晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

選挙とヘビの抜け殻

2012年12月16日 | 生き物
日曜日は選挙でしたね。普段、投票に行かない妻にも「今回は行きなさい」と強制連行。
投票がすんで、そのままちょっとだけお散歩に行きました。

少し近所を歩いて、春にアオダイショウを見つけた法面で、
「春にここでアオダイショウを見たんだよ」と話すやいなや、しゃがみこんで水抜きの穴をのぞく妻。


これが2012年4月28日に見たアオダイショウ

「こういう穴には、いろいろいるよね。あれ? これヘビの抜け殻じゃない?」って、
細いヒモのようなものを指さす。

ええっ。こんなに細いけど…、おお、たしかにヘビの抜け殻だ。
尻尾だけがぴろっと見える。。。さすが、千里眼を持つ女!

けっこう小さい。春に見たアオダイショウは1メートルはあったから、別の個体だな。

家に持ち帰って撮影をする。



長さ、約45cm。小さいな。





うつくしいねえ。





いつ見ても不思議だなあ。とくに目が。だって、目の皮がむけるって…。

アオダイショウの幼蛇だろうか? どこかの鱗の数でも数えれば識別できるんだろうか?

ヘビの抜け殻をお財布に入れておくとお金持ちになると言うけれど、
せっかく選挙の日なんだから、みんながハッピーになるような政党が勝つといいな。
それがどこかがまったく分からないのがミソだけど。。。。


★1時間後の追記

ヘビの抜け殻か…と思っていたら、ふと思い出しました。



手元の『田んぼの生きもの図鑑』(内山りゅう/山と渓谷社)にちょっとだけ載ってました。
これを見ると、ま、アオダイショウで問題なさそうです。

ひとりぼっちのダンゴの海

2012年12月16日 | 
今週末は中潮で、夜中にかなり潮が引く予定だった。
すでにいつもの三浦半島の磯では、genさんによってダンゴウオが観察されていて
このタイミングを逃すと、次の潮のタイミングはまじに年末コース…。

これは行くしかないと、いつものpawさんgenさんにお声がけをしたものの、それぞれ予定があったり、
そもそも天気がいまいちなので、様子見ですね~ということに。

土曜日は、妻は知人の結婚披露宴で不在。わたしはだらだらと東京アメッシュで雨の動きを見ていた。
夕方にはだいたい雨が上がって、予報でももう降らない感じだったので、
じゃあ、行くかな~と決めたのは宵の口。

どうせ(?)genさんも来るだろうし、とくに連絡はせず、車を走らせた。

駐車場に車を入れたのは21時過ぎ。
ちょっと海を見に行くとまだ潮は引いておらず、けっこう波があって怖い感じ。。。

むむ。

しばらく車の中で時間をつぶして、磯に入ったのは21時40分過ぎ。

だれもいない。釣りの人も、密漁の人(?)も、だれもいない。。。
気温も高く、暖かいというと大げさだが、妙に生っぽい感じ。

潮は引き始めていたけれど、ドーンとうねりが入ってきて(ちょっと大げさ)、浅瀬も余波でざわついた感じ。

こわい。

とても、いつもの水脈筋には入れない。

(genさんなら躊躇せず入るな)そんなことを思いつつも、浅瀬で探索をする。

まずこれを発見。




小さなアメフラシ。
うーん、ミドリのような、下の写真見るとクロヘリのような…。どっちだろう?



ブドウガイがけっこういた。これは交接中?


浅瀬や潮だまりを探索するもののいっこうにダンゴは発見できない。。。

1時間が過ぎ、1時間半が過ぎた。

最干潮は0時6分(小田和湾/潮位1cm)。23時を過ぎると、ずいぶんと潮が引く。
いつもの、磯から外へ掃き出しのような小さくて浅い筋を探索。

おおっ! 発見!!




赤系の個体。小さいな。体長10mmぐらい。
ライトが明るすぎるのか、泳ぎ回ってしまう。
捕獲はしないので、背びれの感じは分からず、雌雄はちょっとわからない。




ごつごつした感じ。

同じ水脈筋で、もうちょっと海に近づくと、もう1匹発見!



ちょっと緑系。大きさは同じで、やはり1cmぐらい。



こいつもごつごつした感じ。背びれのあたりも発達しているような、いないような…。
波に翻弄され、しゅる~んと、見えなくなった。

時計を見ると23時40分過ぎ。最干潮まで時間はもう少しあるけれど、とりあえず上がることに。

結局、今晩はひとりぼっち。なんか不思議な感じだな。
誰もいない夜の磯で、ひとりでもくもくと生きものを観察しているのは。
ちょっと怖くて、楽しくて、ダンゴもちゃんと見られて、ハッピーな夜だった。

帰りに、長柄の「あじ平」で塩ラーメンを食べて帰路についた。


*メモ
ウミウシは、クロシタナシウミウシとタツナミガイ(若)。
ウミユスリカが飛んでいました。