晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

父と子の花電車

2010年08月24日 | 
「す、すごいものを見つけましたよ!」
「えっ! なんですか!?」
「ちょっと大きい声では言えません…」

炎天下の潮だまりで、興奮しながらもひそひそ声のpawさん

「ハナデンシャですよ、ハ・ナ・デ・ン・シャ!!」

「ハナデンシャ?」
レア度にぴんと来てないわたし。。。

実物を見せられて、
「おおおっ、これはでかくて丸くてカワイイですね!
 しかも、透けてますよ、これ!」とわたし。



「すごい珍しい種類で、浮遊性らしいですよ。どっかから流れてきたんですね!」

興奮するpawさん。
ひそひそ声が大きくなる。

「そもそも昨日youtubeでハナデンシャを見てたんですよ!!
 いやー、これはウミウシの神様でのおかげですね!」

どんどん興奮するpawさん。

「そもそも、今日はなんかね、ウミウシの“気”がね! 
 いや、なんか感じたんですよ! いや~! ウミウシの神様ですね!」

興奮がとまらないpawさん。

が、突然、
「あ~っ息子が!! kouchaがいないのはまずい! いや~、まずいな!」
と叫ぶpawさん。

息子を心配しているのか、いや、息子の嫉妬を心配しているのか。

いつもpaw&kouchaの親子一緒のウミウシ探索だけに、
今回の、父だけの発見はマズイらしい。

息子にも試練っすよ、pawさん。
見つかるときは見つかる。見つからないときは見つからない…
自然って、そういうもんですよ、pawさん、、、と心の中でつぶやくわたし。

そんな心のつぶやきを隠しつつ、
「それにしても花電車って、懐かしいですよね~」
と関係ない話を振るわたし。

paw:「えっ?」
ニシ:「いや、和名のことですよ。花電車なんですよね?」
paw:「ああ、そうですよね。浅草でしたっけ?」

うわの空のpawさん。頭の中は息子へのいいわけでいっぱいなのか?

ニシ:「浅草? いや、花電車って、
    昔、お祭りのときに路面電車が花で飾られるやつですよね?」
paw:「えっ?浅草にある小さい遊園地じゃ…」
ニシ:「……それは花屋敷です。。。」
paw:「わはっははははっ、そうか花屋敷か、あれは!! わははははっ!!」

興奮し続けるpawさん。。。

息子よ、父はうれしそうだったぞ!
今度はいっしょに見られるよ!


*一部脚色あります(笑)。すみません、pawさん。。。