晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

奇妙な魚 スナビクニン

2009年02月18日 | 
ある年の春、いつものように芝崎のタイドプールで石をひっくり返すと、裏にオレンジ色っぽいぶよぶよしたものがついていました。

大きさ5-6センチぐらい。大きなウミウシかナマコかと思い、ちょっとつついてみるけど微動だにせず、やっぱりそのたぐいかと思いよく観察すると……。

「さ、魚だこれ!」



シマシマの不思議な体色。ぐっとヒレを丸めて微動だにせず、岩にくっついている……。種類も何も見当がつかず、家に帰ってから図鑑を見ても分からず……。

いろいろ探して、それがスナビクニンと判明。当時は東海大の大図鑑しか載ってなくて、しかも色彩変異が多くて、正直確信が持てなかったのですが、WEBで探すと伊豆かどこかで一部のダイバーで話題になっていて、それがやはりスナビクニンだと確認。

今は、最新の『山溪ハンディ図鑑 日本の海水魚』(山と溪谷社)にはばっちりでていて、スナビクニンも昇進(?)した感がある。

こんなのもタイドプールで見られるんだから、海はおもしろい。このとき以降、一回も出会っていませんが…。