アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

アンティマキの場所の秋

2017-10-08 17:21:28 | アンティマキの場所に生きる動植物
雪割草ガーデンと名付けた私宅の野原。先月末に草刈りしたところが枯れて、そのまま茶色になっています。もう、夏のように、新たな草の芽は出てこないようです。楽ですが、なにかさびしい。昨日今日と日中は結構暑いのですが、夜は室内の温度はほぼ15度くらい。常温のままではパンが発酵しない季節になりました。

   遠景の山は、人工林と竹林なので、色は変わっていません。

   さて、ガーデンとはいいながら、この場所には栽培した花はほとんどありません。このサクラタデだけは、よそでもらって植えたもの。うちのあちこちにかってに増えました。だから半自生のような花です。

    ミゾソバ。花の形も葉の形もかわいい。色は白っぽいのと赤っぽいのとがありますが、雑草研究家の前田純さんによると、場所によるのだそう。

    イヌタデ。先日の雑草の会で食べました。癖のない味。ご飯に入れたものは、プチプチしていい食感でした。

    ノギクかヨメナ。とても似ているのだそう。この花も好きで、できたら刈り残したい。

    今年はアケビの成り年なのか、ずいぶんたくさんできました。でも、遠すぎて、とりづらいなとおもっているうちに、なにものかに中身をほとんど食べられてしまいました。たぶん、鳥。

     こちらはソバの花。十数年前、一回だけこのあたりに蒔いたソバが、毎年こぼれ種で育ち、いまでは結構広い群落を作っています。一年草のはずなのに、なぜか年々強く太くなっている気がします。そんなこと、あるのだろうか。

     あと一月もすれば紅葉がはじまり、11月下旬には、なつのうち、我が物顔に所かまわず侵出していたクズもカナムグラも、急に萎れて枯れ始めます。今年こそ、秋冬のうちに伸びっぱなしになっているこれらのつる草を刈ってやろう。

     先々週の朝、ソバの茂みに、ノウサギがじっとたたずんでいるのを、窓越しに見つけましたが、あれから一度も見ていません。そういえば、このところ、ニホンカモシカやタヌキ、サルの姿も見ていません。イノシシやシカの爪痕も発見していませんが、今年の冬の彼らの動向、気になります。

     
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草を採り草を食べ草の話を聞く会第2回目を開きました。

2017-10-02 23:28:30 | アンティマキの場所に生きる動植物
   本日、雑草研究家の前田純さんを招いて、草を採り草を食べ草の話を聞く会の第2回目を催しました。よびかけたのは友人知人たち。すぐに定員いっぱいになりました。雑草に興味のある人がたくさんいることに今回もびっくり。採取地は、私宅の「雪割草ガーデン」です。

   第1回目は5月の終わりころ。4か月もたっているので、庭はかなり様変わりしていました。

   集まったのは、30代40代の女性たち。小さない子供たちも参加しました。みんな草に対して、興味と関心のある方ばかり。でも、名前も食べ方も知らないとためらうのは当然。その辺にある草なのに、今日初めて口にしたという人がほとんどでした。わたしも、右に同じ。

   本日採って使った草は、イノコヅチ、イヌタデ、ギシギシ、カタバミ。それにたくさん咲き誇っている草の花々。

   写真はミゾソバ。かわいい花です。よく摘んで活けてはいましたが、食べようと思ったことはなかった。

    束にすると、雑草でも美しい。

    こちらはイヌタデ。色の濃いのと薄いのがあるのを今日初めて知りました。

    この場所に生えている草は約15~20種だそう。意外に少なくて驚きました。都会の、草刈りをよくする場所は30~40種もあるそう。放棄地のほうが草の種類が豊富だと思っていましたが違いました。

    ほったらかしの土地では、新顔がでかい顔して先住者を追い出すことは少ないみたい。たぶん、草それぞれが自分のいる場所にしっかり根を張って、強く生きているからなのだろうな。

