年齢に比して、顔の皮膚がつやつやしているのに、よく感心されます。色は黒いし、そばかすも多いのですが、すべすべなのです。
今のようにすべすべになったのには、わけがあります。洗顔も体洗いにもめったに石鹸は使わず、たいてい塩で洗っているのです。
1キロ300円程度の塩で、おそらく高級な石鹸の何倍もの効果があるのではなかろうか、と私はひそかに思っています。
使っている塩は化学塩ではなく、いわゆる自然塩。ミネラルのたくさん入った塩を顔にさっと擦り付けて水に流すだけ。
塩を容器に入れて水をほんの少し足し、やわらかいクリーム状にして使えばいいのですが、塩をすこし手にとって、肌にさっとつけて伸ばし、水洗いするだけでも十分です。
お湯を使って食器などを洗い続けると、中性洗剤を使わなくても、皮膚はかさかさしてきます。そういうとき、ほんの少しの塩を手にとって洗うだけで、かさかさはなくなります。
顔も同じで、いつも塩と水で洗っているため、しっとりした潤いが保たれているように思います。
化粧水は、琵琶の種やゆずの種を焼酎漬けして漉した液をつかっています。それもたまにぱっぱと顔につけるだけです。
目が痛いときも、塩水で目を洗うと、すっきりします。
塩で洗いはじめて十年ほどになります。きっかけは、知人の自然食料理研究家の話を聞いたこと。
その老婦人とは、彼女が70代のおりに交流があったのですが、10年ほど交際が中断しました。そして彼女が84才のとき、再会したのですが、髪も肌も10年前とまったく変わらなかったのです。
食べ物には気をつけている方ではあったのですが、皮膚も髪もつややかで白髪も増えていないのです。おたずねしたら、塩で顔も体も髪も洗っている、といわれました。
そしてくださったのが、「塩浴革命」という本でした。著者は「伯方の塩」の創業者。塩の効能がたくさんかかれていました。(伯方の塩)
なかでも面白かったのが、「因幡の白兎」の話です。
神話では、ワニ(サメ)に咬まれた白ウサギは、大国主命のお兄さんたちに、「海水で洗って日に干せば治る」と教えられてそのとおりにしたら、皮膚が赤くむけてひりひりし、痛くて泣いていたのですが、彼らの後にやってきた大国主命に、「真水で洗ってがまの穂でよく拭け」いわれてそのとおりにしたら、元通りの肌になった、と書かれています。
大国主命の指示が正しくて、お兄さんたちのアドバイスは間違っているというのが通説です。
でも、「塩浴革命」の著者は、「どちらも実行したから治った」というのです。
つまり、塩で患部を消毒して皮膚を引き締め、そのあと真水で洗って、やわらかいがまの穂で拭く、というその一連の治療がすべて功を奏した、というのです。
ただし、こすりすぎると薄い皮が破れるので、そっと擦り付けるだけです。髪も、ときどき塩で洗っています。
塩で 髪も洗うと いいとか??
塩で 髪も洗うと いいとか??