誰でも自分を変えたいと思うことがあるだろう。ただ、自分を変えるということはどういうことなんだろうか。
人間は自分一人で存在することはできない。自分という人間は他人との関係の中で生まれる。つまり、一人で頭のなかで考えていてもだめである。私たちの性格というものは、人との関係の中での行動によって評価されるわけである。とすると、自分を変えるというのは行動を変えるということである。
しかし、依存症のような癖になった行動を変えるのはなかなか難しい。また、本来おとなしく人見知りする人が一瞬だけ騒ぎ立てて自分を変えたとしても、長続きしない。だから、自分を急に変えるやり方はやめたほうがいい。
では、どうすればいいか。
自分を変えるには、まず小さくはじめることが大切である。理由はいくつかある。小さくはじめたら成功しやすいということである。成功体験を積み重ねる事ができる。もちろん、簡単なことだから、すぐには自信につながらないが、失敗した時の挫折感を味わうことはない。
また、そのことにかけるエネルギー量が少ないから、持続して行うことができる。それ故、習慣化しやすい。
そして、ゆっくりとした変化は、長続きする。例えば、ダイエットについて考えれば、急にしたダイエットはリバウンドしやすいが、三年かけて行ったダイエットにリバウンドはない。
自分を変えようと思ったら、小さくはじめ習慣づけることが、結局、近道となる。