「白鶴亮翅」に誘われて
昨年の夏、多和田葉子さんの朝刊の小説を読み太極拳を始めました。
小説自体は、ドイツに住む日本人の主人公が、近所の人々や、太極拳を通じて知り合ったドイツ、ロシアや中国の人々とのドイツの侵略を踏まえたその後の交流、日常を描いたもの。ウクライナへの侵略が始まってからすぐの掲載でもあり、ヨーロッパに関心を持ち読み始めたのです。実際には、その前に書き終えていたそうです。
もともとものすごく運動が苦手。小学生の時飛箱が飛べず、体育は1。ドッジボールは、一度ボールに当たったらその授業が終わるまでコートに戻れなかった。でも、小説を読むうちに何故か身体を動かしてみたくなる。最寄りの駅までは階段30段、反対側の駅まで130段、丘の上にある家に帰るのがちょっとつらいこともある。このまま年をとったら、ボランティア活動もできないし、自立した生活が大変になる。老々介護もやってくるかもしれない。2か月悩み、知り合いの先生の入門クラスに入れていただくことにしました。
皆のマネをしていれば良いとのこと、そのうちわかるようになるらしいが、頭と足がバラバラで、覚えようとしても頭に入らず、身体がついていかない。ユーチューブと解説本を眺めても、見ても見えない状態が続く。それでも続けるうちに、何か一つぐらいは気づくことがある。一つわかると今度は別の疑問が出てくる。だんだん沼にはまりつつあるみたい。わけがわからない状態が何故かおもしろい。
整形外科の先生に話したら、好印象。カルテに「太極拳」と記入。たまにあるビーガンカレーとコーヒー付きの補講に通うのも楽しみになっています。
※生田まちもりカフェ、金曜日のビーガンカレーは、料理人が代わり、取りやめになりました。残念!
私もボランティア活動のまねごとをしていますが、「できることを、できる範囲でやればいい」と割り切っています。ゲルソンさん、頑張ってください。