先週、もりのたまごの園地でひらかれた、たまごまつりにお誘いいただきました。
たまごまつりは、一般の保育園・幼稚園でいうところの学芸会とか生活発表会みたいなものなのですが、もりの幼稚園らしさがいっぱい盛り込まれた、たのしい会でした。
園児たちの登場は、山の上から。落ち葉吹雪(!)を散らせながら、スタッフと園児が登場。観客は、父兄のほかOB親子、近隣のもりの幼稚園のメンバーたちなど総勢約60名。
年長のもり組の子たちのお店。当てものがあって、景品がもらえます。私がもらった景品は、立派に太ったアベマキの実。子供たちには別の景品が用意されています。
これが景品。本物の綿で作った綿あめ風のおもちゃもあります。
三角の旗?は、園で草木染めした布。
近在に住んでいる、ガラ紡・おぎゅうの里の野々山さん。常々、園児と一緒に綿つみしたり草つみしたりと、深くかかわっています。
焚火のそばでは、お母さんたちが仕込んだ味噌汁が煮えています。
歌がいっぱいのたまご。こちらは、たまご祭りの歌です。「村祭り」の替え歌。
昼食後はカフェタイム。お母さんたちが手作りしたケーキやおはぎ、みたらし団子などがいっぱい並びます。それぞれ値段がついていて(安い!)缶にお金を入れます。小さな子供たち、小銭を握って行列。こういうの、今時めったにできないことなので、いい経験になります。
とにかく子供がいっぱい。皆元気です。
お昼ご飯を食べているとき、3歳くらいの男の子が、おにぎりを口いっぱいにほおばりながら、ご両親らしい人たちが座っているテーブルの周りを、満面に笑みを浮かべて走っていました。ぐるぐると、たぶん3周。ご飯がおいしくて、食べていることがうれしくてしかたない、という表情で、見ているこちらもつい微笑んでしまいました。
しばらくしてふと見ると、テーブルに座ってまた食べていました。むしゃむしゃと。やっぱりしあわせそうに。あとでお母さんと話す機会を持てたので、このことをお伝えすると、「そうなんです。この子は食べることがとにかく好きなんですよ。いつも食べているときはほんとにたのしそうなのです」と。でも彼、食べてないときの顔も、とても幸せそうでした。欲望を抑えるよう強いられることが、過去に一度もなかったのでしょう。
私も、彼同様、食べることが好きでしたが(子供は普通そうです)、食いしん坊であることに罪悪感を抱いていました。親から「はしたない」と、陰に陽に言われていた(気がした)からでしょう。だから、「食べたい!」とか「欲しい!」とか率直に言えなかった。言える子たちを見ると、心から「そのまま大きくなってね」と言いたくなります。
おまつりに何をするか、どんなことをして来た方たちに楽しんでもらうか、皆子供たちがスタッフと一緒に考えました。話し合うこと、作ること、失敗して反省すること、みんなどれも大事な経験です。彼らは、とことんその経験を味わうことができる。もりのたまごの園地を訪れるたびに、どの子もみんな、もりの幼稚園とかプレイパークで、いっときは過ごしてほしいと、切に思います。
はじめての、お祭り参加。ほのぼのした気分で帰途につきました。
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