    手前真ん中がギシギシの新芽。ジュンサイのようにぬるっとした食感があります。この草の根っこは、炎症に効くとか。この秋、根を掘って乾かしておこう。その左はイノコヅチ。癖のない味です。

     選別はちょっと大変。葉と花に分け、花のほとんどはサラダのトッピングに。

     炊きあがったご飯の上に、ベニバナボロギクとイヌタデの花を載せ、むらします。ベニバナボロギクは、前田さんの雑草園で栽培されたものです。

     参加者の一人で、私のパンの先生・倉橋知栄さんが食パンを提供してくれました。それで急きょ、ハーブバターならぬ草バターを考案。使った草は沢アザミ。土地によっては野菜としてちゃんと栽培されていたものだそうです。こちらも前田さんの雑草園から。さっとゆでて細かくきざんだものと、すりつぶしたものの両方をそれぞれバターと混ぜてみました。色がきれい。

草のクッキーの生地。最近何度か試作した、アニスシード入りの雑穀クッキーの配合を少し変えてベニバナボロギクを投入。

     クッキーが焼きあがったのは、会の終わるころ。持ち帰っていただいたので、どんな感想を持たれるか心配だったのですが、ただいま、参加者の何人かから「おいしかった!」のメッセージが届き、安心したところ。よかった! うれしい。

      この会では、草の味がストレートにわかるシンプルなメニューが定番。本日の目玉料理は、草入りチヂミです。味噌汁はギシギシ入り。ご飯は五分搗き米のの新生姜入り。サラダにはカタバミなどの柔らかい葉に、秋の野の花をトッピング。お茶は猫じゃらしの実を炒って、イヌタデの葉も一緒にして淹れました。

     前田さんの話では、雑草の、土を浄化する作用はすごいのだそう。草がどれほどの有用の価値を持つかについては、まだまだ分かっていないことが多く、それだけに可能性は無限大。いいものがその辺にわんさと生えていて、しかもただ、とおもうと、うれしくてわくわくします。

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草を採り草を食べ草の話を聞く会

2017-05-23 15:36:30 | アンティマキの場所に生きる動植物
    いつか、私宅の野原にある雑草の名前を教えてくれて、その草が食べられる草かどうか、そしてその料理法や薬効もレクチャーしてくれる人に出会いたい。こちらに来て以来、ずっと願っていたことがやっとかないました。

   雑草研究家の前田純さん。(合)つむぎてのメンバーです。稲沢で雑草を栽培し、「和菜」という名前で販売。お茶や、野草味噌もつくっています。大学で雑草学を学び、雑草の世界に魅せられた彼。話が面白くて、伺いたいことばかりなので、一人で聞くのはもったいなくて、「草を採り草を食べ草の話を聞く会」を開くことにしました。

   友人、知人に呼びかけると、すぐに定員いっぱいに。草に興味を持つ人がこんなに多いのか、とびっくりしました。

   雑草採取地は私宅の野原。「雪割草ガーデン」と名付け、2年前から、ガーデンらしき場所に生まれ変わらせようと友人知人といっしょに、おりおりの草刈り、草取りを始めました。そして野菜やハーブを植え、なんとか庭の体裁をほんの少し見せ始めたのですが、ともすれば草に負け、現在もこのありさま。

   でも、この野原が、草にとっては最適のすみかを選べる場所になっていたらしい。

   美しい花束はカキドオシ。どこにでもある草ですが、薬効もあり、香りがよくて食べられる草。こうして摘むと可憐です。

   この草は、ウシハコベ。普通のハコベに交じって、育っています。

   こちらがハコベ。柔らかくて、食べやすそう。

   ハルジオンです。稲武ではまだ花が咲いておらず、上のほうの葉っぱを摘みました。つぼみのお浸しは絶品です、と前田さん。たくさん摘めたら食べてみよう。

   ヨメナです。まだうちの庭には育っていないようなので、前田さんが自分の雑草園で野菜同様に栽培しているものを持ってきてくださいました。

   カキドオシです。花と葉を分け、どれも葉はすべて火を通しました。

   薄紫の色が美しい。

    カキドオシの多い場所には、ゲンノショウコも育っています。前田さんが下見にいらしたとき、「もしかしたらゲンノショウコそっくりのアメリカフウロかもしれない」とおっしゃったのですが、すぐに調べた結果、本物とわかり安心しました。

    植物にも動物と同じように擬態する性質があり、ある植物にそっくりの別の植物がそのすぐそばで生息するということがよくあるそう。例えばミツバそっくりのウマノミツバ。ミツバという名前がついているのに、葉が五枚に分かれているのだそうです。稲そっくりで稲作の邪魔者とされる稗も同様、擬態。稲と同じ環境で育つようどんどん変化し、何千年と生き延びてきたのだそうです。稲がある限り彼らは健在ですが、この世から稲が消えたら、かれらも消滅の運命にあるということです。

  草の話はつきることなく続き、摘みながら調理しながら、みなさん、前田さんの話を興味津々で聞いていました。

   シロツメグサの花。こちらも葉は蒸して。花はサラダにちらしました。

   うちの敷地内には、シロツメグサも赤ツメグサもたくさん育っているのですが、彼らは、いじめられるほど増える習性のある植物だそう。だから人間が草を刈る機会の多い場所ほど、クローバー系は元気なのだとか。いわれてみれば、よく歩きまわる場所ほどこのクローバーは豊富。ということは、いじめられないと増えないということでもあり、たしかにめったに行かない場所には皆無です。

   料理好きが集まったので、手際よく調理は進みました。

   嫁菜ごはん。ちりめんじゃこと塩を混ぜたものですが、かなりおいしい。

   料理指導は前田さんなのですが、おまけとして、わたしも雑草入りおやき風パンを作って、みなさんに食べてもらいました。おやきの具は、シロツメグサ、ハルジオン、ハコベ、タマネギ、ショウガ、油揚げ、麩。味付けはしょうゆ、みりん、塩、ケチャップで。癖のない雑草を選んだせいか、これは結構好評でした。

     こちらは雑草スコーン。バジルペーストを入れたスコーンのレシピを改変して、雑草ペーストを作って生地に混ぜました。使った雑草は、カキドオシ、セリ、三つ葉、西洋タンポポ。いずれもあくが少し強くて香りのいいもの。でも、バジルのインパクトに比べると香りも味も弱いので、バジルスコーンに入れるペーストの量の3倍入れました。でも、まだ雑草の味は弱い。ペーストをつけて食べたら、草を食べた満足感がやっと得られました。 

     スコーンを載せたお皿は、前田さんたちつむぎてが企画した銘々皿。草で染めた和紙にこんにゃく糊を塗ったのだそうです。なかなかかわいい。

      こちらは、スコーン生地を薄く伸ばして低温で焼いたクッキー。こちらも草の強さが感じられず、がっかり。

    さて、できあがった草料理の数々。今回はあえて天ぷらはせず、それぞれの草を味わってもらおうと、蒸したり、炒めたり、汁に入れたシンプルな料理ばかりです。サラダも、各自オリーブオイルと塩を好みの量だけかけていただきました。

     予想外だったのが、味噌汁に入れたタンポポの葉。味がないほどではなく、かといって癖はほとんどなく、ただの青菜として食べられました。

     前田さんが開発した、シロザから作った品いろいろ。ボールペンやボールペン立て、クロモジがわりの小さなナイフ。これまで私は草木染めを通して、草の魅力をつたえたいとおもっていましたが、草にはさらに多岐にわたる可能性がありそう。おもしろい。

