パブで 歌ってて 「歌手になる気は ないの?」と
元プロの マスターに 遠まわしに 訊かれた
ピンと こなくて 「なる気は ありません」と
答えた あのころは 亡くなった父のために 働いていた
母からは 作家になればいいと 勧められて
仕事から 帰ると 趣味に 恋愛小説を 書いていた
タダで できる 趣味だから それで よかった
いつの日か 母と住む 家を 買うために
夢なんて なにも なかった 遠い将来のための
野心と 仕事に 追われた日々 長すぎた青春
いつの日か 親孝行を するつもりで 生きていた
それだけで 恋も 遠くて 結局 なにも 叶わなかった
すきで 続けていた 歌だけが 取り柄になって
カラオケ・サークルを 主催して 知り合いが できた
一つの道が あるとすれば 歌い続ける道
遥か 遠い青春の影を 引きずって 歌う
さようなら 若い日々よ 人並みの 幸せなら 掴んだ
それでも 失くしたものは 得たものより ずっと 多くて
一つの道が あるとすれば 歌い続ける道
遥か 遠い青春の影を 引きずりながら 歌う
元プロの マスターに 遠まわしに 訊かれた
ピンと こなくて 「なる気は ありません」と
答えた あのころは 亡くなった父のために 働いていた
母からは 作家になればいいと 勧められて
仕事から 帰ると 趣味に 恋愛小説を 書いていた
タダで できる 趣味だから それで よかった
いつの日か 母と住む 家を 買うために
夢なんて なにも なかった 遠い将来のための
野心と 仕事に 追われた日々 長すぎた青春
いつの日か 親孝行を するつもりで 生きていた
それだけで 恋も 遠くて 結局 なにも 叶わなかった
すきで 続けていた 歌だけが 取り柄になって
カラオケ・サークルを 主催して 知り合いが できた
一つの道が あるとすれば 歌い続ける道
遥か 遠い青春の影を 引きずって 歌う
さようなら 若い日々よ 人並みの 幸せなら 掴んだ
それでも 失くしたものは 得たものより ずっと 多くて
一つの道が あるとすれば 歌い続ける道
遥か 遠い青春の影を 引きずりながら 歌う