アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

きょうのハナノキ~その8~

2010-05-24 18:12:43 | アンティマキの場所に生きる動植物
  前回の撮影(コチラ→)から一週間経ちました。かなりうっそうと葉っぱが茂っています。葉も大きくなりました。

 先日気づいたことですが、まるで山の稜線のようになだらかな曲線を描いた樹形をなしているのは南側半分だけで、北側にはてっぺんだけ南側と左右対称に枝が伸びているのに、途中からほとんど枝が伸びていないのです。

 理由が分かりました。そのあたりまで、カエデの木が育っているのです。そのせいで日光があたらず、ハナノキは遠慮がちにしか枝が伸ばせなかったらしいのです。少々込みすぎたなとは思っていたのですが、他の木にこれほどの影響を与えるとは思いもかけませんでした。

 右側の少し葉の色が違うのがカエデです。このカエデはあちこちに枝を伸ばしているので、ハナノキの障りにならないところの枝を残し、ほかの枝はちかいうちに切ることにします。そのほうがお互いのためにいいはずですから。
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松嶋さんの「らら体操」

2010-05-24 11:58:13 | アンティマキ風自然的生活
昨年の「チエ流マクロビオティック料理教室」から、教室終了後希望者だけ残って、松嶋富貴さんを講師に「らら体操」という新しい体操を教えてもらっています。
 
 らら体操とは、松嶋さんが考え出した独自の体操です。

 若いときにいくつかの大病をなさった松嶋さんは、マクロビオティックに出会って食生活の改善をはかる一方、自疆術(じきょうじゅつ)の講師としても活躍なさいました。太極拳やヨガなどいろいろな運動も学び、それで、腰痛やそのほかの持病はかなり改善されました。

 でも、数年前交通事故にあい、全身の不調、脱子宮、脱腸そのほかかなりのダメージを体に受けたとき、これまでの体操では完治できないことを知りました。

 そこで、体について勉強なさった松嶋さんが考えついたのは、「これまでであった運動は、すべて最初からある型があってその型に体をあわせようとしているだけ」ということでした。

 体に負担の少ないヨガや太極拳ですら、ある型を教えられ、その型どおりに動きます。それでは、体は無理させられて、余分な負担をかけることになる、と松嶋さんは言います。

 らら体操には決まった型はありません。体をゆらゆらゆすったり、さすったりしているうちに、いままで伸ばしていた筋肉とは別の筋肉が伸ばされたがっていることに気づきます。そこを伸ばしてやると、きゅうに体が楽になるような気がしてきます。

 彼女は自分で考え出したこのらら体操で、脱子宮も脱腸もなくなりました。一切の医学的処置を受けずにです。彼女の体はとてもしなやか。スポーツはいっさいやっていないのに筋肉質なのです。中年女性にありがちなおなかのたるみも、腕のぶよぶよ(よくいう「ふりそで」)も、背中の脂肪のあまり(よくいう「翼」)もありません。
(オレンジ色のシャツを着ているのが松嶋さん)
 松嶋さんは、「すべての動きは腹をどう使いこなすかにある」と言います。胴も腕も脚もおなかにつながりおなかから出発していると考えます。きちんとうごかすことをやっているうちに、自然とおなかがひっこみ、たるみが消えたのだそうです。

 彼女にさすってもらったり、手足を動かしてもらったりすると、これまで自分で「まっすぐだ」と思っていた形が、実は妙にねじくれていたことがわかります。おなかを中心に体のねじれがほぐれていくのを感じます。

 一見ただの柔軟体操に見えることでしょうが、まったく違います。体が硬くならず、揺らいでいる感じです。

 背中や腕、脚をさすります。自分が気持いい程度にそっと。それでも、さすってもらっているほうはとてもいい気持。さする側も、知らないうちにおなかに力が入っています。そのせいか、いくらさすってもつらくならないのが不思議です。

 私は何度かこのらら体操を教えてもらいましたが、そのたびに、坐骨神経痛を患っている左足の痛みがなくなりました。痛みは一日二日経つとまた再発します。でも、松嶋さんの言葉を思い出しながら、手足をあちこち動かし、鍼灸の治療も受けながらなんとかひどい事態には至らずにきています。

 でも、この体操をマスターするのは難しい。決まった動きがないからです。松嶋さんの指導を受けているとなんとなくわかっても、自分ひとりで自分の体をほぐす動きを発見するのは難しいことです。

 数ヶ月前のことですが、いささか酒を過ごし、なんとなく体を動かしたくなりました。前後に体をゆすったり、片足飛びしたり、ぐるぐる回ったり、とにかくめちゃくちゃにやりたい放題、気持の向くままに体を動かし続けました。顔もだらしなく筋肉を緩めたり緊張させたり。

 30分以上、動かし続けたと思います。そのうち疲れてその夜は寝てしまいました。翌日、ふと気づくと、左足に、いつもの痛みや重ったるさがなくなっていました。右足同様、ただの体の一部であって、痛みを感じないどころか存在も忘れているほど、普通の状態になっていたのです。この快適さは3日ほど続きました。

 坐骨神経痛は筋肉痛のひどい状態だと聞いています。だったら、ほぐすことによって痛みがなくなるのは当然といえば当然です。酔っ払って理性が麻痺し、体のしたいように動いたことで、ほんとうに体が欲する形になったのでしょう。期せずして、らら体操の動きになっていたのではないかと思います。面白い体験をしました。

 うまいこと酔っ払って身体を動かそうという気にははそれ以来ならないので、あいかわらず痛みやだるさはありますが、ときどきあのときどんなふうにうごかしたのか、おもいだしては手足をゆすっています。
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