     最後にどんぐり工房で撮った集合写真。草を摘み、草を調理し、草にまつわる話に興じた貴重な一日を過ごすことができて、みなそれぞれ満足げ。次は、夏か秋、開く予定です。
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イノシシ出没

2017-01-07 22:23:51 | アンティマキの場所に生きる動植物
   イノシシが、家の窓のすぐ近くまでやってきて、穴を掘り、崖を崩しています。一昨年までは、これほど人家に近づくことはなかったのですが、この秋冬は急接近。このままだとがけが崩れかねないので、知り合いの業者と相談。広範囲にわたって、田畑のまわりを囲っているのと同じフェンス?を張ってもらうことにしました。

この場所から家の建物まで1mも離れていません。左下は小川が流れています。岸にはコンクリート壁が作られていますが、そのうえは土の崖。湿気ているので、体重の重いイノシシがちょっと掘っただけで、崩れてしまうのです。

   思わぬ出費で、気が重いのですが、致し方ありません。農地なら害獣対策の補助金が出るのですが、個人の住宅では望めないことと思います。

   柵は作ることにしたのですが、イノシシが来ないようにするのが肝要。ということで、施工を頼んだ業者が、うちの隣の集落に住む、罠専門の猟師さんをつれてきてくれました。

   今年彼が捕ったイノシシの頭数は例年の1・5倍。猟期になって2週間ほどで10数頭とったそうです。なぜこれほどまでにイノシシが増えたのか。彼によれば、理由はふたつ。①猟師の高齢化。「今の若い人たちは、わしらみたいに(イノシシをとることを)おもしろがらんのだわ」②いい猟犬がいないこと。

   もちろん、理由はほかにもたくさんあります。山に人工林が増え、広葉樹がなくなって食べ物が減ったこと。温暖化によって冬死ぬ頭数が減り、より食べ物がなくなったこと。うりんぼうを好物とするキツネが激減したこと。などなど。でも、現役の猟師さんから見たこの2点、いわれてなるほどとおもいました。

   うちの敷地内で彼にたくさんイノシシを捕獲してほしかったのですが、どの場所でもわなを仕掛けられるわけではないそうで、結局、彼がいつも罠を仕掛けている場所の一つがすぐ近くにあるので、そこでこれまで以上に頑張ってもらう、ということになりました。

    一方、私が頑張るべきことは、クズ退治。クズの切り口に灯油をしみこませると絶えるそうなので、この冬は、あちこちにまたまたはびこったデビルプランツ=クズの根絶にいそしまなければならないようです。やれやれ。

    上の写真は、自然薯のはながら。この直下にイノシシが掘った穴があります。彼らの、うちに来る目的は、クズだけではなく、自然薯に野ネズミ、モグラにミミズ。作物はなにもないのに、彼らの食べ物は豊富なのです。

     この穴、一昨日見つけて、周囲にあった木端を埋めました。この穴が、どうやらもっとも最近掘られたようだ、と猟師さん。正月早々やってきたようです。この場所は、車の出入りする、家の入り口付近。彼らは昼間もその辺を歩いているそうで、おちおち散歩もできなくなりそうです。人間を怖がってなどいられないほど、おなかが減っている、ということなのでしょう。

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アンティマキの場所の秋

2016-09-30 11:23:56 | アンティマキの場所に生きる動植物
    今年の夏は稲武でもことのほか暑く、9月にはいっても蒸し暑くて湿気が多くて、なかなか秋らしいさわやかな日に恵まれませんでした。おまけに、イベントそのほかで外出も多く、なかなかゆっくり敷地内を歩くこともなく、9月の終わりを迎えました。

    今日は久々の晴天。洗濯ものと布団を干してから、長靴をはいて散策開始。まず家の下の林にあるクリの木周辺をみてまわりました。今年は、とりわけ実がたわわに実り、収穫が楽しみだったのですが、雨や外出で見に行けずにいる間に、どんどん動物たちの口に。見にいっても、みつかるのは、散乱したイガと鬼皮ばかり。山のふもとにある場所なので、イノシシのみならず、タヌキやリス、サルなど、いろんな動物がいきかっているとおもいます。イノシシだけなら夜しかこないのですが、昼間も出没する動物だと、しょっちゅう見にいかないとたちうちできません。今年も、完全に彼らに負け続けでした。今日も案の定、実は皆無。

    でも、ひとつだけいいことがありました。ヌルデの木に生息しているゴバイシをみつけたのです!

