江戸時代について

2009年03月27日 18時34分27秒 | 社会・政治・思想哲学

 江戸中期から特に末期に日本を訪れた欧米人の、日記や手紙が残っているそうだ。
 そこには日本の素晴らしさが書かれている。
 中には日本に永住したいと書いているものすらあるそうだ。

 具体的に、欧米人が感じたことを挙げると

・平和である

・道を歩いていて、ゴミが見当たらないし、糞尿の臭いがしない。当時ヨーロッパでは、糞尿を家の窓から道路に捨てていたところが多かった。

・道や家が小綺麗で、玄関や庭、そして山野にも、美しい花が多く咲いている。

・人々は礼儀正しく親切で笑顔にあふれている。特に父と子が楽しく遊んでいる。仕事帰りの夕刻ともなれば、父は子のため、玩具などのお土産を買って家路につく。

・食事は質素だがバリエーションがあり、山海の食材に富んでいる。肉食はしない。料亭といわれるところに行けば、数十種類もの食材で作られた料理がでる。
  

・教育のレベルが高い。田舎の農民の娘までも、読み書きができるものがいる。子供が凧揚げに興じる時、凧に描かれた人物絵の説明文を得意気に読む。

 ・職人のレベルが高い。特に和服や玩具、刀や絵画彫刻、和紙など生活用品。和紙製の雨合羽など、西洋のゴム製より通気性も良く、感嘆されたようだ。
  
 
 1609年ごろに15万人と伝えられた江戸の人口は、18世紀初頭には100万人を超え、世界一ないしはそれに匹敵する規模であったと推定されている。
 
 成人男性の識字率も幕末には70%を超え、同時期のロンドン(20%)、パリ(10%未満)を遥かに凌いでいた。

 ある欧米人は、「地上で最も『天国』に近い国」、とまで絶賛した。
 
 日本に開国を恫喝したペリー提督の、部下の一人は、「この素晴らしい国を、世界の現実に巻き込もうとする我々自身に、疑問すら感じる」 とまで書いている。

 

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