晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

思い出のイヌブナ

2012年12月26日 | 
今から25年ぐらい前に、東丹沢「宮ヶ瀬ビジターセンター」のボランティアをしていました。
ビジターセンターはできたばかりでしたが、肝心の宮ヶ瀬ダムはまだできていないころです。

山の中腹に浮いたような作られた地域住民のための代替地には、
まだビジターセンター以外はあまり建物がなかったように思います。

環境教育系のボランティアだったのですが、
まわりはダム工事やら付け替え道路の工事だなんだで立ち入り禁止の場所が多く、
フィールドにできるところがありませんでした。

で、仏果山です。

最低月1回、撚糸組合から仏果山に登って、土山峠…じゃなくて、
もっと下の川弟川(かおとがわ)のどこかに下山して、
そこから、バスに乗って宮ヶ瀬ビジターセンターに行くという活動をしばらくしていました。

ビジターセンターで、仏果山の自然情報を掲示していたのです。
あわせて10回や15回は登ったと思います。

で、どういういきさつかはまったく記憶にないのですが、
登山道に木の名前の書いた看板を設置することになったのです。

何に何枚掛けたかも当然記憶にないのですが、イヌブナだけはよく覚えていました。

手製の板看板にわたしが書いた一言解説は「ブナの仲間です」……。

レンジャーさんから「もうちょっとなんかないの?」と言われたのですが、
株立ちとか、皮目とか言ってもなあ。。。と思ったのです。
当時、白神山地の林道建設問題が騒がしく、世間的にブナが注目され始めたころでした。

で、「ブナの仲間です」と。我ながら間が抜けてるなあ…。



で、たぶんこのイヌブナに掛けました。
今回の仏果山登山で思い出しました。
なんの因果か、その後も看板をつけたようですね。



スプリングだけが残っていました。

20年以上たって、このイヌブナはどれぐらい大きくなったんだろう。。。