    これは木に寄生する虫こぶ。古くから染色材料として貴重なものとされています。足場が悪くてたいへんでしたが、いちおう、見えるものはすべて採取。蒸して干して保存します。

     家の上手にあるもと畑は、昨年から、知人たちといっしょに雪割草ガーデンプロジェクトと称して、子供の遊べる野原、大人の憩える苑をめざして再生に取り組み中。そのかいあって、夏でも、足を踏み入れることができるようになりました。

      初夏、このガーデン予定地に植えた陸稲。友人から早苗をもらって植えたのですが、陸稲とはいえ水はあったほうがいいようで、日陰気味で湿っぽいこの場所は適地だったようです。数本なのですが、ちゃんと黄金色の実になりつつあります。今年は種をとり、来年はもっと広い場所に植えてみたい。

      こちらも友人にもらったトゥルーシー。インドの古典医学・アーユルヴェーダで「聖なる薬草」とされるハーブです。雑草の中でなんとか一株生き延びてくれました。

      ガーデン予定地にあるミニ林のクリの木周辺。こちらはたぶん、イノシシだけがやってくるらしく、昼間のクリは、ひろいにいきさえすれば人間のものになります。今年になって気が付きましたが、青いイガにくるまれている間は、いくら下に落ちていても、動物にはなんともしがたい。こじ開けるのには限度があるのです。彼らよりいささか知恵のあるわたしは、そういう青い実を拾ってきて、家のそばに置き、そのうちイガがパカッと空くのを待ってこじあけることにしました。 

       こちらはタデアイ。染色材料です。もらった苗が何とか育ちました。種とりして、こちらも来年は生葉染めができるくらい育てたい。
 
       レモングラスも育ちました。草に負けずに育ったのは数年ぶり。晩秋に刈りこんで干してお茶に。株はおこして家の中で冬越しさせます。

       もとは雑草のサクラタデ。ずっと前にもらったもので、ずいぶん増えました。かわいい花なので、望まれるままみんなにあげましたが、どこも健在ではないみたい。イヌタデなどのただの雑草にそっくりなので、若いうちにみんな抜かれてしまうらしい。ずぼらな私の庭にだけ残りました。

       イヌガヤの赤い実。こちらもいつにもましてたくさん実をつけています。でも、「イヌ」と冠したものがすべてそうであるように、「つまらない、役に立たない」木らしく、実は食べられないのだそう。こんなにあるのに、残念。

       イヌガヤの真下で見つけたキノコ。
 
       こちらも、黄色くて柔らかそうですが、しらないものなので珍しがるだけ。そっとしておきます。

       つかの間の晴れの日。貴重な一日でした。いまからちょっとだけしかできませんが、草刈りに行ってきます。


    
   
    
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もうじき節分

2015-02-01 17:46:43 | アンティマキの場所に生きる動植物
    寒い寒いとぼやいているうちに、一月が終わってしまいました。冬の間に片づけたり勉強したり試したりしたいことが山ほどあったのに、まだまだはかがいっていません。いささか焦り気味のこの頃です。

    さて、このところ、晴れた日の午後は、なるべく外の仕事をするようにしています。仕事は主に、夏の間に木々に絡まった蔓とりや枝の剪定、あちこちに落ちている小枝の収集などなど。陽気のいいときはもちろん、寒い時でも、それなりに外での仕事は楽しい。発見もいろいろあります。

