アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

勝手に育った木々のこと

2018-07-03 00:14:29 | アンティマキの場所に生きる動植物
   このところ家の周りの木々が、急速に成長したような気がします。温暖化のせいなのか、やっと土地に慣れてすくすく育ち始めたのかわかりませんが、とにかくあっという間に大木になった木が何本もあります。それから、実生の木々。これがまたあちらにもこちらにも。まめに草刈りや剪定をしてやっていないので、景色はまるで山の中。石垣が隠れるほどのさまざまの植物が勢い良く育っています。

   家の真ん前の石垣に前から植わっている馬酔木。その馬酔木を抑えるようにして最近どんどん伸びてきた木があります。枝はあと少しで庇に届くほど。伐るしかないけれど、伐る前に何という名前の木なのかしっておきたいと思って、友人の樹木医に見に来てもらいました。

   葉っぱを見てすぐにミズキと特定。川沿いに多い木なのだそうで、すぐ近くにあと2本、育っていました。どれも家のほうに倒れ掛かってくると困るので、伐ることにします。

   こちらは灌木のキイチゴ。もと林だったところにたくさん生えています。でも、実は一向にできる気配がありません。友人によると、日陰ではなかなか実がならないのだそう。群落ができていてしめしめと思っていましたが、大きな木々の下にあるので、期待はできなさそう。残念だけれど、実がならないなら痛いだけの灌木。全部切ることにしようとおもいます。

   これはそっくりだけど、葉っぱの形がちょっとちがう。ニガイチゴだそうです。こちらは赤い実がなっています。先日食べてみたら、まずかった。

   「あら、マタタビだ!」と友人が叫んだのがこの木。ここにはヤブウツギが勝手に育っていると思っていたので、わたしはびっくり。友人によると、マタタビは蔓性なので、ヤブウツギに巻き付いて生き延びているらしい。お酒に漬けるとおいしいのがこの実。花によく似た虫こぶもたくさんついていますが、この虫こぶもお酒にするのだとか。実は食べてもおいしいそうなので、たのしみ。

   この木の葉は、今の時期斑入りの葉がめだちます。先日見つけたときは、「ヤブウツギの葉が病気になったのかな」とおもいましたが、これはマタタビの戦略。花があまりに目立たないため、葉っぱを白くして、鳥に注目してもらうためなのだそう。よくできている! でも、なぜそんなややこしいことするのか、最初から目立つ花にしたらいいのに、とおもうのですが、べつのなにか理由があるのでしょう。

    かわいい実をつけているのはオトコヨウゾメ。「ソメ」の名がついているので、染められる木なのかしら。

    こちらはコバノガマズミ。赤っぽい色を染め出したことがあります。

    ほかに、アカメガシワが立派に育っているのも見つけてくれました。すべて実生の木々です。勝手に生えて育ってくれるのはうれしい。でも、すこしは枝を切ったり、思い切って伐採したりしないと、そのうち困ったことになりそうな木も何本か見つけました。さほど広い土地ではないのに、木々の管理はむずかしい。とはいえ、家の敷地内で森をあるく楽しみが味わえるのはうれしいことです。近頃、小鳥の鳴き声が、やたらと家の近くで聞こえます。まわりの針葉樹の山にいるより、うちの敷地内の木々のほうが食糧確保がしやすいのかもしれません。

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