銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

パイティン、銀ちゃん

2010年06月09日 | のほほん同志Aの日常
先日、「ピビンバ寄席」なるものへ友人と出かけました。

開演10分前の客席。

プシュッ!

え? 隣では缶ビールを開ける音。

ごそごそ…

あらら、しかも今度はぷーんとスルメの匂い。

「あんた、もう酔っぱらってんの? 赤い顔して」
「ちゃうねん、急いで風呂入ってきてん」

カカカカっと豪快に響く笑い声。

会場は、大阪の鶴橋から歩いて10分のところにあるビルの一画。
繁昌亭や文化ホールで聞く、
いつもの落語会とはずいぶん勝手がちがいます。

トテチントンテン♪

出囃子が鳴り、本日の主役が袖から出てきました。
銀ちゃんこと、笑福亭銀瓶さんです。

「や、オトコマエやなぁ…」
「ほんまや、オトコマエや」

会場のあちこちで、複数のオバチャンが呟きました。

たしかに、とうなずく私。
舞台はわずか5m先。
これまでに見たなかで、一番はっきりくっきりお顔が見えます。

銀ちゃんといえば、笑福亭鶴瓶さんのお弟子さん。
そして神戸生まれの在日韓国人3世。

韓国語はまったく話せなかったそうですが、
数年前から猛練習して、韓国語落語に取りくんでおられます。
今回は、その韓国語落語を初めて聞きに来たのです。


5m先の銀ちゃんが客席に語りかけました。

「このなかで韓国語のだいたい分かる人」

ハーイ!

勢いよく手を挙げる隣の女性陣、ほか会場の約4割。

「じゃ、ぜんぜん韓国語の分からない人」

ハーイ!

負けじと手をあげる私と友人、ほか会場の約5割。

「日本語もぜんぜん分からない人」

ハーイ!! と元気よく、会場の約3割。

このノリの良さ、これぞ大阪??


さて、その落語は、こんなふうに始まりました。

「私が、ハナ、トゥル、セー!(いちにのさん)と言ったら
 始まりますよ。
 じゃ、皆さん、ハナ、トゥル、セー!」

演目はSF調の「犬の目」。
最初、着物姿の銀ちゃんが韓国語を話していることに、
ほんのちょっと不思議な感じがしましたが…

スクリーンには、ちゃんと字幕も出るので、
すぐに話に引き込まれていきました。

ガサガサ

隣では相変わらず、肴をまさぐるオバチャン。

ぷ~ん

ただようスルメの匂い。

カカカカッ

スルメ片手のオバチャンと私は、
ほぼ同時に爆笑していました。


「笑いの共有」
これぞもっとも友好的な異文化交流です。

銀ちゃん、秋には日韓交流の一環として
ソウルでの落語公演も予定されているとか。

さて、銀、韓国…とくれば、
もちろん銀のステッキ旅行です。

勝手にご縁を感じてしまう素敵な噺家さん、
銀ちゃん、パイティン(がんばれ)!



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