    きょうの発見は、蝋梅の開花。豊田の市街地近辺だったら、蝋梅はたぶんお正月すぎくらいに花開くと思うのですが、こちらはだいぶ遅い。それでも、今年は去年より早い気がします。

    下の写真はローズマリー。3年程前友人にもらったもので、1年目の冬は鉢上げして家の中におき、昨年は、路地でビニールをかけてやりました。今年は、だいぶ成長したこともあって、もしかしたらほうっておいても大丈夫かもしれないと、試したい気持ちも手伝って、そのままにしてきょうまできました。色は少し薄い気がしますが、枯れたような箇所はありません。もし、あとひと月もったら、うちでははじめての路地でのローズマリーの越冬となります。できたらうれしい。今年の経験で、強い木になってくれるかもしれません。

    昨年の晩秋にたくさんいただいたサフラン。植えたのがだいぶ寒くなってからだったので心配でしたが、ほとんどすべて芽を出しました。思いのほか、強い植物のようです。花が咲くのは、一年先のことでしょうか。

     アップルミントです。以前は、こんなに寒いときはもう、すっかり枯れていた気がします。

     かなり短いものだけですが、今もまだ、ちゃんと緑を保っています。

     梅のつぼみはかなり膨らんできたし、柳も芽吹いてきました。山は次第に赤っぽい色に変わってきました。雪はまだ何度か降るのでしょうが、春は確実に今年も訪れそうです。
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イノシシ跋扈!

2015-01-17 18:25:40 | アンティマキの場所に生きる動植物
   昨年末にひさびさにもと畑に行ったら、イノシシが走ったり掘ったり転げまわったりした跡が、あちこちに残されていました。

   ミント類やアシ、ネコジャラシ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、オオマツヨイグサなど、結構根の張る雑草が根こそぎやられ、まるでものすごく乱暴な人が耕運機をかってに動かしたみたいになっていました。

    でこぼこのところもあれば、誰かがちゃんと耕うんしたみたいなところもあります。

    彼らの目的は、主にこれ。クズの根です。何年もほったらかしにしている場所なので、クズの根の太いこと。写真の根はまだ細いほうです。

    ほかに、野ネズミやモグラ、ミミズを狙ってもいるのでしょうが、このクズの根さえ駆除できれば、彼らの跋扈は食い止められるはず。前からわかってはいましたが、草刈りの時間がなかなかとれなくて、結局毎年荒らされる羽目になっています。この冬は特にひどい。山のどんぐりなどの生育が、昨秋はとても悪かったからだと聞いています。     

    意を決して、クズだけ枯らす農薬を取り寄せました。前に一度使ったことがあるのですが、本気で農薬を使って一掃する気になれなくて、ちょっと試みただけでやめた薬です。ネットで調べてみると、クズだけを駆除するにはこの薬しかないようなので、今回は多めに注文しました。

    この薬は、マッチ棒くらいの大きさの棒の先に薬がついていて、先をクズの切り口に差し込んで、徐々に薬がクズに浸透するのを待つものです。太い根や茎は、この棒の先を差し込めないので、電気ドリルで穴をあけては差し込みます。1時間ほどで、50本の薬を差し込みました。畑全体には、まだまだたくさんのクズの根があります。春先に芽が出る前に、この仕事をぜひとも終えたい。    

    こんなに深い穴もあいています。

    耕うんしないと、畑にできないなとおもっていたところなので、もしかしたら、今年は土いじりがでしやすくなるかもしれないな、とちょっと楽観的にも考えています。

    昨日、以前もらったイノシシ肉の冷凍物を解凍し、赤みそと酒、粗糖、醤油、生姜を煮たてた中に、梅干も加えて、大きく切った赤みの猪肉を入れて味噌煮にしました。昼前からストーブにかけて、一日中煮続けました。

