アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

幻影師アイゼンハイム

2013-08-02 15:29:54 | 映画とドラマと本と絵画
    先日、昼ごはんのあと、つい見てしまったBSプレミアム放映の映画「幻影師アイゼンハイム」。すぐに引き込まれました。

    2006年のアメリカ映画。舞台は1800年代のオーストリアの都ウィーン。主人公アイゼンアイゼンハイムは、高度のテクニックをもつ奇術師で、庶民から貴族、はては皇太子まで魅了します。皇太子は、彼の婚約者候補である伯爵令嬢・ソフィをアイゼンハイムの舞台に立たせます。

    このときの手品がすごい。CGだとわかっていても、感心してしまいます。

    さて、アイゼンハイムとソフィは、実は幼馴染の間柄。身分の違いゆえに仲を裂かれ、男のほうは行方不明に。ふたりはこの舞台上で再会し、恋が再燃します。

    皇太子に忠実に従うことで出世をもくろむ警部が狂言回し。家具職人の息子アイゼンハイムに対し、彼は自分が肉屋の息子であることを告げ、低い身分のものは上流階級に従うことによって這い上がるしかないことを示唆します。彼はアイゼンハイムを気に入っているがゆえに、こうした忠告をし、皇太子の逆鱗に触れる前に二人の恋を終息させようとします。

    しかし、結局ふたりは逃避行を企てます。そして、その道中、ソフィは何者かに殺害されます。

    その後、アイゼンハイムは、当時流行っていた交霊術とも奇術とも断定できない巧妙な技で観客をとりこにします。そして何人めかに呼び出されたのがソフィ。彼女は、自分を殺したのが皇太子であるかのようなそぶりを見せて消えていきます。

    以前から皇太子の残虐さを嫌っていた庶民は、このソフィの登場を歓迎。皇太子への反発をますます強めます。

    政治と恋がもつれつつ描かれ、細部の描写もうつくしい。そして、驚くべきどんでん返し。見てよかった! 脚本がいい! 

   主人公のエドワード・ノートンは、「ファイトクラブ」でブラピと共演し、主役を食うほど、と評された俳優だそう。「ファイトクラブ」は、かなりおもしろかったのですが、ノートンの演技は覚えていません。いつか機会があったら、もう一度見てみたくなりました。    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪のオリーブオイル専門店・カーサ・オレアリア・パーチェ

2013-08-01 09:25:02 | たべもの
   チエ流マクロビオティック料理教室の講師、ちえさんの薦めで、大阪城の近くにある、イタリア産のオリーブオイル専門店・カーサ・オレアリア・パーチェを訪ねました。

   ビルの1階にあるこちらのお店は、細長い店内の両側にずらりとオリーブオイルの瓶が並んでいます。初めて見かける瓶ばかりです。
   
     さて、このお店の魅力は、オイルの味見ができること。イタリアが大好きな店主が選んだ逸品のテイスティングです。

   彼女が選んだ5種類のオイルがならびました。うまみ、苦み、辛味などをランク付けし、まんなかにほぼ適度の味わいのオイルをおき、右が一番刺激的。徐々にまろやかな味になるよう、並べて下さいました。

    小さく切ったパンにちょっとずつオイルをつけて試食。塩はつけません。

    一番右は苦みと辛味が強いようでしたが、旨味も十分あります。真ん中の瓶のオイルは、リンゴの味が。別の一瓶は青草の味がしました。クルミ味のオイルもはじめて遭遇。どれもそれぞれ違う味わいがあり、おいしい。オリーブオイルだけをなめて心からおいしい!と思ったのはたぶんはじめての経験です。

    野菜に合うオイル、パンに合うオイル、和食に合いそうなオイルなど、素材によってさまざまな使い方があるそう。さまざまな味が口の中に広がります。

    オリーブの実というのは500種類以上あるのだそうで、その実によって、完熟してから採取するといいもの、青いうちからのほうがいいオイルが取れるものなど、それぞれ。地域によって採れる実が違うし、気候も違うので、別のオイルになるのは当然なんだとか。

    確かに、言われてみれば、リンゴやカキの味は種類や産地や育てられ方によっていろいろ違うのだから、同様に自然環境の下で育てられるオリーブの実も、いろんな味になるはず。

    長い時間をかけてあれこれなめさせて頂いて、私が選んだのは、この2本です。

 「基本となる味のオイル」として店主が選んだものと、クルミの味のするオイルです。

     まだあけていませんが、できればなにかの折に、2本同時にあけて、味を比べながら使いたい、と思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする