アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

奄美・加計呂麻島の旅⑦

2019-01-07 11:43:58 | 小さな旅
    翌日は、前夜商店街の食品スーパーで買ったパンや菓子で朝食を済ませ、加世間(かしけん)峠に。加計呂麻島の宿で相客に教えてもらった場所です。

    標識も何もない田舎道と山道を、友人のスマホを頼りに走り、やっと見えたこの景色。二つの海が同時に一望できるのです。右は太平洋。

     左は東シナ海。

     途中の道はこんな山道。ほとんど車に出会いませんでした。

     サトウキビ畑。やっと青い空が見えました。奄美に、この日まで7日間もいたのに、真っ青な海と真っ青な空を見たのがこの日初めて。

     奄美の空港でこんな注意書きが。本土への持ち込み禁止植物があるとは驚きました。

     機内から見た青い海。この日が奄美に向かう日だったら。

鹿児島空港から、つぎのセントレアへの便が出発するまで4時間ほどの間があったので、鹿児島市の繁華街天文閣へ。時間はお昼をだいぶ回ったころ。朝からちゃんとしたものを食べていないので、おなかペコペコ。二人とも食べたいのは、パンとパスタ! 加計呂麻島では、一度も小麦粉食が食卓に上らなかったので、粉食に飢えていました。

     ろくに調べていなかったので、歩きまわって見つけた夜光杯という名前のイタリアンレストランに。ピザとパスタをそれぞれ注文し、半分わけ。どちらも十分満足できる味と量でした。

     夕方、鹿児島空港を出発。この旅行中に初めてみたきれいな夕日です。

     翌日、稲武の戻ってきたら、あたりの山々は美しく紅葉していました。奄美では紅葉はたぶんない。帰宅後早速こちらの紅葉の写真をlittle lifeの天野さんに送りました。

     さて、奄美・加計呂麻の長い旅はおわり。旅行というものをほとんどしたことのない私には、結構な冒険の旅でした。初飛行機搭乗、初南の島、初シーカヤック&シュノーケリング、初レンタカーの運転・・・
友人宅で一泊し、翌日帰路に就いたのですが、足助でいつも見かける道端の数本のバナナの木を見たら、胸が詰まるようななつかしい気分になり、またすぐ島に引き返したくなりました。 

      稲武や周辺の山間地域よりさらに激しく人口が減少していると思われる加計呂麻島。それでも、島の魅力にひかれて、移住してくる若い人も多く、いまは、人口の一割が移住者だとか。でも、地元住民との折り合いが悪くなったり、生業が見つからなかったりで去る人も多いそう。

      島の人は外来者にはとても親切にしてくれるそう。布団を貸してくれたり食べ物を持ってきてくれたり。でも、何事かで移住者たちに期待を裏切られたことのある集落は、人口がどんどん減っているにもかかわらず、今は断固移住者の転入を拒んでいるという話も聞きました。鍵をかけなくても平気で外出できるのは気楽なことですが、反面、それだけいつも隣人たちの目にさらされているということでもあります。若い時にこの島を知ったら、移住していたかもしれないなとちらっと思いましたが、ずっと住み続けられたかどうか。

      ともあれ、島の魅力にはたくさん触れることのできた旅でした。最後に、たくさん買ったお土産(帰りの飛行機に持ち込んだ荷物は、かなりの重量オーバーでした。もっとも拾ったサンゴや貝殻も相当の重量だったと思いますが)の中からいくつか紹介を。

       little lifeの隣家・かけろまの森という名の工房で作っているジャム2瓶。加計呂麻島産のグァバのジャムと同じく島産のショウガのジャムです。

       大島紬村で作っているチョコレート。品質の良いカカオを選び、乳化剤を使わないチョコレートです。包装紙の柄は大島紬の伝統柄。

       加計呂麻島の製糖工場で作っているきび酢は、わりに有名らしい。塩と黒糖も購入。

       本島の宿の近くの久保薬局で見つけた有機黒糖。国内産の有機の黒糖は珍しいと思う。

        真ん中の青菜は、長命草。加計呂麻島では自生しているそう。一週間ほど冷蔵庫に入れっぱなしにしていましたが、まったくしおれることなく青々していました。てんぷらにしたら、パセリみたいな味がして、おいしかった。    
     
コメント
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