    夜、ようやくほぼできあがり。豚の角煮の味噌味版のようなおかずですが、おいしい。これまで私が作ったイノシシ料理の中では、もっともいい出来だと思います。私は、イノシシでも鹿肉でも独特の臭みが苦手なのですが、この味噌煮には臭みは全くありません。やっぱりイノシシには味噌が合うように思います。
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サルから家を守る

2014-11-20 17:08:58 | アンティマキの場所に生きる動植物
    先月カキの実が赤く熟しはじめたころから、頻繁にサルが出没するようになりました。8年から9年越しにようやく再生してたくさんの実をつけたカキノキですが、背に腹は代えられなくて唯一残った渋柿の木を伐採しました(コチラ→)。

    それでおさまるかと思ったら、あにはからんや、数日たってまたサル軍団が屋根の上に。どうやらうちの屋根の上は、裏の林から反対側の道側に出るためのかっこうの近道になっているらしいのです。

    二階家の屋根に上るのに、サルは家の裏の崖に立っているトウカエデとウメを使っているようでした。そして反対側に出るためには、道側から屋根にはってある電線を伝います。そして、電線からカエデとニセアカシアの木に飛び移り、道の向こう側にある畑に向かうようなのです。何回か、うちの敷地内に食べかけの小さなかぼちゃが転がっていましたが、それは彼らの仕業のようです。

    で、決心しました。せっかく大きくなった木ですが、思い切って伐採することに。

    南側の道下で大きくなったカエデの木。紅葉しかけたところですが伐りました。

     となりのニセアカシアも。こちらはとげとげがひどくて、いやな木だなとおもっていたのですが、今年初めて満開の花を見て、においも色も美しいのを知りました。なくなるのはちょっと残念です。

     裏の崖にある梅の木。太い枝を残して上のほうで伐りました。切り口が黄色くてmに出したらいい色が出そうです。

     こちらはトウカエデ。何度も伐っているので、下のほうでわかれています。紅葉がとてもきれいなカエデです。

     結局、サルのせいで、柿の木を入れて計5本も大きな木を伐りました。せっかく育ったのに、がっかりです。でも、サルの遊び場になるよりまし。伐って数日たちますが、いまのところサルは現れないで済んでいます。これで、サルから家を守ることはできたのかしら。

     さて、このところ稲武は朝夕かなり寒くなってきました。友人の話ですが、朝5時だと氷点下4度の日もあったとか。

      いまはまだ雑草も落ち葉もきれいですが、そのうち稲武は一面茶色の景色に変わります。

     このささやかなもみじ街道、大きな木を2本も伐って、枝も少し落としたので、明るくなりました。

     小さな赤い葉はハナノキ。実はアメリカ産のハナノキだと、今年わかったので伐採しようと思ったのですが、今回いちどきに5本も木を伐ったので、これ以上木を伐るのはいやになりました。この木はいまのところサルの出没とは関係がないので、しばらくこのままにしておくことにしました。

     下の林の山際で毎年花を咲かせるツルリンドウです。同じ場所に毎年同じ花が咲くのはうれしいことです。







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柿の木を伐りました。

2014-10-21 23:28:23 | アンティマキの場所に生きる動植物
    私がすんでいる場所は、昔、柿の木坂と呼ばれていたそうです。なだらかな斜面に一面ハチヤという大きな渋柿の木が植えられていたとか。隣の集落に住む年配の方が、「学校帰りに熟柿をもいでは、持ち主のばあさんに追いかけられた」と話していました。

     私が引っ越したころは、樹齢500年という木が2,3本残っていて、秋になるとたわわに実をならせていました。

     8年ほど前、自宅に最も近いところにあるカキノキの、高すぎて人間が採れないところにある実を目当てにサルの集団がやってきて、我が物顔に食べ散らしているのを目撃しました。その数年前からサルが出没しはじめ、軒下につるしてある干しカキをとっていくようになっていました。

