アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

棕櫚タワシ

2011-02-11 10:41:41 | 便利な道具・好きな道具
  陶器の回収のため、岐阜県土岐市のどんぶり会館に行ったとき(コチラ→)、棕櫚タワシを買ってきました。前にもこの場所で同じものを買ったのですが、とても使いやすかったので予備にもうひとつ買っておくことにしたのです。

  見た目は普通の亀の子タワシと変わりありませんが、手でさわると違いがよく分かります。痛くないのです。このタワシで、私は鍋やフライパン、ときには食器も洗いますが、汚れたところにブラシ部分がちゃんと触れて、汚れ残しがありません。それでいて固さがあるので洗いやすい。柔らかいタワシと普通の固い亀の子タワシの両方のいいところを兼ね備えているように思います。

  タワシそのものの油落ちがいいのも特長です。てんぷらした後の鍋を洗っても、タワシが油っぽくならず、お湯でさっと洗えばすぐにきれいになるのです。

  現在、普通に使われている亀の子タワシは、パームヤシの繊維で作られているのだそう。大正末期から昭和初期にかけて棕櫚が不足し始めたため、南方のヤシを使うようになったようです。だから、あの固さは亀の子タワシ特有の固さではなく、パームヤシの特徴だと、この棕櫚タワシを使うようになってから知りました。

   棕櫚といえば、前に棕櫚の箒を買ったとき、和歌山が棕櫚の一大産地だったと知りました(コチラ→)。このタワシも和歌山の生まれ。タワシ職人が一つ一つ手作りしているということです。製造元の高田耕造商店のホームページには、タワシが出来上がる工程が丁寧に紹介されています。値段は400円ちょっと。手作りでこの値段とは、うれしくなります。

   ホームページには、野菜や体を洗う棕櫚タワシシリーズに「やさしいたわし」という名をつけています。「やさしいたわし」を使うと、「やさしいわたし」になれますよ、という含みがありそうで、おもわず微笑んでしまいました。

  ところで、亀の子タワシという呼び名は、株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標(第393339号など)だそうです。でも、ああいうかたちのタワシをほかにどう呼んでいいかわからないので、そのまま、「亀の子タワシ」と記しました。   

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご紹介ありがとうございます! (高田耕造商店)
2011-03-08 20:34:08
ご購入いただいた上に、私たちがご説明するまでもないほどすばらしいシュロたわしのご紹介ありがとうございます!
高田耕造商店です。
嬉しさのあまりツイッターにもこちらのブログをご紹介させていただきました。

もしお買い求めいただいたタワシに不具合があったり、ご質問などございましたらいつでもお気軽に私たちにお尋ねくださいね。
info@takada1948.jp
それではありがとうございました。
返信する
高田耕造商店様 (アンティマキ)
2011-03-09 13:43:20
製造元の方からコメントをいただけて、とてもうれしくおもっています。ご紹介までしていただき、ありがとうございます。いい道具があると、毎日欠かせない、ほぼ義務のようになっている仕事でも、はかどるだけでなく楽しくもなります。棕櫚タワシは、手元にいくつかある、いい道具の中のひとつになりました。今度はいくつか買ってきて、友人たちにプレゼントしようとおもいます。
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