なーんちゃってゲルソン食日誌・カメは目覚め、私にも春が来た!
1.お正月以来何も書いてなくて、冬眠していたわけではないのだけれど…。前半分は、昨年秋から出ていたボランティアの研修で予習あり、受講後のテストあり、宿題のレポートありで、中学生みたいな生活が続いていました。その途中、後半からは、ブログにもかけない頭真っ白の判断力停止の状態でした。陶芸も、ボランティア活動も続けてはいるのだけれど、心ここに非ずだったのです。
2.2月17日夜、明日は高校時代の仲間と女子会とウキウキしていたら、なんと血尿が出る。膀胱炎?かと思うも、残尿感、腰が痛いなど何の症状もない。
翌日のお出かけは取りやめ、近所の泌尿器科に行く。雨が降り、家を出て2,3軒先まで行ったら、ビニール傘が向かい風で壊れる。うわー幸先悪い! 傘を取り換え出直し、電車で泌尿器科に行ったら、お休み。あわてていたので休診日を確かめなかった。家族が行ったことのある病院を思い出し、気を取り直し行ってみる。2度あることは3度ある…と暗い気持ちになりながら。
初めての病院に行き、尿検査をする。細菌は出ているとのこと。血尿だけで残尿感、腰が痛いなどの症状が何もないと、一般的には年齢的に膀胱がん、尿路結石などの可能性があるとのお話し。2月28日に膀胱鏡の検査を受けることになる。その時細胞診の結果も訊く。
この28日までの10日間、悪性度も高いし…、炎症性乳がんの遠隔転移ではないか…? と妄想がとめどなく湧き起こる。
3.膀胱鏡の検査の結果、膀胱の右側お腹側に、3か所粘膜が赤くなり出血しているところがあり、お腹側のちょっと下が盛り上がっているのが見える。検査は気持ち悪いが、ディスプレー画面を見ているとなんだこれはと興味が先に立ち気が紛れる。さらに超音波検査も受けるが、腎臓に石灰化、がんはなし。
先生のお話では、典型的な膀胱がんはない。細胞診の結果はクラス1、異型性なし、ただし、がんでないとは言えない。そこでさらに詳しい検査を受けるために、大きな病院に紹介状を書いていただくことになる。
4.その大きな病院に行くまでの間に、乳がんの定期健診があり、そちらは、血液、超音波、マンモ、胸レントゲン全部異常なしで通過。主治医の先生に血尿の話を伝えたところ、転移の可能性もあることから、大船で腹腔のエコーと胸と腹腔のCTを撮ることになる。この結果は、エコー,CTともに見える範囲では何の異常も見つからなかった。こんなに放射線をいっぱい浴びたのに何にも出ないのかと思ったり、いやいや何も出なくてよかったとホッとしたり揺れ動く。
そして、最終的には、いつも行ってる大船の泌尿器科にかかることになる。大きな病院の先生には事情を説明したら納得いただき、大船の泌尿器科の先生に紹介状を出していただけることになる。大きな病院と大船には同じ病院から泌尿器科の先生が派遣されていることから、スムーズに事が運んだ次第。患者としては最初の先生にこの間の結果と事情をお話することで済むのでありがたかったです。
大船の泌尿器科の先生のところで、3月31日に膀胱鏡の検査をしたところ、先月膀胱内にあった出血の跡はなく、お腹側の上の方の盛り上がりもありませんでした。あーうれしいと思ったら、細胞診の結果を来週聞きに来てくださいとのこと。この1月の間に治ったということでしょう?
5.ところで、3月19日のエコーCTの前、15日にNの会がありました。Nの会は神奈川県立がんセンターの患者会コスモスの会の乳がんの患者会です。この時の気持ちはもう真っ暗、何が出ても驚かないという気持ちと、この先どうしようという不安と、今の食事療法では免疫力に勝てないのかなど混乱状態でした。そのありのままの気持ちをお話しし、こういう時に大事なことを考えるのは止めよう、もっと落ち着いてから、判断材料がそろってから考えようと自分に言い聞かせて話ました。後でみんなでランチの時に、このように考えるのはよかったと言っていただき、心の整理がついたのと同時に、とても励まされました。乳がんが脳に転移して、脳で4回目の再発という人が車いすで出席。「応援してるからね」というほかかける言葉が見つからなかったけれど、生きる意欲をみんなが感じとっている。明日は我が身ですものね。
神奈川がんセンターの患者会、コスモスの会を最初に計画した方のお話では、先生方が、患者からつるし上げられるのでは・・・ととても警戒していたそうです。実際始まってみると、長時間待って3分診療のすき間を埋める役割、がん患者相互の交流ができる、情報交換もできるなど良い結果を生み出しているそうです。
6.さて、やっと私にも春が来たということで、近所の毎年楽しみにしている梅の木?「おもいのまま」(一本の木にいろいろな色の花をつける。ひょっとしたら、桜かもしれない・・・、不明)。大寒の頃、松本の友人に送っていただいた無農薬の野菜たち。93歳のお父上の作。中まで赤くて甘い人参やよく寝た白菜、ネギ。白菜はしっかりだしを取って豆腐と鍋にしたら絶品! それと2年前、陶芸仲間にいただいた梨の花の写真も載せましょう。花器は傘立て、信楽の荒目の土に櫛目を付け、灰釉を噴霧器でかけたもの。土管みたいでしょ。