第18回かながわ乳がん市民フォーラムに参加
19年8月24日、桜木町のはまぎんホールで開かれた、乳がんフォーラムに行ってみました。土井卓子医師の司会で、今回のテーマは遺伝に関するあれこれ、「遺伝と遺伝子」「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」「実際の外来診療における遺伝の話」「遺伝子パネル検査とがんゲノム医療」、乳がん体験者のよもやま話がありました。
印象に残ったこと:
①現在の遺伝子の2%しかわかっていない。その中に遺伝性乳がん卵巣がん症候群、BRCA1,2がある。アンジェリーナ・ジョリーみたいに両側を取っても90%しかカバーできない。家族歴と遺伝性乳がんはイコールじゃない。
②遺伝子パネル検査とがんゲノム医療は、がんの個別化医療につながる。ゲノム治療だから何でもできるわけではない。ホルモン治療、HER2、トリプルネガティブの3段階をさらに個別化。スタンダード治療の後、プラスαとして使える。エビデンスの高い治療はない。はっきりしていないが、希望の持てる治療。例えば、HER2、遺伝子BRCA1,2で再発した場合、遺伝子検査を受けて、新しい治療薬が使える可能性が出てくる。この場合遺伝子検査に保険が効き20万ぐらい。一般には保険が効かず、56万かかるそう。
③遺伝子を持った人たちの患者会がある。「クラヴィスアルクス HBCCS患者会」
④インプラントのリンパ腫について:昔入れた人がリンパ腫になるケースがある。リンパ腫になると大きくなるので気づく。代替のものを使うことも考えられる。その時点でわかっている限りのメリット、デメリットを比べよく検討してからにする。医者が困っているとのお話でした。
最期に須田医師のビデオレターで、富士山の見える病院の近くをウォーキングしている様子が流され御殿場が近いなあと思ってみているうちに、それまでの難しい講座がすっかり消えてしまいました。