アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

薪をもらった!

2011-02-22 21:17:31 | アンティマキ風自然的生活
 一昨年はまきストーブ用の薪があまり用意できなくて(関連記事はコチラ→)、冬の後半はほとんど石油ストーブで過ごしました。もらいものの廃材や剪定した庭木は豊富にあったのですが、乾いた状態の薪が少なくて、あきらめざるをえなかったのです。

  この冬は、前のような残念な冬にしたくなかったので、かなり早くから、廃材や割り木、短く切った丸太などを、雨よけのある棚にしまったり、積んだ上にシートをかけたりして準備しました。

  また冬の初めには、知人のMさんから、納屋に保管してあった杭やはざかけ用の長い棒などを、ストーブにくべやすいようにわざわざ短く切ったものをたくさんいただきました。

  そんなわけで、ストーブのある暮らしをはじめて今年ほどあたたかく過ごせる年はない、と喜んでいたのですが、わずか3か月で薪不足となりました。短く見ても、あとひと月は必要な暖房。とうてい乾いた薪は足りそうもありません。仕方なく石油ストーブで補いながら、けちけち焚いていました。

   そんなとき、思いがけない朗報が。Mさんからまたまた「薪をいらないか」との連絡が入ったのです。今度はご自宅のものではないので、稲武から車で一時間も行った南信州から運んでくださるとのこと。恐縮しつつ、ぜひにとお願いしました。

  昨日外出先から戻ったら、家の外壁にきれいに積まれていたのがこれ。スギやヒノキもあれば、この辺で「かなき」とか「かたぎ」と呼ばれるナラやクヌギなどもあって、すぐに使える乾燥状態です。Mさんにお礼をいうと、なんとまだあとこの3倍ほどの量があるとのこと。おもわず相好がくずれました。さっそく贅沢に薪を投入し、暖かい夜を過ごしました。

  そして今日の午後、いただいた薪を裏庭に運んでいたとき、Mさんが薪をいっぱい積んだ軽トラを運転して来てくださいました。きのうきょうと続けて運んでくださったのです。これらの薪はすべて、Mさんのご親戚がお風呂用にためていたもので、つい最近まで天水と併用して使っていたのだそうです。薪風呂のほうが、現代的な風呂よりも体が芯から温まるのだそうですが、電気に切り替えることにしたので薪が不要になったとのことなのです。

  そういえば、ストーブで沸かしたお湯は、ガスで沸かした湯よりおいしいと聞いたことがあります。試したことはありませんが、薪風呂のほうが体が温まるのと同じ理屈なのかもしれません。

  ついでに思い出しましたが、稲武ではいまもけっこうたくさんの家々で、炭炬燵を使っています。電気に比べたら、部屋の中までほんわかとあたたかくなるそうで、炭のコタツのある部屋では、灯油のストーブは不要だとのことです。  

  寒いところは、少々手間がかかっても、より温まる工夫をいろいろ今もしているのだなあ、と思ったことでした。
  
  ところで、「かなき」とは、お金になる木、「かたぎ」とは木が硬いからそういうのだと聞いています。ともあれ、しばらくは薪の心配をせずにすみそう。うれしい! でも、先々のことを考えて、今年こそがんばってこれから先の冬の準備を怠らないようにしようと思います。     

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