アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

映画「居酒屋」

2014-11-26 00:25:43 | 映画とドラマと本と絵画
   20年前近くに録画したビデオを。劣化がひどくならないうちに思って、見始めています。そのなかにあったのが1956年のフランス映画「居酒屋」。原作はフランスの作家ゾラです。小説好きなのに、この年まで読みそびれてしまったゾラ。予想通り面白い話でした。

   主人公は足の悪い貧しい洗濯女。プレイボーイの夫に悩まされたあげく、捨てられます。その後、まじめな伴侶を得て、やっと幸せになるかと思いきや、夫の不慮の事故によって、生活は一変。今度はアルコール中毒症にかかった夫にさいなまれ、苦労して手に入れた自分の店を手放さなければならず、失意のどん底に陥ります。

   とにかくむちゃくちゃ貧しい人がたくさんでてきます。舞台は、100年ちょっと前のフランスなのですが、貧しい人々の描き方に迫力がある! いままた、こんな風にものすごい格差のある時代になりつつあるのだろうな、と思わせるに十分なリアリティーでした。

    子供の時から本好きで、読書しない生活なんて考えられなかったのに、こちらにきてから時間が取れず、いつの間にか習慣がなくなりました。でも、欲求だけはくすぶっています。この原作も書庫の片隅に眠っています。オースティンもそろっています。ああ、読まないで死ぬかもしれないと思うと、あせります。
コメント
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