アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

口紅一本のおしゃれ

2011-08-27 18:27:35 | アンティマキ風自然的生活
 20代のころ、職場の同僚が化粧品公害の実態を取材した本を入手し、みんなで回し読みしたことがあります。それまで、とくに熱心ではなかったけれど、習慣のように薄い化粧をしていたのですが、皮膚に大きな黒いしみのついた被害者の写真が衝撃的で、それからはあまり化粧をしなくなりました。

  30代のころ自然派化粧品の存在を知り、基礎化粧品のほかにうっすらとファンデーション程度は塗るようになりました。

  その後、「美しい素肌に口紅一本で」という本を本屋で見つけ、おもしろかったので著者の佐野桃子さんに取材し、当時関わっていた媒体で紹介しました。佐野さんはご自分で設立した化粧品会社の社長で、その会社の商品は基礎化粧品だけ。とてもいいものだったのですが、いささか高価なのと手軽に入手できないこともあって、いつのまにかやめてしまいました。

  でも、その後ぴったり、ファンデーションを塗る習慣はなくなり、たまにかしこまった席にでかけるときだけ、なれない化粧を施すだけになりました。いつのまにか基礎化粧品も買うことはなくなり、ユズの種やビワの種で作った自家製化粧水(コチラ→)にオリーブ油(コチラ→)や椿油を塗るだけ。朝も晩もそれだけです。洗顔は塩(コチラ→)か自然派石鹸(コチラ→)。
  ただし、口紅だけは外出の折に塗る習慣は続いています。若いころは唇の色が薄くて、塗らないと生気がないような顔だったのですが、今はかなり赤くなっています。それでも、口紅を塗ると、ちょっとだけおしゃれできたように思い、自己満足するのです。家人はないほうがいいというのですが、いまだにこれだけは手放せないでいます。

  その口紅、生協で「紅花配合」と書いてあるのを見つけては、たまに購入していました。とりたてていいものとは思いませんが、取れたら取れっぱなしで、一日中塗っているわけではないので、あまり考えずに使っていました。

  昨年のいつだったか、「通販生活」を見ていたら、「フルーツ&ベジタブル口紅・紅あかり」という商品が目に留まりました。野菜と果物でできているなんて、おもしろい。値段は3000円弱。高いとはいえ、ブランド品より安いはず。さっそく注文しました。

  選んだ色はプラムレッド。唇に紅を引いたときの感触は、これまで使っていた口紅と変わりはありませんが、そのあとが違う! なんというか、ふさがれている感じがありません。これまでの口紅は膜でぴったり覆われていたのだな、と感じました。

  大事に使っていたつもりがけっこう早くなくなったので、先日2本同時に注文しました。2本一緒だと少し安くなるのです。色は前と同じ色と、新しくキャロットオレンジの2本を選びました。写真手前が新しく買った方。プラムレッドのほうが伸びがいいように思いますが、どちらも気に入っています。私にしては、高価な化粧品ですが、使っていて気持ちのよい口紅は初めて。当分、続けて求めることになりそうです。  
コメント
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