最近、家族に遺伝的要素がある場合の乳がん予防手術が話題になっていますが、日本でも来年から行われるそうですね。
アンジェリ-ナ・ジョリーは、母親の乳がんや卵巣がんでなくなったことが、自分の身にも起こるかもしれないこと、そして母親の歳を越しては生きられないのではという不安や恐怖に耐えられなかったのではと思われます。そう考えると、アンジ―の選択は、自己決定権に基づくものだし、本当に勇気があると思います。<o:p></o:p>
しかし、乳がんや卵巣がんの遺伝子を持っているからといって、今、健康な臓器を取ってしまうというのはなんだか抵抗があります。<o:p></o:p>
乳腺を全部摘出しても、そのあと人工物を入れれば、形はきれいになるでしょう。ひょっとしたら、自前の胸より美しいかもしれません。年を取り、体全体が老化していくのに胸だけはプリンとしているということもあるでしょう。また、人工物は、時間がたつと劣化したり、それが原因で新しい病気を作ったりする可能性がないとは言えません。だいぶ前のCBSドキュメントで、豊胸手術の中身が崩れて病気になり訴訟沙汰になっているという話を見たことがあります。さらに、人工物に、体が拒否反応を示すことも考えられます。<o:p></o:p>
いろいろなリスクを考えて選択されるのなら、自分の人生の自己決定権の問題ですからその人が決めればよいことです。<o:p></o:p>
ただ、選択肢の一つに、ガンを防ぐ食事療法があることを覚えておいてほしいのです。ガンになったらゲルソン食事療法もありますし、メキシコのアメリカ国境近くには栄養療法をやっている病院があるそうです。ガンになっても、すぐ死ぬと思いこまないで、冷静になってみると別の選択肢もあるのです。<o:p></o:p>
自前の胸は、全部取ってしまったら取り返しがつきません。ガンになってから、現代医学を受けながら、食事療法も進めるという選択もできるのです。<o:p></o:p>
ちなみに、私の場合、遺伝子検査はしていませんが、伯母が乳がんだったことから家族的な遺伝があるかもと考えていました。その頃、同級生が乳がんになったこともあり、定期的に検査に行くようにしました。<o:p></o:p>