今日のテーマは、老いについてです。
老いについて考える時、いつも頭に浮かぶことがあります。
フィッツジェラルドの小説、グレート・ギャッツビーの言葉です。
「だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも」
僕たちがどんなに努力しても、必ず時間の流れには負けてしまいます。
僕も大きな時間の川に流されて、いつか死ぬでしょう。
それでも、前に進んでいきたいと思っています。流れに立ち向かう小さなボートのようにね。
ということで、前に進み続けるために、筋トレの話をしますか。
老いは、下半身からやってきます。
その段階について、説明します。
1、若い人は、普通に大股で速く歩くことができます。
これは、片足で自分の体重を支えられる筋肉が十分にある状態です。
片足の力が強く、体のバランスを保っているので、大股で歩けるわけです。
2、とりあえず歩けますが、遅くてトボトボした歩き方になってしまう。
一応、片足で体重を支えられる状態です。
しかし、筋力が足りず、フラフラしてます。
そのため、長い時間、片足で安定して体を支えられません。
これは典型的な老人の歩き方です。
片足で支えられる時間が短いので、歩幅が小さくなります。
3、両足で立てますが、足を前に進められない。
これは両足で体重は支えられるが、片足で体重が支えられない状態です。
片足で体重を支えられないから、一歩が踏み出せないわけです。
これだと、歩けませんので、寝たきりになります。
4、両足で立てない。
これはもう足がだめになっている状態ですね。
こうなると、もう自力でベットから出られません。
この老化していく段階を踏まえて、考えますね。
1から2に変わると、急に老人になります。
それで、3になったら終りです。
1から2にならないように頑張ることが大事になります。
つまり、それは、片足で体重を支えられる筋肉を維持するということが重要になるわけです。
山に登っていると、かならず転びます。僕みたいな脚に自信のある人間でも。
人の転んでいるのも見たことがあります。何回もです。
でも、山に登るような脚の丈夫な人の転び方には特徴があります。
ほんと転ぶギリギリまで、片足で体重を支えています。
そして、転ぶ時はフワッと手を地面につきます。だから怪我が少ない。
それに対して、片足で体重を支えられない人の転び方は、悲惨です。
そのまま倒れ込むように転びます。
だから、ドンと手をつきます。手に加わる衝撃がすごくて、骨折してしまいます。
下半身(片足)を鍛えることが、骨折を防止することにもつながります。
そこで、僕は片足を鍛えるトレーニングとして、ブルガリアンスクワットをおすすめします。
たいした器具もいらないし(椅子くらい)、効果がすごいからです。
スタイルも良くなります。問題はちょっときついことですね。
だから、まずは普通のスクワットをしましょう。無理せずに。
そして慣れてきたら、ブルガリアンスクワットに変えましょう。
ブルガリアンスクワットと言われてもわからない人も多いでしょうから、動画をアップしますね。
ブルガリアンスクワットのやり方!フォームやバリエーションを解説
それと、もうひとつの動画です。
Dr.イシグロというお医者さまが、僕と同じようなことを考えていて、びっくりしました。
すごくいい話なので、聞いてみてください。
なかなか素晴らしいお医者様です。それで、面白い体操を提案しています。
武田邦彦先生も出て、体操をやっています。
武田先生実践! Dr Ishiguro流体幹トレーニング