     サルに、自宅周辺を縄張りのように思われたらたいへんです。背に腹は代えられないので、思い切って、すべてのカキノキを伐採しました。でも、1本だけ、比較的高いところで切り、運が良ければ再生してほしいな、と願っていました。

     その1本に、しばらくして枝が伸び始め、葉も茂りました。数年前から、ほんの数個ずつ実をつけるようになり、復活したと喜んでいました。

     今年は、春から結構な数の実がついているのを発見。もしかしたら、すっかり元に戻ったのかなと思っていたら、じきに、枝という枝に実が鈴なりに。台風や大雨でぼとぼと落ちましたが、それでも、まだ枝にはたくさんの実が。今年は久々に干し柿が作れると喜んでいました。

    ところが、先週の初めころから、早朝、何匹ものサルが屋根を駆け回る音で目が覚めました。どうやら、カキの実が熟しているかどうかを見に来ているようです。少々のことでは逃げないサル。目を合わせると危ないので、そっとわからないように大きな音を立て、やっと追い払いました。

     彼らの去った後の庭には、かじられたカキの実があちこちに投げ捨ててありました。早く採らないと、彼らのえさになってしまう。そうおもって、金曜日の夕方、半分近くの実を友人と採取。残りも近いうちに採ってしまうつもりでした。   

    しかしその翌朝、またサルの軍団が屋根に。いくら頑張って柿の実をとっても、上のほうにある実はとうてい採れません。必ずサルのえさになります。8年前と同じ状況がまた再現するわけです。こんないたちごっこは、この先やっていけません。柿の実のために、うちがサルの縄張りになってしまうのはまっぴらです。

    というわけで、伐採を決めました! 今度は、完全に木を殺すつもりで、下からのこぎりをいれました。

     とても残念ですが、しかたありません。夕方、枝に残った柿をすべて回収。ミカン箱ほどの大きさのダンボールに4,5箱分はありました。8年ぶりの実、でも最後の柿の実です。

     干し柿、カキジャム、樽抜きとかいう焼酎漬け?などなど、いろいろ作ってみようと思います。でも、干し柿といっても、サルに狙われるので、軒下には吊るせません。家の中で薪ストーの周辺で干す予定です。あれこれ算段しながら、柿を箱に入れ替えていると、「ああ、せっかく生き延びたカキノキが、かわいそうだったなあ」とつくづく思われました。つかの間の再生しかできなかったカキの木も大変。えさのないサルも大変。サルから家を守る人間も大変。ともあれ、あわただしい週末でした。
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アンティマキの場所の秋の風物いろいろ

2014-09-28 23:13:18 | アンティマキの場所に生きる動植物
   朝夕はかなり冷え込んでいる稲武。先週日曜日の朝6時半ころ、稲武交差点を通った人の話では、交差点にかかっている温度計が9度を指していたとか。でも、日中は日差しが強く、半そでになりたくなるほど。寒暖の差が激しい日が続いています。

   今年は6月頃からずっと、ほとんど草を刈らなかったせいか、アケビの実がたくさんなりました。アケビのツルはあちこちにたくさんはびこっているのですが、実がなっているのを見るのは珍しい。こんなにとれました。はぜていない実なら、まだなっています。

    東北の人たちは、このアケビの実は食べず、皮を料理するのだそう。以前、味噌炒めをしたことがあるのですが、苦くていただけなかった。ひき肉を詰めて油で揚げる料理を、昨秋東北出身の方に教えていただいたので、作ってみたいと思います。

    うちの原木マイタケも、今年は無事採取できました。草に隠れていましたが、ちょうど採り頃に発見できました。

    いただいたクリとマイタケで、五目おこわを蒸しました。秋の味です。

    ほとんど自生しえているミョウガ。草だらけの場所に生えているので、花が咲かないと見つけられません。でも、なんとかまだ酢漬けにはできそう。あした作ります。

    たぶん食べられないと思いますが、かわいいキノコの群落を見つけました。
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